ボッチャを始めてみたい!ボッチャのルールは?投げ方・テクニックは?
ボッチャを始めてみたい!ボッチャのルールは?投げ方・テクニックは?
障がい者スポーツが話題になり、「ボッチャ」を知った方も多いのではないでしょうか。ボッチャは健常者も障がい者も同じように遊べる「バリアフリースポーツ」です。運動能力のほかに、頭脳がとても重要とされるスポーツです。これからボッチャをしてみようと考えている方へ、ボッチャのルールや試合方法、上達方法などをご紹介します。
ボッチャとは?
ボッチャは「地上のカーリング」とも呼ばれており、カーリングのルールに似ています。
まず決められた範囲のなかに「目標球」である白い球を投げて置きます。
あとは白い球に向かって、赤と青それぞれのボールをもった選手が、順にボールを転がし、自分の色のボールを、どれだけ白い球に近づけられるかを競うスポーツです。
カーリングと違う点は、白い球の位置が毎回変わったり、自分の色のボールをぶつけて、白い球の位置を変えてもよいことです。なので、頭脳戦のスポーツですが、一発逆転も起こり、先が読みにくい展開もあります。
ボッチャで使用する道具は?
ボッチャでは以下を使用します。ジャックボールは「目標球」と呼ばれるもので、白い球になります。ボッチャボールは赤と青のボールで、選手の「持ち球」です。 赤ボールをもつ選手と、青ボールをもつ選手に分かれます。
・ジャックボール(白い球)
・ボッチャボール(赤と青の球)
画像引用:http://www.japan-boccia.net/equipment.html
ボールは重さと大きさは決まっていますが、材質は決まっていません。なので、戦略としてボールの材質を変えたり、投げやすいボールをえらびましょう。
このほか、「ランプ」や「リリーサー」と呼ばれる道具があります。ボールが投げられない障害者をサポートする道具です。ランプは滑り台のような形状をしています。リリーサーは滑り台(ランプ)の上に置いたボールを押し出すために使われます。
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ボッチャボールの投げ方・テクニックは?
ボッチャの基本的な投げ方は3種類あります。
①アプローチ
自分のボールを白い球に近づけるため、ボールをやさしく転がすこと
②ヒット
敵チームのボールを白い球から遠ざけるため、敵チームのボールが飛んでいくように強くボールを投げ転がすこと
③プッシュ
自分の色のボールに向かって投げて、ボールを押して、自分のボールを白い球に近づけること
基本の投げ方のほかに、以下のような戦略やテクニックを駆使することができます。
ジャックボールを有利な位置に置く
先攻はジャックボール(白い球)をエリア内のどの位置にも投げることが可能です。なので、自分がボールを投げやすく、自分のボールを寄せやすい位置に白い球を投げて置くことができれば、有利になります。
ボッチャボールにボールを乗せる
白い球に敵チームのボールが囲むように置かれており、自分のボールを近づけられない不利な状況では、「ボールを乗せる」テクニックが使えます。
ボールを投げて、敵チームのボールと白い球がくっついている上に乗せる手法です。
これで自分のボールを白ボールにより近づけることができます。またボールの山が崩れても、白い球のとなりに自分のボールが落ちる可能性が高いです。
ボッチャの試合ルール
ボッチャは障がいに関わらず、すべての人が一緒にできるスポーツです。なので、一般参加の大会も多く開催されています。ボッチャをもっと知りたい、ボッチャで試合に参加できるようになりたい方へ、ボッチャの試合ルールをご紹介します。
ボッチャの試合手順
ボッチャのコートは以下の図のようになっています。個人戦の場合は、下図の③④が選手の立ち位置になります。2対2でおこなう試合は、②~⑤の間で、赤ボールと青ボールの選手が交互になるように立ちます。チーム戦も同様に、①~⑥の間で赤ボール、青ボールの選手が交互に立ちます。①~⑥のエリアはそれぞれ横1m、縦2.5mと決まっており、必ずラインの中に、選手、アシスタントや道具含め、おさまらないといけません。
①両選手に6個ずつボールが用意される
それぞれの選手に赤ボール、青ボールが6個ずつ用意されます。どちらがどの色のボールをもつかはコイントスで決まります。
最初の試合開始の「先攻」は、「赤ボール」の選手と決まっています。
②先攻がジャックボールを投げる
先攻はまずジャックボール(目標球)を投げます。 表のクロスあたりに転がしたり、あえてラインに近づけて転がす手法もあります。
つぎに自分のボール(持ち球)を1球投げます。
③後攻のボールが1球投げる
④以降はジャックボールから遠いところにあるボールの選手がつづけて投げる
お互いに1級ずつ投げ終わったら、以降はジャックボール(目標球)から遠いところにボールを投げた選手がつづけてボールを投げます。ジャックボールがコートの外に出たり、ラインにふれたりすると、審判がクロスの部分にジャックボールを置き直して、試合を開始します。
⑤赤、青の持ち球がなくなったら得点を計算する
選手どちらかが、6球を投げ終わると、いったん試合終了です。ここまでを「1エンド」と数えます。アビリンピックの試合では、障害ごとにクラス分けされており、そのクラスによってエンドの数や、1エンドの試合時間が異なります。
まとめ
ボッチャは障がいの有無、老若男女問わず、みんなで遊べるスポーツです。ボールを目的の場所に投げる集中力、戦略など、頭も体も使います。障がい者スポーツといわれるボッチャですが、一般参加できる大会もあります。ぜひ奥が深いボッチャを始めてみてください!
参考
パラリンピック競技で話題の「ボッチャ」 ルールや用語を分かりやすく解説! | 障がい者としごとマガジン