障害者雇用の産業別、職業別ランキング

企業の障がい者雇用率は年々、増加しています。障がい者に人気のある職業は、ワードやエクセルなどのスキルが生かせる事務系や、在宅勤務をしやすいIT関連の職業です。

しかし、産業・職業別の障がい者雇用率をみると、障がい者雇用がすすんでいる分野と、あまりすすんでいない分野を知ることができます。

出典:厚生労働省による平成30年度障害者雇用実態調査 (以下、同出典)から、障害者を雇用している企業の産業別、職業別割合を見ていきましょう。

身体障がい者雇用の産業別・職業別ランキング

平成30年度は、身体障がい者の雇用状況を産業別にみると、1位は卸売業・小売業。職業別では、事務的な仕事をしている障がい者の割合が最も高くなっています。

身体障がい者雇用の産業別割合

前回、平成25年度におこなわれた調査では、産業別に見ると1位に卸売業・小売業。2位に製造業、3位にサービス業という結果でした。 直近の調査では医療・福祉分野が非常に伸びており、3位に。障がい者の働く場がふえ、環境が整えられてきています。

1位 卸売業・小売業 23.1%

2位 製造業 19.9%

3位 医療・福祉 16.3%

身体障がい者雇用の職業別割合

平成25年度の調査でも同じく、事務的作業の割合が最も高くありました。 そのほかでは、専門的、技術的職業は平成25年度より1%減。生産工程の職業に就く割合は大きく伸びています。

1位 事務的職業 32.7%

2位 生産工程職業 20.4%

3位 技術的職業 13.4%

知的障がい者雇用の産業別・職業別ランキング

平成30年に知的障がい者を雇用した産業は、「製造業」が最多という結果でした。職業では、生産工程の仕事に就いている割合が最も高いです。

知的障がい者雇用の産業別割合

前回の調査では、卸売業・小売業が37.5%と最も多く雇用されており、2位に製造業、3位にサービス業となっていました。 平成30年度の調査では「製造業」と「卸売業・小売業」の順位が逆転しています。 

1位 製造業 25.9%

2位 卸売業・小売業 23.7%

3位 医療・福祉 21.9%

知的障がい者雇用の職業別割合

前回の調査でも「生産工程の職業」の割合が最も高くありましたが、サービス業や運搬・清掃などの職業と大きく差はありませんでした。 しかし平成30年度の調査では、「生産工程の職業」の割合がズバ抜けて高くなっています。

1位 生産工程の職業 37.8%

2位 サービスの職業 22.4%

3位 運搬・清掃・包装等の職業16.3%

 

精神障害者の産業別の雇用率ランキング

精神障がい者の産業別ランキングでは、圧倒的に「卸売業・小売業」が1位です。職業別では「サービスの職業」の割合が最も高くなっています。

精神障がい者雇用の産業別割合

平成25年度の調査では1位が「製造業」で「21.2%」。2位が卸売業・小売業で「20.5%」という割合でしたが、平成30年度には「卸売業・小売業」が著しく伸びており、圧倒的な1位となっています。

1位 卸売業・小売業 53.9%

2位 医療・福祉 17.6%

3位 サービス業 9.4%

精神障がい者雇用の職業別割合

前回の調査では「事務的作業」が32.5%と最も高く、ほかの職業は割合が低いという結果でした。平成30年度の調査ではサービスの職業の割合や販売の職業なども同じぐらいに上がっており、精神障がい者の働く支援体制が整えられてきていることがわかります。

1位 サービス業 30.6%

2位 事務的職業 25.0%

3位 販売の職業 19.2%

発達障がい者雇用の産業別・職業別ランキング

2018年4月から、発達障がい者や精神障がい者が、障がい者雇用率の算定基準に加えられたことにより、発達障がい者の雇用率も急速に上がっています。 そして平成30年度に初めて、厚生労働省がおこなう「障がい者雇用実態調査」で「発達障がい者の雇用状況」が発表されました。 産業別割合では「卸売業・小売業」が圧倒的に高く、職業別では「販売の職業」が最も高くなっています。

発達障がい者雇用の産業別割合

1位 卸売業・小売業 53.8%

2位 サービス業 15.3%

3位 医療・福祉 11.6%

発達障がい者雇用の職業別割合

1位 販売の職業 39.1%

2位 事務的職業 29.2%

3位 専門的・技術的職業 12.0%