障がい者グループホームの選び方は?入居するには?
障がい者グループホームの選び方は?入居するには?
まだ一人暮らしは不安だという方、支援を受けながら自立を目指したい方のために、障がい者グループホームがあります。グループホームで新生活を始めようと考えている方へ、障がい者グループホームの種類や選び方、入居の手続きについて解説します。
障がい者グループホームの対象者や種類は?
障がい者グループホームの対象者は障がい者手帳をもっており、基本的に「支援があれば一人で生活ができる方」になります。
そのため医療ケアまでおこなう障がい者グループホームは少なく、多くは生活の自立を目的とした場となっています。
また障がい者グループホームごとに、受け入れられる障がいの種類や程度は異なるため、事前に調べる必要があります。
障がい者グループホームは3種類
障がい者グループホームは大きく分けて
- 介護サービス包括型
- 日中活動サービス支援型
- 外部サービス利用型
3つの種類があります。
介護サービス包括型
夜間や休日に介護が必要な方向けのグループホーム。生活支援員や世話人が、食事、入浴、排泄などを支援します。
日中活動サービス支援型
短期入所施設を併設している、または24時間の支援体制で日中の活動をサポートしたり、介護・相談なども幅広くおこなうグループホーム。
外部サービス型
おもに夜間や休日に、相談の対応や家事を支援します。入浴などの介護は、事業所が委託契約を結んだ事業者がおこないます。利用者は障がいの程度が軽い方が多いです。
最近の障がい者グループホーム
最近では、動物とふれあうことができたり、eスポーツというゲームを本格的におこなうグループホームもあります。
動物とふれあえるグループホームは、保護犬や保護猫をグループホームが飼っており、入所者たちで世話をしたりふれあったりすることができます。
eスポーツはパソコンやテレビをつかったゲームのことです。成績しだいでゲームで収入を得ることもでき、新しい働き方としても注目されています。そんなeスポーツの支援をおこなうグループホームも誕生しています。
参考 目指せ日本一!eスポーツを極めたい障がい者のためのグループホームが東京都江戸川区に誕生!|株式会社アニスピホールディングスのプレスリリース
グループホームの利用料は?
障がい者グループホームは介護保険の適用外になりますので、以下の利用料が発生する場合があります。
- 障害福祉サービス利用料
- 家賃
- 食費
- 水道光熱費
- 日常生活にかかる生活費
家賃は約1〜4万円前後が最も多いです。食費はグループホームが提供した食事の回数ごとに支払う必要があります。
家賃は一定の要件を満たせば、「特定障がい者特別給付」という、家賃の一部を補助してもらえる制度を利用できます。自治体によって、独自の家賃助成をおこなっているところもあるので、お住まいの自治体のホームページを確認してみましょう。
グループホームの選び方
障がい者グループホームは自治体を経由して申請するのではなく、施設に直接、見学の申し込みをしたり、入居希望を提出したりします。
ケアマネージャーや福祉の窓口から問い合わせをする方法と、ポータルサイトを利用する方法があります。ポータルサイトにグループホームの情報が載っているので、掲載されている電話番号などに連絡をして、直接、施設の方とやりとりをするかたちになります。
みんなの障がいは写真や情報量が豊富なので、希望の施設が見つかりやすいポータルサイトです。ぜひご活用ください。
それでは、障がい者グループホームを探すとき、どういった点に気をつければよいのかをご紹介します。
①自身の障がいを支援してもらえるか
障がい者グループホームは、障がいの種類や程度によって、入居者を決められているところがあります。
複数の障がいをもつ方や、難病をもつ方のグループホーム探しはむずかしいかもしれません。また医療ケアが充実していないグループホームのほうが多いので、入居者の「主たる対象者」は要チェックです。
「夜間対応」についても、確認しましょう。
障がい者グループホームの夜間対応は、以下の4つのタイプがあります。
②常駐はしていないが、電話対応がある
③近くの系列グループホームにスタッフが常駐しており、夜間にグループホームに見回りにくる。
④夜間対応はおこなっていない
障がいに不安を抱えている方は、夜間対応があるかどうか、どのような夜間対応をおこなっているかをチェックしましょう。
②生活空間が自分にあっているか
基本的には一人一部屋があたえられ、あとはトイレやお風呂、洗面所、ダイニング、キッチンなどはほかのルームメイトと一緒に使うところがほとんどです。
しかし、建物によって大きな違いがあります。障がい者グループホームは、「一軒家」と「アパート・マンション」の二つのタイプがあります。
しかし、キッチンやお風呂など共用スペースをつかう人数も多くなるので、自分が使う時間がへってしまうデメリットがあります。
また壁が薄いことが多く、音に敏感な方には不向きです。
デメリットは、同じマンションに地域の方が住むことになるので、ご近所トラブルにあうおそれがあることです。
③生活しやすい立地か
障がい者グループホームえらびは、「場所」も大切です。生活をするなかで何が必要か、優先するべきは何かなどを考えてみましょう。
たとえば、以下のようなポイントがあります。
- 日中に通っている事業所に行きやすいか
- 買い物などをしやすい場所か
- 駅が遠いなど交通で不便なことはないか
- 周辺環境は静かであるか
④固定費が負担にならないか
家賃や食費、水道光熱費の支払いが負担にならないかどうか、計算をしましょう。
食費もすべて手作りのところか、弁当タイプか、などで費用が変わってきます。
入所前に生活にかかる費用と、自身の収入と照らし合わせて、負担が少ないところをえらびましょう。
グループホームを利用するまでの流れ
以上の注意点をふまえ、気になった施設があった場合は必ず見学をしましょう。グループホームでの生活のイメージや、生活支援員や入居者たちの雰囲気など、自分と合うかどうかを知ることができます。
見学を終えたら、以下のような流れになります。
障がい者グループホームで面談をおこなう
障がい者グループホームで担当者と面談をおこない、入居できるかどうかが決定します。入居審査は、グループホームがおこないます。
担当者との面談では、障がいの程度や、生活上の困りごと、必要なサポートなどを確認されます。入居が決まると、サービス等利用計画書を作成し、利用契約を結びます。
そして入居に必要なものを自身で用意し、必要書類などを提出して、新生活が始まります。
まとめ
障がい者グループホームをえらぶときは、自身の障がいや、自身の性格などとグループホームがあっているかどうか、立地や利用料の確認が大切です。気になった施設は必ず見学をして、新生活を始めましょう。
参考
障害者グループホームに入居したい場合にはどうすればよい?自治体への申請は必要? | 千葉市の障害者グループホームなら「みんなのまちグループホーム」|千葉市指定共同生活援助
障害のある人のためのグループホームとは?サービス内容や種類、入居方法などについて説明します | LITALICO仕事ナビ