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Newsみんなの障がいニュース
みんなの障がいニュースは、最新の障がいに関する話題や時事ニュースを、コラム形式でわかりやすくお届けします。
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支援者の異動がつらいあなたへ
春は異動や担当変更が多い季節です。就労移行支援、生活介護、相談支援、学校、医療機関――。 信頼していた支援者が異動になる。「また新しい人に説明し直し?」と不安になる。置いていかれたような気持ちになる。 障害当事者にとって、支援者との関係は単なる“サービス提供者”ではありません。安心の土台であり、自分を理解してくれる存在です。 この記事では、支援者の異動がつらいと感じる理由と、関係の終わりを前向きに受け止めるための具体的な考え方を整理します。 なぜ支援者の異動はこんなに心が揺れるのか 安心できる関係は「時間」でできている 支援者との信頼関係は、一朝一夕では築けません。 自分の特性を理解してもらうまでの説明。失敗や弱さを見せられるようになるまでの葛藤。何度もやり取りを重ねて、やっと「安心」が育ちます。 だからこそ異動は、単なる担当変更ではなく、“積み重ねた時間の終わり”のように感じられます。 それは自然な喪失感です。悲しいと感じるのは、それだけ大切な関係だった証拠です。 もう一度ゼロから説明する負担 障害の特性、苦手なこと、過去のトラウマ、体調の波。それを新しい支援者にまた説明しなければならない。 この「再説明疲れ」は大きなストレスです。 特に発達障害や知的障害、精神障害がある場合、言語化そのものが負担になることもあります。 「またわかってもらえるまで時間がかかる」その不安が、異動をより重く感じさせます。 「見捨てられた」ような感覚 頭では「仕方ない」と理解していても、心のどこかで置いていかれたように感じることがあります。 特に支援者が精神的な支えだった場合、親しい人との別れに近い感覚が生まれます。 これは依存ではありません。人が人に安心するのは自然なことです。 関係の終わりをやわらかく受け止める視点 「終わり」ではなく「区切り」と考える 異動は関係の消滅ではなく、役割の区切りです。 あなたの人生の一部を支えてくれた期間があり、その役割が完了したとも言えます。 関係は形を変えることがあります。直接の支援は終わっても、学んだことや安心感はあなたの中に残ります。 自分の成長を振り返る 最初に出会った頃の自分を思い出してみてください。 話せなかったことが話せるようになった。挑戦できなかったことに取り組めた。少し自信がついた。 その変化は、あなた自身の力です。支援者は伴走者であり、主役はあなたでした。 異動は「次の段階に進める」というサインかもしれません。 感謝を言葉にして区切る もし可能であれば、短い言葉でもいいので感謝を伝えてみてください。 「ありがとうございました」それだけで十分です。 気持ちを言語化することで、曖昧だった終わりが、あたたかい区切りに変わります。 新しい支援者との関係を築くコツ 最初から完璧を求めない 新しい支援者が、前任者と同じように理解してくれるとは限りません。 けれど、比較し続けると関係は始まりません。 最初は60点でいい。少しずつ知ってもらえばいい。 信頼は時間をかけて育つものです。 「伝え直し」は自分を守る行為 再び説明するのは疲れます。でもそれは、自分の特性を守る行為でもあります。 可能なら、・苦手なこと・体調の波・配慮してほしいことを簡単にメモにまとめておくのも有効です。 言葉にしておくことで、自分自身の理解も深まります。 合わない可能性も想定する すべての支援者と相性が合うわけではありません。 もし違和感が強い場合は、相談窓口や別のスタッフに伝えることも選択肢です。 「我慢し続ける」ことが正解ではありません。 あなたが安心して過ごせる環境を求めるのは当然の権利です。 別れがあるから、出会いもある 人はひとりの支援者で完結しない 長い人生の中で、支えてくれる人は何人も現れます。 今まで出会った支援者の言葉を思い出してください。それぞれが違う形であなたを支えてきたはずです。 異動は、そのバトンが渡される瞬間です。 「支えられる側」から「支えを持っている側」へ これまで支援者から受け取った言葉や経験は、あなたの中に蓄積されています。 それはもう、外側にあるものではありません。 あなたは、すでに“支えを内側に持っている人”です。 前を向くということ 前向きになるとは、悲しみを消すことではありません。 悲しいけれど、それでも歩いていく。 その姿勢こそが前向きです。 支援者との別れはつらい。でも、それだけ真剣に生きてきた証です。 まとめ:支援者の異動は、あなたの歩みの証 支援者の異動がつらいのは、あなたが本気で関係を築いてきたからです。 喪失感があるのは自然なこと。無理に強くならなくていい。 けれど同時に、あなたはすでに多くの経験を積み、支えを自分の中に育ててきました。 関係は終わっても、成長は消えません。 新しい出会いは不安とセットですが、そこにはまた違う学びがあります。 春の異動シーズン。揺れる心を否定せず、少しずつ次の一歩を踏み出せますように。 あなたの歩みは、確実に続いています。 -
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冬から春へ――季節の変わり目と障がい
冬の終わりから春にかけての季節の変わり目。日差しは少しずつ明るくなり、街は前向きな空気に包まれていきます。 けれど、障がいを抱えている人にとってこの時期は「希望の季節」であると同時に「体調や心が不安定になりやすい季節」でもあります。 気圧の変化、寒暖差、環境の変化、人間関係の動き。それらが一気に押し寄せるこの時期に、なぜこんなに疲れてしまうのか。 今回は冬から春の季節の変わり目と障がいをテーマに、しんどさの正体と少し楽になる視点を丁寧に整理していきます。 季節の変わり目はなぜこんなにしんどいのか 気温・気圧の変化が自律神経を揺らす 春先は、寒い日と暖かい日が交互にやってきます。1日の中でも朝晩の寒暖差が大きく、低気圧と高気圧が頻繁に入れ替わります。 この変化は自律神経に大きな負担をかけます。 発達障がい、精神障がい、身体障がいなど、さまざまな特性を持つ人の中には、もともと自律神経が乱れやすい人も少なくありません。 朝起きられない 頭痛や倦怠感が続く 眠りが浅くなる 理由もなくイライラする これらは「気合が足りない」のではなく、身体が環境に必死で適応しようとしているサインです。 まずは、「今は身体が調整中なんだ」と理解すること。それだけでも自己否定は少し減ります。 環境の変化が心にプレッシャーを与える 春は新生活の季節です。入学、進級、異動、引っ越し、人間関係の変化。 周囲が「新しいスタート」に向かって動くと、自分も何かを変えなければいけないような気持ちになります。 けれど、障がいがある人にとって環境変化はエネルギー消耗が大きいものです。 変化が怖いのは弱さではありません。予測できないことに備えるため、常に多くの情報処理をしているからこそ疲れるのです。 春に疲れるのはあなたが怠けているからではなく、「変化に敏感である」という特性の裏返しなのかもしれません。 「みんなは元気そう」に見える苦しさ SNSの明るさに置いていかれる感覚 春はポジティブな投稿が増えます。「新年度スタート」「挑戦します」「前向きに頑張ります」 それを見るたびに、自分だけが取り残されているように感じることがあります。 けれど、見えているのはその人の一部です。誰もが不安や緊張を抱えながら、新しい季節に足を踏み入れています。 あなたが今しんどいのは「春に弱い体質」や「刺激に敏感な特性」があるからかもしれません。それは劣っているという意味ではなく、感じ取る力が強いということです。 「頑張れない自分」への自己嫌悪 春は目標を立てる季節でもあります。でも、エネルギーが下がっている時に目標を掲げるのは酷なことです。 「やらなきゃ」「変わらなきゃ」と思うほど、身体は固まります。そして動けない自分に落ち込みます。 この時期に大切なのは「前に進むこと」ではなく「倒れないこと」です。 春は助走の季節。本格的に動き出すのは、身体と心が落ち着いてからで十分です。 季節の変わり目をやわらかく乗り切る工夫 生活リズムを“完璧”にしない 春になると「朝活を始めよう」「生活を整えよう」と思いがちです。しかし、いきなり理想的な生活に変えるのは負荷が大きいものです。 まずは 起きる時間を15分だけ整える 日光を5分浴びる 寝る前にスマホ時間を少し減らす その程度で十分です。 整えることよりも「崩しすぎない」ことを意識するほうが現実的です。 小さな安定が積み重なると自律神経も少しずつ落ち着いていきます。 「減らす」ことで守る 春は新しいことを増やす季節ですが、障がいがある人にとっては「減らす」ほうが効果的な場合もあります。 ・会う予定を少し減らす・無理な挑戦をしない・疲れる場所を避ける 守ることは逃げではありません。エネルギー管理は生きるための戦略です。 周囲のスピードに合わせる必要はありません。あなたのペースがあなたの正解です。 春は「成長の季節」だけではない 冬を越えただけで十分すごい 冬はただでさえ体力も気力も落ちやすい季節です。その冬を越えて今ここにいる。 それだけであなたは十分に頑張っています。 春に何かを始めなくてもいい。変わらなくてもいい。 「生き延びた」こと自体が成果です。 ゆっくり咲く花もある 桜は一斉に咲きますがすべての花が同じタイミングで咲くわけではありません。 人も同じです。 今はつぼみのままでいい。準備期間が長いほど、根は強くなります。 春の光を浴びながら、「急がなくていい」と自分に言ってあげてください。 まとめ 冬から春への季節の変わり目は障がいがある人にとって負荷が大きい時期です。 体調が揺れる心が不安定になる周囲と比べて落ち込む それはあなたの弱さではありません。 変化を敏感に感じ取れる力があるからこそ揺れも大きくなるのです。 春は無理に咲く季節ではありません。少しずつ、ゆっくりでいい。 この揺らぎの時期を、どうか自分にやさしく過ごせますように。 -
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怒りに悩むあなたへ
「また怒ってしまった」「本当は怒りたくないのに、感情が爆発してしまう」「怒ったあと、強い自己嫌悪に襲われる」 障がいがある人の中には、怒りの感情に振り回されて苦しんでいる方が少なくありません。特に、発達障がい(ASD・ADHD)、精神障がい、感覚過敏を持つ方は、刺激やストレスを強く受け取りやすく、怒りが急激に高まることがあります。 この記事では、 怒りを感じにくくするための考え方 怒りを感じてしまったときの対処法 怒りをどう処理すればよいか 人にあたってしまい自己嫌悪になる苦しさとの向き合い方 を、具体的かつ実践的に解説します。 なぜ障がいがあると怒りやすく感じるのか 怒りは「性格の問題」ではありません。多くの場合、以下の要素が関係しています。 感覚過敏・情報処理の負荷 音、光、匂い、人の声。これらを強く感じ取りやすい人は、日常生活だけでエネルギーを大量に消耗しています。 限界に近づいた状態では、ほんの小さな刺激が引き金となり、怒りとして噴き出してしまいます。 予測不能への強いストレス 予定変更や曖昧な指示は、強い不安や混乱を生みます。その不安が処理しきれないとき、感情は怒りという形で表面化することがあります。 「分かってもらえない」蓄積 うまく説明できない。誤解される。この積み重ねは、静かに怒りの燃料になります。 怒りは突然生まれるのではなく、疲労とストレスの蓄積の結果であることがほとんどです。 怒りを感じにくくするためにできること 怒りそのものをゼロにすることはできません。しかし、「爆発しにくい状態」をつくることは可能です。 1. 先にエネルギー残量を確認する 怒りやすいときは、すでに心身が限界に近い状態です。「今、余裕は何%くらいか」と自分に問いかける習慣を持つと、爆発前に気づきやすくなります。 2. 刺激を減らす環境調整 ・イヤーマフやノイズキャンセリング・人との距離を確保する・予定を詰めすぎない 怒り対策は「精神論」ではなく、物理的な環境調整が非常に有効です。 3. 「怒り=悪」と決めつけない 怒りを感じた瞬間に「ダメだ」と否定すると、二次感情として自己嫌悪が生まれます。怒りは、限界を知らせるアラームです。 まずは「今、しんどいんだな」とラベルを貼るだけで構いません。 怒りを感じてしまったときの具体的対処法 まず離れる 怒りは身体反応と直結しています。深呼吸よりも効果的なのは、「その場から離れる」「水を飲む」「トイレに行く」など、物理的な移動です。 6秒ルールに固執しない よく言われる「6秒待つ」は万能ではありません。強い怒りの場合は、時間より距離が重要です。 言葉にせず、メモに書き出す 怒りをそのまま相手にぶつけるのではなく、紙やスマホに吐き出します。誰にも見せない前提で構いません。 怒りの正体は、「疲れ」「不安」「悲しみ」であることが多いのです。 怒りをどう処理すればいいのか 怒りは抑え込むと、別の形で出てきます。重要なのは、安全な出口をつくることです。 身体を使って発散する 散歩、軽い運動、ストレッチ。身体を動かすと、交感神経の高ぶりが落ち着きます。 後から「分析」する 落ち着いたあとで、「何が引き金だったか」「本当は何がつらかったか」を振り返ります。 これを繰り返すことで、自分の怒りパターンが見えてきます。 信頼できる人に共有する 「怒ってしまった」と責めるのではなく、「限界だった」と説明できる関係を一人でも持てると、回復は早まります。 人にあたってしまう自分への自己嫌悪との向き合い方 怒ったあと、「最低だ」「もう嫌だ」と自分を強く責める人は多いです。 しかし、自己嫌悪は怒りを減らしません。むしろストレスを増やし、次の爆発を招きやすくなります。 大切なのは まず謝る(必要なら) そして原因を調整する 怒らない人になるのではなく、怒りから回復できる人になることを目指します。 怒りを感じたくないあなたへ 怒りを感じたくないと思うのは、あなたが優しいからです。 誰かを傷つけたくない。関係を壊したくない。 だからこそ苦しいのです。 怒りは消すものではなく、「扱い方を覚えるもの」です。 障がいがあるからこそ、刺激や負荷を強く受け取ることがあります。 それは弱さではありません。 まとめ:怒りは敵ではなく、サイン 怒りはあなたの中の警報装置です。限界を知らせ、守ろうとしている反応です。 怒らない人になる必要はありません。怒りを感じても、壊れない方法を持つことが大切です。 そして何より、怒ってしまった自分を、そこまで責めなくていい。 あなたは、十分に頑張っています。 -
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障がいと食~無理をしない付き合い方~
「お腹は空くけど、何を食べたいか分からない」「食事が楽しみと言われても、正直ピンとこない」「食べること自体が面倒に感じる」 こうした感覚を持っている人は、決して少なくありません。特に、発達障がいや精神障がい、身体障がいのある人の中には、食べ物にあまり興味が持てないという悩みを抱えている方が多くいます。 この記事では、「食べ物に興味がない × 障がい」をテーマに、なぜそう感じるのか、無理をしない向き合い方、周囲との違いに苦しまないための考え方を丁寧に整理していきます。 食べ物に興味がないことは「異常」なのか 食への関心には個人差がある 世の中では「食べること=楽しみ」「美味しいものが幸せ」という価値観がとても強く語られがちです。そのため、食事に強い関心を持てない人は、「自分はどこかおかしいのでは」と不安になってしまうことがあります。 ですが、食への関心は生まれ持った感覚や体質、環境の影響を強く受けます。好き嫌いがあるのと同じように、興味の強さにも幅があるのです。 障がいが関係しているケースも多い 障がいの特性によって、味覚・嗅覚・食感への感じ方や、食事に向き合うエネルギーの使い方が違うことがあります。 「食べられない」「食に関心が湧かない」は、意志の弱さやわがままではありません。 障がいと「食べ物に興味が持てない」理由 感覚過敏・感覚鈍麻の影響 発達障がい(ASD・ADHDなど)では、味、匂い、食感、温度に対して敏感すぎたり、逆に鈍かったりすることがあります。 ・匂いが強いだけで気分が悪くなる・食感が合わないと食べ続けられない・味を感じにくく、食事が単調に感じる こうした状態では、食事は「楽しみ」よりも「負担」になりやすくなります。 こころの状態が食欲に影響する うつ状態や不安障がい、双極性障がいなどでは、食欲そのものが低下したり、食べる意欲が湧かなくなることがあります。 特に、「食事の準備 → 食べる → 片付ける」という一連の流れが、想像以上に大きなエネルギーを消耗させます。 生活リズムや疲労の蓄積 障がいがあると、日常生活だけで疲れ切ってしまい、「食べることに気持ちを向ける余裕がない」状態になりがちです。 食事は後回しになり、空腹でも「どうでもいい」と感じてしまうことがあります。 「食べなきゃ」というプレッシャーがつらい 周囲とのズレが苦しさを生む 家族や職場で「ちゃんと食べなよ」「せっかく作ったのに」と言われることで、さらに食事が重荷になる人もいます。 善意の言葉であっても、当事者にとっては「責められている感覚」になることがあります。 食事=評価になってしまう 「食べられたかどうか」で自分を評価してしまうと、食事のたびに自己否定が積み重なってしまいます。 食べられないのは体調や特性が影響しているだけかもしれません。 無理をしない食との付き合い方 「楽しめなくてもいい」と認める 食事は、必ずしも楽しむものでなくて構いません。生きるための作業と割り切ることで、気持ちが楽になる人もいます。 楽しめない自分を直そうとしなくていいのです。 栄養を「形」で考えすぎない 一汁三菜や手作りにこだわらなくても、ゼリー飲料、栄養補助食品、同じメニューの繰り返しでも問題ありません。 「食べられるものがある」こと自体が大切です。 食事の回数や時間を固定しなくていい 3食きっちり食べなければならない、という決まりはありません。一日の中で、少しずつ補えれば十分な場合もあります。 食べ物に興味がない自分を守る考え方 他人の「普通」を基準にしない SNSやテレビで見る「食の楽しみ」は、あくまで一部の価値観です。それに当てはまらなくても、あなたの生活は間違っていません。 食べられない日は休養のサイン 食事に向き合えない日は、こころや体が疲れているサインであることが多いです。 「食べられない=ダメ」ではなく「今は回復が必要な時期」と捉えてみてください。 まとめ:食に興味がなくても、あなたは大丈夫 食べ物に興味がないことは、異常でも、怠慢でも、欠陥でもありません。 障がいの特性や、こころと体の状態、考え方によってそう感じる時期があるのは自然なことです。 無理に楽しもうとしなくていい。無理に人と合わせなくていい。 食べられる形を、あなたのペースで選ぶことが、いちばん自分を守る方法です。 -
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無理をしない働き方を選ぶという選択
「働かなきゃいけないのは分かっているけれど、正直しんどい」「仕事のことを考えるだけで、気持ちが重くなる」 精神障がいがある人にとって、仕事は生活の手段であると同時に、こころの負担になりやすいものでもあります。この記事では、「頑張れる仕事」を探すのではなく、こころを削られにくい仕事の考え方を軸に、障がいのある人が無理をしない働き方を選ぶヒントをお伝えします。 「こころの負担が少ない仕事」とは何か 仕事の大変さは、人によって違う 一般的に「楽そう」「安定している」と言われる仕事でも、障がいの特性によっては大きなストレスになることがあります。一方で、周囲が大変だと思う仕事でも、本人にとっては心地よく続けられる場合もあります。 大切なのは、仕事内容そのものよりも、環境や関わり方が自分に合っているかどうかです。 こころの負担になりやすい要素 精神障がいのある人が仕事で消耗しやすいのは、能力不足ではなく、次のような要素が重なったときです。 ・人間関係のストレスが強い・常に急かされる、臨機応変さを求められる・評価基準が曖昧・体調や気分の波を考慮されない これらが少ない仕事ほど、こころの負担は軽くなりやすいと言えます。 精神障がいのある人が「楽に感じやすい」仕事の共通点 人との距離が調整しやすい 常に誰かと会話し続ける仕事は、精神的な疲労が溜まりやすくなります。一方で、一人作業が多い、会話が業務連絡中心の仕事は、気持ちを消耗しにくい傾向があります。 在宅ワークや、黙々と進める作業が向いている人も多いです。 作業内容がある程度決まっている 毎日違う判断を求められる仕事よりも、手順が決まっている仕事のほうが安心感を持って取り組めます。「何をすればいいか分かっている」という状態は、こころを安定させる大きな要因です。 成果が目に見えやすい 自分のやったことが形として残る仕事は、達成感を得やすく、自己否定に陥りにくくなります。小さな成功体験が積み重なることで、「働いても大丈夫かもしれない」という感覚が育っていきます。 こころの負担が少ないと感じやすい仕事の例 パソコン作業・データ入力 納期や量の調整がしやすく、対人関係が比較的少ない仕事です。在宅で行える場合もあり、体調に合わせて働き方を調整しやすいのが特徴です。 清掃・軽作業 決まった作業を繰り返す仕事は、考えすぎずに済みます。人とのやりとりが最低限で済む点も、こころの負担を軽くしてくれます。 文章・創作系の仕事 自分のペースで進められる仕事は、気分の波がある人に向いています。完璧を求めすぎず、「できるときにできる分だけ」という関わり方が可能です。 ※大切なのは職種名ではなく、「その仕事をどんな環境で、どんな条件で行うか」です。 無理をしないために大切な考え方 「できるかどうか」より「続けられるか」 一時的に頑張れる仕事より、長く続けられる仕事のほうが、結果的に生活とこころを守ってくれます。 「週5フルタイムでなければ意味がない」という考え方から、一度距離を取ってみてもいいのです。 調子が悪くなる前提で考える 障がいがある人の多くは、体調や気分に波があります。だからこそ、「調子が悪い日でも続けられるか」を基準に仕事を考えることが重要です。 休める、相談できる、量を調整できる。その余白があるかどうかが、働き続けられるかを左右します。 「働けない自分」を責めなくていい 仕事が合わない=あなたがダメではない 仕事を続けられなかった経験があると、「自分は社会不適合なんじゃないか」と感じてしまうことがあります。 でもそれは、仕事と特性の相性が合わなかっただけかもしれません。 立ち止まるのも選択のひとつ 今は働く余裕がない、という時期があっても大丈夫です。休むことは逃げではなく、回復のための行動です。 まとめ:こころを守れる働き方は、ちゃんとある 障がいがあるからといって、一生しんどい働き方を選ばなければならないわけではありません。 ・こころの負担が少ない環境・自分のペースを尊重できる仕事・「できない日」があっても許される余白 そうした条件がそろうだけで、働くことは少しずつ「怖いもの」から「現実的な選択」に変わっていきます。 あなたが守るべき一番大切なものは、成果でも評価でもなく、あなた自身のこころです。 -
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ペットとの別れ~障がいがある人がゆっくり立ち直るためのヒント~
ペットとの別れは誰にとってもつらい出来事です。けれど、障がいがある人にとってその喪失は周囲が想像する以上に深く、長く心に影を落とすことがあります。 「たかがペットでしょ」「また飼えばいいじゃない」 そんな言葉に、さらに傷ついてしまった経験がある人もいるかもしれません。この記事では、ペットとの別れがなぜこれほど苦しくなるのか、そして障がいがある人がその悲しみとどう向き合えばいいのかを、無理に前向きにならなくてもいい視点で整理していきます。 ペットは「家族」以上の存在 自分を支えてくれた存在 障がいがある人にとって、ペットは単なる癒しではありません。毎日の生活リズムを整えてくれたり、外に出るきっかけになってくれたり、言葉がなくてもそばにいてくれる存在です。 体調が悪い日も、気分が落ち込んだ日も、「何も説明しなくていい相手」として寄り添ってくれた――そんな関係性だった人も多いでしょう。 「役割」をくれていた存在 ペットの世話をすることは、「自分が生きる理由」「自分が必要とされている感覚」につながることがあります。 特に、仕事や社会参加が制限されがちな状況では、ペットとの関係が自己肯定感を支える大切な柱になっていたケースも少なくありません。 その存在を失うことは心の支えと日常の一部を同時に失うことでもあるのです。 障がいがあるからこそ、喪失が大きくなる理由 感覚や感情の受け取り方が強い 発達障がいや精神障がいのある人の中には、感情や感覚を人一倍強く受け取る特性を持つ人もいます。 その分、愛情も深く、別れの痛みも鋭く、長く残りやすいのです。 「いつまでも引きずっている自分がおかしいのでは」と感じる必要はありません。それは特性の問題であって、弱さではありません。 支えが一気に失われる感覚 人間関係が限られている場合、ペットが“最も安定した関係”だったという人もいます。 その存在を失うと孤独感や不安感が一気に押し寄せ、体調や症状が悪化することもあります。 これは珍しいことではなく、多くの当事者が経験している反応です。 「早く立ち直らなくていい」という考え方 悲しみの長さに正解はない ペットロスに「これくらいで立ち直るべき」という基準はありません。数か月、あるいは数年たっても、ふと涙が出ることもあります。 それは、きちんと愛していた証拠です。 無理に気持ちを切り替えようとすると、かえって心の回復が遅れることもあります。 比較しなくていい 周りの人が「もう元気そう」に見えても、自分は自分のペースで大丈夫です。 障がいの特性や生活環境が違えば、回復の仕方も当然違ってきます。 ペットとの別れを少しずつ受け止めるために 「いない現実」に慣れる時間をつくる いきなり生活を元に戻そうとしなくて構いません。写真を見る、名前を呼んでしまう、夢に出てくる――それらは自然な過程です。 「思い出してはいけない」と抑え込むより、思い出しても大丈夫な時間を自分に許してあげてください。 誰かに話せなくてもいい 無理に人に説明しなくてもいいです。ノートに書く、スマホのメモに気持ちを残すだけでも心は少し整理されます。 言葉にならない悲しみも、形にしようとしなくていい悲しみも、確かに存在します。 「次を考えられない自分」を責めないで また飼う・飼わないは自由 「またペットを飼えばいい」と言われることがありますが、それを決めるのはあなた自身です。 二度と同じ思いをしたくないと感じるのも、またいつか迎えたいと思うのも、どちらも間違いではありません。 今は“何もしない”選択もある 悲しみの中では、何かを決める力そのものが弱くなります。だからこそ、今は決めなくていいという選択も大切です。 まとめ:その悲しみは、あなたが生きてきた証 ペットとの別れがつらいのは、それだけ深くつながっていたから。 障がいがあるからこそ、その存在がどれほど大きかったかをあなたは知っています。 泣いてもいい。立ち止まってもいい。時間がかかってもいい。 その悲しみは、あなたが誰かを大切にできた証です。そして、その優しさは、決して失われるものではありません。 -
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障がいがある人のための省エネ生活術
「今日は何もできなかった」そう感じる日が続くと、自分を責めてしまうことはありませんか。 特に冬は、寒さや日照時間の短さ、体調の変化が重なり、障がいがある人にとって心身のエネルギーが大きく削られやすい季節です。そんな時に役立つ考え方があります。それが「やることリスト」ではなく「やらないことリスト」です。 この記事では、調子が悪い日に無理をしないための「省エネ生活術」を、障がい特性に配慮しながら紹介します。 なぜ「やることリスト」がつらくなるのか 調子がいい前提で作られている 一般的なToDoリストは、「今日もある程度元気に動ける」ことを前提に作られています。しかし、発達障がいや精神障がい、慢性疾患などがある人は、日によってエネルギー量が大きく変わることが珍しくありません。 調子が落ちている日に、元気な日の基準で作ったリストを見ると「できない自分」だけが強調されてしまいます。 できなかった項目が自己否定につながる ToDoが消えない、終わらない。それが積み重なると、「怠けている」「ダメな人間だ」という思考に結びつきやすくなります。 本当は体や脳が休息を必要としているだけなのに、心だけが追い詰められてしまうのです。 「やらないこと」を決めるという発想 エネルギーを守るための選択 「やらないこと」を決めるのは、諦めではありません。それは自分のエネルギーを守るための戦略です。 限られた体力や集中力を、最低限必要なことにだけ使う。それが結果的に、回復を早めることにもつながります。 頑張らないためのルールを持つ 調子が悪い日は、その場の気分で判断すると「少しだけなら…」と無理を重ねがちです。あらかじめ「やらないこと」を決めておくことで、迷いや自己交渉を減らすことができます。 障がいがある人が冬に消耗しやすい理由 感覚・自律神経への影響 寒さや気圧の変化、日照時間の短さは、自律神経のバランスを崩しやすくします。発達障がいの感覚過敏や、精神障がいの気分変動が強く出る人も少なくありません。 これは気合や根性でどうにかなるものではなく、身体的な反応です。 社会のペースと合わなくなる 年度末に向かって社会全体が慌ただしくなる2月は、「周りは動いているのに自分は動けない」という感覚を抱きやすい時期でもあります。 そのギャップが、さらに疲労感を強めてしまうのです。 「やらないことリスト」の具体的な考え方 調子が悪い日の基準を決める まずは「今日は省エネモードに入る」という基準を自分なりに決めておきます。たとえば、朝起きた時点で強い倦怠感がある、頭がぼんやりする、感情が不安定など。 基準があることで「今日はやらない日」と判断しやすくなります。 生活編:やらなくていいことを明確にする 調子が悪い日は、掃除や料理、完璧な身支度を手放しても構いません。レトルトや宅配、最低限の清潔さで十分です。 「ちゃんとやらない」を選ぶことが、回復への近道になることもあります。 人間関係編:無理な対応を減らす 返信を急がない、会話を最小限にする、予定をキャンセルする。これらも立派なセルフケアです。 相手に説明できない日があっても問題ありません。自分の調子を最優先していいのです。 「やらない」を決めると、実は回復が早い 無理を減らすと反動も減る 調子が悪い日に無理をすると、その後に大きな反動が来ることがあります。数日、あるいは数週間動けなくなるケースも珍しくありません。 最初から省エネで過ごすことで、結果的に生活全体が安定しやすくなります。 自己肯定感を下げにくくなる 「今日はやらないと決めたからOK」そう思えるだけで、できなかった自分を責める回数が減ります。 これはメンタルヘルスの観点からも重要なポイントです。 周囲との関係で気をつけたいこと すべてを理解してもらう必要はない 家族や職場に「今日は何もできない理由」を完璧に説明しようとすると、それ自体が負担になります。必要最低限の共有で十分です。 理解されないことがあっても、自分の選択が間違っているわけではありません。 支援制度や相談先も選択肢に 調子の波が大きい場合、医療機関や支援機関に相談することも一つの方法です。「頑張り方」を増やすのではなく、「休み方」を一緒に考えてもらう視点が大切です。 参考リンク:国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所「こころの情報サイト」https://kokoro.ncnp.go.jp/ NHK ONE(こころ・脳・神経)https://www.web.nhk/tv/dk/editorial-tep-kenko-Y5BQSMXNYK まとめ:やらないことは、生きるための知恵 調子が悪い日は、「何をするか」より「何をしないか」が重要になります。やらないことを決めるのは、甘えではなく、生き延びるための工夫です。 冬は誰でも消耗しやすい季節。障がいがある人なら、なおさらです。 できない日があっても大丈夫。省エネで過ごす選択は、あなたの人生を長く、安定させる力になります。 今日は、やらないことを一つ決めてみませんか。 -
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障がいがある人のための「無理しない冬の過ごし方」
2月は一年の中でも、心と体の調子を崩しやすい時期です。寒さがピークを迎え、日照時間も短く、年末年始の疲れが表に出てくる頃でもあります。 障がいがある人にとって、この時期は「いつも以上にしんどい」と感じやすい季節ではないでしょうか。 この記事では、2月に調子を崩しやすい理由を整理しながら、無理をせず、自分を守りながら冬を乗り切るための考え方や工夫をお伝えします。「頑張る」ではなく、「楽になる」ための視点を大切にしています。 なぜ2月はつらくなりやすいのか 寒さが体に与える影響 寒さは、筋肉のこわばりや血流の低下を招きやすく、痛みや疲労感を強める原因になります。肢体不自由、慢性疾患、感覚過敏などがある人にとっては、冷えそのものが大きなストレスになります。 また、寒さによって体を動かす機会が減ると、体力低下や睡眠リズムの乱れにつながり、結果として不調が長引くことも少なくありません。 日照時間の短さと気分の落ち込み 2月は日照時間が短く、気分を安定させるホルモンが分泌されにくい時期です。そのため、理由ははっきりしないけれど気分が落ち込む、やる気が出ないと感じる人も多くなります。 精神障がい、発達障がい、双極性障がいなどがある場合、こうした季節要因の影響をより強く受けることがあります。 年始の反動が出やすい時期 「今年こそは頑張ろう」と立てた目標が、2月になるとうまくいかなくなり、自分を責めてしまうこともあります。しかし、これは珍しいことではありません。むしろ、多くの人が同じようにペースを崩しやすい時期なのです。 2月は「調子が落ちてもいい月」と考える 無理を前提にしない考え方 2月を「通常運転の月」と考えると、どうしても自分に厳しくなりがちです。ですが、この時期は調子が落ちやすいことを前提に、最初からハードルを下げておくことが大切です。 予定を詰めすぎない、できることを減らす、休む時間を最初から組み込む。これは怠けではなく、体調管理の一部です。 「できない自分」を責めない 寒さや不調で思うように動けない日があっても、それは能力や努力の問題ではありません。環境の影響を受けているだけです。 「今日はできなかった」ではなく、「今日は体を守れた」と捉え直すだけで、気持ちは少し楽になります。 無理しない冬の過ごし方のヒント 体を冷やさない工夫 完璧な防寒を目指す必要はありません。首、手首、足首など、冷えやすい部分を重点的に温めるだけでも体への負担は変わります。 自分に合った室温や服装を見つけることも大切です。他人の基準ではなく、「自分が楽かどうか」を判断軸にしましょう。 エネルギー配分を意識する 2月は一日の中で使えるエネルギー量が少ないと考えて行動すると、消耗を防ぎやすくなります。 午前中は休養中心、午後に一つだけ用事を入れるなど、あらかじめ余白を持たせたスケジュールがおすすめです。 休むことを予定に入れる 「何もしない時間」は後回しにされがちですが、意識的に確保することが重要です。休息は気分や体調を回復させるための必要な行動です。 周囲との関わり方で自分を守る つらさを説明できなくてもいい 調子が悪い理由を言葉で説明できないこともあります。その場合、「体調が不安定なので、今はペースを落としています」と伝えるだけで十分です。 詳しい説明をしない選択も、自分を守る立派な方法です。 比較しない距離感を持つ 周囲が元気に見える2月ほど、自分との差に落ち込むことがあります。しかし、見えているのは一部分にすぎません。 人と比べるよりも、「昨日の自分より少し楽かどうか」を基準にしてみてください。 まとめ:春に向かうための準備としての2月 2月は、何かを大きく前進させる月である必要はありません。むしろ、春に向けて体と心を整えるための準備期間と考えると、気持ちが軽くなります。 調子が悪い日が続いても、それはずっと続くものではありません。季節は必ず移り変わります。今は「耐える」のではなく、「守る」ことを優先してみてください。 寒さがつらい2月を、少しでも穏やかに過ごせますように。
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みんなの障がい動画は、障がいに関する基礎知識などを、動画でわかりやすくお伝えしていきます。
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【大人の障がい】躁鬱とは?動画で詳しく解説!
躁鬱とは? 躁鬱とは「双極性障がい」とも呼ばれておりうつ病とはまったく違う病気です。うつ病のような症状も出ますが逆に「躁」という活発的で無敵な状態になることもあり日や月によって正反対の自分になってしまうので「双極性」といわれています。 なぜこのような症状が起こるのかは、いまだ解明されていません。一つの可能性としては、脳内にある様々な情報を受け取って反応する機能が生活習慣の乱れやストレスにより正しく機能しなくなることが考えられています。 また躁鬱になる人には「肥満型」「循環型性格」が多く見られます。BMIが30以上になると認知機能が低下し脳構造も変化することが確認されているためです。循環型性格とは「おとなしい」とよく言われるような性格のことです。 ストレスを上手く外に発散できずため込みやすい方が躁鬱になりやすいといえます。人口の0.4~0.7%といわれており約1000人に4~7人とそれほど多くない障がいです。けれど、超ストレス社会と言われている現代この割合はふえていくかもしれません。 主な症状 その日や月、または年によって、とても活発的になる症状と、逆に動けなくなり自己反省的になるという真逆の症状が見られることが特徴です。活発的な「躁」の状態になると、つぎのようになります。 寝なくても元気で活動できる 初対面の人にも知人のように話しかける 電話やメールをたくさんしてしまう 人の話を聞けず、自分の話をたくさんする 頭がさえわたり、アイデアが多く出てくるが、最後までやり遂げられない 何でもできそうな気がする 買い物やギャンブルに莫大な金額をつぎ込む 性的に奔放になる 意欲や活動が低下する「鬱」の状態になると、つぎのようになります。 疲れやすく何もやる気が起きない 好きなことにも興味がなくなる 眠れない、または逆にどれだけ寝ても眠気がとれない 自分に価値がないと思う 鬱の状態になると、躁の状態のときに自分がやってしまったことも思い出して後悔に苦しめられます。躁のときはまわりを傷つけたり振り回したりしてしまいますが鬱のときは自分を傷つけてしまうので、早期治療が大事です。 ただ活発的な「躁」のときは、自分が「双極性障がい」だと気づけないのでまわりが声をかけて気づかせることが必要になります。 治療方法について 躁鬱とうつ病はまったく治療方法が異なるのでうつ状態が「躁鬱」の「うつ」によるものなのか、「うつ病」の「うつ」によるものなのか、見極めが重要になります。 躁鬱の治療には、症状に合わせて心理的な療法と薬物治療の2つが並行しておこなわれます。うつ病のような症状がひどく、あまりに自己反省的になる場合は「認知行動療法」をおこない、物事の受け取り方を正していきます。 また病気を受け入れ、コントロールできるように「眠りと気分の記録表」などをつかって、自分の精神の状態を正しく理解する「心理教育」をおこなうこともあります。 薬物治療では、症状を抑えるために気分安定薬と抗精神病薬を使用します。双極性障がいはとても再発しやすい病気なので多くの方は規則正しい生活を送るように心がけながら長期にわたって薬と付き合い続ける必要があります。 -
【大人の障がい】境界性パーソナリティ障がいとは?動画で詳しく解説!
境界性パーソナリティ障がいとは? 境界性パーソナリティ障がいは、「強いイライラ感」という神経症のような症状と、「現実が冷静に認識できない」という統合失調症のような症状があります。「神経症」と「統合失調症」の境界にある症状が現れることから、「境界性」と名前がついています。 境界性パーソナリティ障がいの患者は、一人でいることがむずかしく、人の気を引くために、自殺のそぶりをしたり性的に誘惑したりするなど、自己破壊的な行動が見られます。原因は明らかになっていませんが、遺伝的な要因と環境的な要因が考えられています。境界性パーソナリティ障がいの方は、もともと傷つきやすく繊細な気質なことが多く、さらに悪い環境が重なると、発症率がとても高くなります。 境界性パーソナリティ障がいは人口の約2%と少なくはない障がいで、若い女性に多いとされています。 主な症状 気分が急に変わること、感情のブレーキが効かないといった神経症的な症状と、自分が何者かわからないような空虚な気持ちをもつ統合失調的な症状が主にあります。この症状があると、つぎのようなことが起こります。 癇癪を起こす 自殺のそぶりや自傷行為をくりかえす 薬物やアルコールなどに依存しやすくなる 見捨てられることに強い不安を感じ、見捨てられないように必死に努力する 幸せを感じにくい 急に強い怒りを感じたり不安になったりする 強いストレスがかかると一時的に記憶がなくなることがある 治療方法について 治療方法は主に2つです。一つは、カウンセリングなどの精神療法と、症状を抑えるための薬物治療になります。精神療法は「認知行動療法」が主に使われます。まず行動面では、基本的な生活習慣を整えることから始めます。 認知面ではストレスや不安を感じた出来事をカウンセラーと話し合って、物事の受け取り方を変え、ストレスや不安への反応をへらしていきます。 あまりに症状が強い場合、症状を抑えるために薬物治療をおこないます。不安やストレス、睡眠障がいなど症状に合わせて、抗不安薬や気分安定薬が使われます。また最近では、オメガ3脂肪酸を含む栄養補助食品を服用することで、気分安定効果が得られ、症状が抑えられたことが確認されています。 -
【大人の障がい】回避性パーソナリティ障がいとは?動画で詳しく解説!
回避性パーソナリティ障がいとは? 回避性パーソナリティ障がいとは、人や社会との関わりに不安を感じ、すべて避けようとする障がいです。米国の調査によるとこの障がいを診断されている人は全体の2,4%とされており、男女による違いはありません。回避性パーソナリティ障がいは社交不安障がいやHSPとも似ていますが、大きな違いがあります。 まず、最も症状が強く、仕事や社会生活すべてに影響が出ているのが、「回避性パーソナリティ障がい」です。とくに、「すべてに不安を感じる」という大きな特徴があります。 社交不安障がいやHSPには、不安を感じる特定の人物や場面があります。 たとえば、「会議が不安だから避けたい」「今している仕事の、○○の部分が不安に感じる」「あの人から何か嫌な印象を受けるから避けたい」などです。 回避性パーソナリティ障がいは、「人生」「すべて」「今日あること全部」「会社にいる人全員」など、特定の場面や人物がありません。「自分以外はすべて敵」のように感じ、引きこもりがちになったり、その他の心の病にかかったりして、社会で生きづらくなります。 主な症状 障がいを診断する基準であるDMSー5には、つぎのような症状のうち4つ以上に当てはまると、回避性パーソナリティ障がいの疑いがあると診断されます。 批判や避難されたり、人から拒絶されることを怖がって、仕事に必要なことでも避ける。 相手に好かれていると確信できないと、仲良くできない。 恥をかかされたり笑われたりすることが苦痛で、家族や友達にもどこか遠慮する 人との関わりのなかで、一番に「相手に批判や拒絶されること」を考えてしまう 「何をしても無理だろう」と思い、人と関係をつくりたがらない 社会不適合だと感じたり、人よりも劣っていると思う。 失敗して恥をかくかもしれないと思って、新しいことをするのを異常なほどに避ける。 とくに、人との接触を回避しようとする「回避行動」がよく見られることが特徴的です。 治療方法について 自己愛性パーソナリティ障がいの治療は、人との関わりに対する不安や恐怖をへらし、自尊心を高めることが大切です。治療法には、「個人療法」と「集団療法」が用いられます。 個人の精神療法では、「精神分析的心理療法」が役立つことが多いです。精神分析的新療法は、カウンセラーと一対一でおこないます。 患者はカウンセラーにまず、なんとなく心に浮かんだことを何でも話します。今感じている悩みだけではなく、無意識に自分が何を感じているかを分析するためです。この一対一の療法を長期間ゆっくり繰り返して、自分の無意識の部分を知ったり、問題の解決策を見つけたりします。ただ、効果を感じられるのに、人によっては数年単位になることもあります。 つぎに、「集団療法」では、同じ障がいをもった人たちで話し合い、自身の障がいに気づくことから始まります。障がいによって起こっている悩みや問題を共有し、他人への共感力を身につけることも目的の一つです。 また、回避性パーソナリティ障がいで気分障がいやうつ傾向が見られるときは、症状を抑えるための薬物療法もあわせて、治療をおこないます。 -
【大人の障がい】自己愛性パーソナリティ障がいとは?動画で詳しく解説!
自己愛性パーソナリティ障がいとは? 自己愛性パーソナリティ障がいとは、「自分は誰よりも重要な存在である」と信じすぎて、 人間関係が上手くいかなかったり、生きづらく感じたりする状態のことです。この障がいと診断される人のうち、50~75%が男性だとされています。 他人に共感することができず、何よりも自分が特別で大切であると思っていることが大きな特徴です。自己中心的な行動をして、社会で上手く生きることができず、心の病にかかってしまう方もいます。 自己愛性パーソナリティ障がいの原因は、「生まれつきの気質」と「幼少期の環境」が考えられます。生まれつき自己愛が強く、共感性が低い気質であるお子さんはよくいますが、このような気質は大人になるにつれて落ち着く傾向があります。 けれど、子どものとき、何をしても怒られない環境や、逆に親が厳しく不自由すぎる環境、虐待を受けていたなど問題があった場合、自己愛性パーソナリティ障がいの発症率が高くなります。 主な症状 自己愛性パーソナリティ障がいは、「無感情型」と「過敏型」の2種類があります。無感情型は、周りの意見など全く気にせず、何を言われても、「自分は誰よりも特別だ」と考えて行動します。たとえば、仕事の営業成績で悪い結果が出たとしても、一番をとったかのようにふるまいます。さらに、自分以外の人を二番以下だと思い、見下す傾向があります。 そのため、周りからは「自己中」「威張っている」「虚言壁」と言われてしまうこともあります。過敏型は、周りの意見を気にしすぎて、行動することができません。けれど、過敏型も同じく、心の奥底では「自分は誰よりも重要な存在だ」と思っており、理想の自分がいます。 その理想の自分と現実の自分との違いに苦しみ、自己嫌悪することが多いです。また自分の意見を反対されることや、傷つくことを極端に避けようとします。「感情を表に出さない」「恥ずかしがり屋」「他人の反応に敏感」といった特徴が見られます。 治療方法について 自己愛性パーソナリティ障がいの治療法は、「個人精神療法」と「集団療法」があります。個人の精神療法では、「精神分析的心理療法」を使うことが多いです。 精神分析的新療法は、カウンセラーと一対一でおこないます。患者はカウンセラーにまず、なんとなく心に浮かんだことを何でも話します。今感じている悩みだけではなく、無意識に自分が何を感じているかを分析するためです。この一対一の療法を長期間ゆっくり繰り返して、自分の無意識の部分を知ったり、問題の解決策を見つけたりします。 つぎに、「集団療法」では、同じ障がいをもった人たちで話し合い、自身の障がいに気づくことから始まります。障がいによって起こっている悩みや問題を共有し、他人への共感力を身につけることも目的の一つです。 また、自己愛性パーソナリティ障がいで気分障がいやうつ傾向が見られるときは、症状を抑えるための薬物療法もあわせて、治療をおこないます。 その他特筆事項 自己愛性パーソナリティ障がいの治療には、ご自身が、「もしかしたら自己愛性パーソナリティ障がいかもしれない」と気づいていること、治したいと思っていること、「どのような自分でも受け入れる覚悟」が大事です。 -
【大人の障がい】演技性パーソナリティ障がいとは?動画で詳しく解説!
『大人の障がい動画』では、様々な障がいに焦点を当て、理解と共感を促進していきます。 今回の動画では、演技性パーソナリティ障がいについて詳しく紹介します。 演技性パーソナリティ障がいとは? 演技性パーソナリティ障害は、劇の役を演じているように感情や考え方を過剰に強く示したり、外見をつかって自分に注目を集めようとしたりするなどの特徴が見られる障害です。有病率は全体の2%以下となっており、発症のしやすさに男女の違いはありません。 演技性パーソナリティ障害の原因は明らかになっていませんが、「子どもの頃に家族から十分な愛情を得られなかった」「演技性パーソナリティ障害の家族がいる環境で育った」 など、養育環境が原因のひとつではないかと考えられています。 演技性パーソナリティ障害は、注目を集めるために、自殺未遂や脅迫をおこなうことがあり、危険が多い障害です。身体症状やそのほか精神疾患を合併している確率も高く、早期治療が必要です。 主な症状 演技性パーソナリティ障害は人の注目を集めるための行動が特徴的です。「ふしだらな格好をして人を誘惑・挑発する」「いつも特徴的な恰好をする」「自分に注目が集まっていないと不機嫌になる」「中身がないような話を重要なことのように話す」「作り話をする・出来事を誇張して伝える」「自分から騒動を起こそうとする」などの症状が多く見られます。 自己愛とは違っており、演技性パーソナリティ障害の患者は注目のされ方にこだわりがありません。自己愛が強い方は、人から賞賛されたい、人に好かれたいという欲求があります。 演技性パーソナリティ障害の患者は、批判されても嫌われていても、注目されていればいい、と考えて行動します。 また、人との関係が実際よりも親密だと思っていることが、ひとつの特徴です。具体的には、「知り合って間もない人を、かけがえのない親友と呼ぶ」「知り合い程度の関係でもハグをする」「何度か話しただけで、相手の職業や立場に関わらず下の名前で呼ぶ」このように、すぐに人と親密になろうとしますが、新しい人間関係に飛びつく傾向があり、親友と呼んだ人とでも人間関係が長続きしません。 治療方法について 演技性パーソナリティ障害は、自分の本当の感情に気づくことがないため、まず精神療法をつかって、自分の内面を正しく把握させる治療が中心になります。医師と患者のあいだで何度もカウンセリングをおこない、自分の本当の感情と劇的な行動が合っていないことに気づかせたり、劇的な行動をとらなくてもコミュニケーションをとれるように学習したりして、演技性パーソナリティ障害の症状を消失させます。この精神療法はじっくりと時間をかけておこなうため、治療が年単位になることがよくあります。 -
【大人の障がい】スマホ依存症とは?動画で詳しく解説!
『大人の障がい動画』では、様々な障がいに焦点を当て、理解と共感を促進していきます。 今回の動画では、スマホ依存症について詳しく紹介します。 スマホ依存症とは? スマホ依存症とは、心身に異常が起きているにも関わらず、スマホを手放せず、スマホに精神的に依存している状態のことをいいます。 「スマホが近くにないと不安を感じる」「着信や通知が気になって何度も画面を確認する」「人との関わりよりもスマホを優先する」「スマホに夢中になって睡眠がとれていない」以上に当てはまる方は、スマホ依存症の可能性が高いです。 スマホは依存しやすい性質を多くもっています。「知りたい情報をすぐに知ることができる」「着信や通知など反応がある」「飽きない」「どこでも気軽に持ち運びができる」という4つの要素が深く関係しています。 また、スマホ依存症は他の依存症とちがって、ずっとスマホをさわっていても罪に問われません。通勤中も食事中もスマホをさわっている人が多く見られるため、危機感なく、自覚もなく依存してしまいます。 主な症状 スマホ依存症の主な症状は、「脳疲労による機能の低下」と「体の発達や体調への悪影響」の2つです。スマホは深く考えることなく、大量に情報をインプットできるので、長時間スマホにふれると脳が疲れます。 脳が疲れると脳の情報処理機能全体が低下します。情報処理機能が低下すると、簡単に得られる快楽に流されやすくなるので、ますますスマホを見てしまい、脳疲労が激しくなるという悪循環が起きます。 脳疲労が激しくなり、前頭前野の働きが悪くなると、「うっかりミスが増える」「判断力・思考力・集中力が低下する」「感情をコントロールしづらくなる」などが症状として現れます。 「体の発達や体調への悪影響」としては、スマホを見ながら同じ姿勢を維持し続けることで、「肩こり」「腰痛」「猫背・巻き肩・ストレートネックなど姿勢の崩れ」が起きたり、 スマホの画面を見つめることで「ドライアイ」「眼精疲労」「スマホ老眼」など目の疾患にかかりやすくなったりします。 さらにブルーライトという強い光を浴びつづけることで、体内時計が狂い、睡眠が適切にとれない「睡眠障害」や、体調不良が続いて「うつ病」になる危険もあります。 治療方法について スマホ依存症は、「発達障害」や、そのほかの精神疾患が関わっていることもあります。そのため、スマホ依存症で病院を受診するときは、まず発達障害や精神疾患がないかを検査します。 発達障害や精神疾患が原因となっている場合は、原因の改善に向けて心理療法や薬物療法をおこないます。スマホ依存症への治療は、「認知行動療法」という心理療法を用いてスマホへの意識の改善、医師の指導による生活習慣の改善の2つを主におこないます。 スマホ依存症が重症の場合は、入院治療をおこなうことがあります。スマホから離れた環境で過ごし、規則正しい生活習慣を身につけたり、現実での人とのコミュニケーションを練習したりします。 その他特筆事項 スマホ依存症を治すには、スマホ依存を自覚し、治したいという強い意思をもつことが大切です。スマホに依存しているかどうかを確認するには、iphoneユーザーは「スクリーンタイム」 androidユーザーは「Digital Wellbeing(デジタル ウェルビーイング)」を設定から開いてみましょう。スマホの日・週・月ごとの使用時間や、アプリの使用時間を知ることができます。予想以上にスマホを使用していることに気づくかもしれません。 スマホ依存に気づいたら、「スマホ依存対策アプリの活用」「通知をオフにする」「少しずつスマホを使わない時間をふやす」「スマホ以外のストレス発散法を見つける」などで対策しましょう。 -
【大人の障がい】パニック障がいとは?動画で詳しく解説!
『大人の障がい動画』では、様々な障がいに焦点を当て、理解と共感を促進していきます。 今回の動画では、パニック障害について詳しく紹介します。 パニック障がいとは? パニック障害とは、理由もなく急に動悸やめまい、吐き気や手足の震えなどのパニック発作が起こり、日常生活に支障をきたす障害のことです。日本人の100人に1人が経験しており、男性より女性の方が発症しやすいことがわかっています。 パニック障害の原因は、「遺伝的要因」と「環境的要因」の二つが大きく関係しています。 強いストレスや不安、激しい疲れ、睡眠不足など不規則な生活習慣、遺伝的要因、性格などが原因となって、脳内の伝達物質の働きに異常が起こり、パニック障害が起こると考えられています。 パニック障害になりやすいといわれている人の特徴は、「ストレスをためこみやすい」「内気で人見知りが激しい」「まじめで完璧主義」「神経質でこだわりが強い」など、 もともと不安やストレスを感じやすい性質をもつ人です。 パニック発作は、就寝前などリラックスしているときや、寝ているときにも起こることがあり、パニック障害の患者は「いつ発作が起きるのか」という恐怖にも苦しみます。その恐怖や不安から、他の精神疾患を引き起こしたり、外出できなくなったりなど、社会生活に大きく影響します。 主な症状 パニック障害の主な症状は、「パニック発作」「予期不安」「広場恐怖」の3つです。「パニック発作」は、極度の恐怖や不安を感じると起こる体の反応のことであり、だれでも特定の場面でパニック発作を経験します。しかし、パニック障害のパニック発作は、恐怖や不安を感じない場面でも体が反応します。 「動悸や息切れ」「めまい」「異常な発汗」「手足の震え」「自分は死ぬのではないかという不安」「逃げなくてはいけないと感じる本能的恐怖」などが症状として現れます。 パニック発作の症状は頻度によって「中等度」と「重度」に分かれて診断されます。「中等度」は少なくとも月に4回以上のパニック発作がある状態、「重度」は週に4回以上パニック発作がある状態です。 「予期不安」とは、このような体の反応が「また起こるのではないか」「いつ起こるのだろうか」「次はもっと苦しいかもしれない」「今度こそ死んでしまうかもしれない」と、 発作が起きていないときにも強い不安を感じるという症状です。この症状が原因で仕事をやめたり、引きこもりになったりするなど、環境に変化が現れることも症状のひとつです。 「広場恐怖」は、発作が起きた状況や場所、発作が起きても逃げ出せないような状況を極度に避けるという症状です。「同じ場所でまた発作が起きるのではないか」「この場所で発作が起きたら逃げられない」「この場所で発作が起きると誰にも助けてもらえない」 広場という言葉が使われていますが、広場だけではなく、一人の外出、自家用車やバスの乗車などにも過度な恐怖を感じるので、外出恐怖や空間恐怖とも呼ばれます。パニック障害の患者の全体の4分の3が「広場恐怖」を経験するとされており、広場恐怖の症状があると外出をおそれ、引きこもりがちになります。 治療方法について パニック障害の治療は、精神科や心療内科で「薬物療法」と「心理療法」がよく併用されます。 SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)、抗不安薬、抗うつ薬を使って、パニック発作を抑えることができます。 これらの薬の服用と一緒に心理療法をおこなうことが重要と考えられています。 心理療法では「認知行動療法」や「曝露療法」の効果が認められています。 薬を服用しながら、恐怖や不安を感じる場面をあえて経験し、発作が起こらないことを学習して、不安や恐怖がなくなることを目指します。 その他特筆事項 パニック障害は慢性化しやすく、再発しやすい障害のため、自分で予防することも大切です。「休養をとる」「生活習慣を整える」「適度の運動」「アルコールやカフェインを摂りすぎない」アルコールやカフェインは脳を刺激し、不安感を強めます。 ストレスや不安をためこんだり、不規則な生活を送ったりしていると、自律神経が乱れ、発作が起きやすくなります。心や体の調子を整えて、パニック障害を予防しましょう。 -
【大人の障がい】離人症とは?動画で詳しく解説!
『大人の障がい動画』では、様々な障がいに焦点を当て、理解と共感を促進していきます。 今回の動画では、離人症について詳しく紹介します。 離人症とは 離人症とは、解離性障害の一種であり、自分の意識や体が自分の物ではないように感じたり、物事がすべて現実ではないように感じたりする状態のことです。 離人症は人口の約2%に発生するといわれており、男女の割合は関係なく、10代から20代の発症が最も多いです。強いストレスや不安、激しい疲労、うつ病など精神疾患、違法薬物の使用などから引き起こされます。 脳科学の観点では、脳内のドーパミン物質の分泌が少ないと、離人症の症状につながりやすくなることがわかっています。離人症の症状は数時間で治まるものから、数日、数か月、重い場合は数十年にもわたって悩まされる方もいます。 主な症状 離人症の主な症状は「外界の見え方の変化」「感情の喪失」「自分の体への意識の変化」の3つです。 「外界の見え方の変化」の症状の現れ方は人それぞれであり、物や人が色あせて見える、物や人がぼやけて見える、ベールのように薄い膜ごしに物や人を見ているように感じる、夢を見ているように感じる、などです。 「感情の変化」は、感情が無くなったように思い、何かをしたりされたりしても、その意味をとらえることができなくなるという症状です。「自分の体への意識の変化」は、自分の体が自分の物ではなく、ロボットのように感じる、身体がまひしているように思う、自分の体の大きさや形がちがって感じる、自分のことを遠くから観察しているように感じる、などの症状があります。 これらの症状がありながらも、離人症の患者は「自分はおかしい状態だ」と気づくことができます。意識の混濁などはなく、妄想と現実の区別がしっかりついていることが、離人症の大きな特徴です。 治療方法について 離人症の根本的な治療法は確立されていません。そのため、精神科や心療内科では、「原因の除去」「心理療法」「薬物治療」などをおこない、離人症の症状を緩和することを目的とします。 強いストレスが原因の場合、ストレスを感じているものや環境から離れる、または問題の解決法を見つけることで、離人症の症状の改善を目指します。また、うつ病などその他の精神疾患から起こっているときは、うつ病など精神疾患の治療をおこないます。 心理療法には、認知行動療法や曝露療法などが用いられます。認知行動療法とは、物事のとらえ方を変えて、ストレスへの耐性を高める療法です。曝露療法とは、不安を感じる場面をあえて体験し、不安感に慣れていく療法です。 まずはカウンセラーと一緒に、不安を感じる場面を小さなことから体験し、少しずつ不安感をへらしていきます。しかし、離人症が心理療法で改善されることはむずかしく、多くは薬物治療が有効になります。薬物治療は、抗不安薬や抗うつ薬が主に使われます。"
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