こども障がいガイド
薬物療法
薬物療法とは?
発達障害の子どもたちへの支援の第一は、「環境整理」と「適切な生活指導」です。 薬物療法はこうした支援を行った上で、さらに睡眠障害、不注意、多動性や衝動性、自傷行為、攻撃性などによって家庭や学校などで生活に支障をきたすような場合、 また二次的な問題として不安やうつなどの精神症状、暴言や暴力などの問題行動などが現れた場合、薬物治療が必要な精神疾患があった場合などに行われます。
例えば、てんかん発作がある場合は抗てんかん薬、眠れない、寝付きが悪いといった睡眠障害には睡眠導入薬、双極性障害には気分安定薬、注意欠如や多動・衝動性にはADHD治療薬、パニックや攻撃的行動には非定型抗精神病薬、不安障害には抗不安薬、うつ症状や強迫性障害には抗うつ薬などを使用します。 薬によって症状を抑えることで、本来持っている能力を発揮し、いきいきとした生活が送れるようになることが目的です。