訪問美容がコロナ禍で需要増。訪問美容とは?料金は?
訪問美容がコロナ禍で需要増。訪問美容とは?料金は?
自宅にいるときも身だしなみを整えたい。障がいをもつ子を美容院に連れていくのがいつも大変。家に美容師の方が来てくれたら助かるという方におすすめなのが、「訪問美容」です。自宅で自粛しなければいけないコロナ禍で「訪問美容」の重要は高まっています。訪問美容とは何か、料金の相場や、利用対象者、メリット・デメリット、利用のし方を解説します。
訪問美容とは?
訪問美容とは、美容師が顧客の自宅や施設などに訪問し、ヘアカットなど施術をおこなうことです。訪問美容師は美容師免許があれば訪問美容をおこなうことは可能ですが、介護全般の知識を学ぶために講習を受けていたり、介護系の資格を持っている方もいたりします。
コロナ禍で外出自粛が設けられる中で、訪問美容の需要はふえています。このコロナ禍をきっかけとして、訪問美容の認知度も上がり、今後ますます利用者がふえていく可能性があります。
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001315.000011414.html 【訪問理美容サービスに関する利用実態調査2021】 在宅利用が前年比9.3pt増、在宅利用者のうち22.3%で利用頻度が上昇 コロナ禍で新しいヘアスタイル・ヘアカラーに挑戦した人が約3割|株式会社リクルートのプレスリリース
訪問美容を利用できる方
原則として美容師は、美容室以外で施術をおこなってはいけないと法律で決められています。
しかし、疾病やその他の理由により、理容・美容院に来ることができない方には訪問美容をおこなうことが許可されています。
たとえば育児や介護で美容院に行く時間がない方や、妊娠中で移動が困難な方、障がいの特性で美容室の利用に不安がある方などが対象になります。
訪問美容の内容は?
・シャンプー
・カット
・ヘアカラー
・ヘアマニキュア
・パーマ
・ストレート
など、お店によって異なりますが、一般の美容室と同じように種類があります。
シャンプーはまっすぐ寝ころんだ状態でできる器具や、移動型の器具があるので、寝たきりの方もスムーズにシャンプーできるようになっています。このほか、顔そりや、眉などを整えてくれるお店もあります。
訪問美容の料金の相場は?
なお、訪問美容は介護保険の対象外になります。ただ、自治体によっては障がいの程度など一定の条件によって、自己負担額が決まっていたり、補助券、サービス券を配布しているところもあるので、確認してみてください。
訪問美容の料金相場は、一般の美容院と同じぐらいであり、自宅に訪問するための出張費用が上乗せされるかたちとなっています。
以下の表は自宅に訪問美容をおこなう場合の例です。
メニュー |
料金相場 |
カット |
3000~6000円 |
シャンプー |
2000~3500円 |
カラー |
4000~9000円 |
パーマ |
5000~8000円 |
ヘアマニキュア |
6000円 |
出張費用(距離により変動) |
0~2000円 |
訪問美容のえらび方
訪問美容をお願いするには、通っていた店にお願いをする方法と、訪問専門の美容院にお願いする方法があります。それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
通っていた店にお願いする
疾病やその他理由により途中から通えなくなったという方は、通っていたお店にお願いをするのも一つの手です。メリットは、慣れた美容師さんに施術をしてもらえることです。施術内容や金額の不安がなく、安心して受けられます。また身体が回復したら同じ店舗に通えることもメリットです。
デメリットは、美容師に介護の知識がなかったり、必要な設備がなかったりすることです。施術の際に気を付けなければいけない事によっては断られる場合もあります。
訪問専門の美容院にお願いする
訪問専門の美容院にお願いするメリットは、障がいがある方や年配の方に施術した経験がある美容師に施術してもらえることです。障がいの特性について理解を示してもらいやすいので、不安を取り除けます。また介護資格をもつ美容師さんがいる場合は、シャンプーやカット時の移動など、スムーズにおこなうことができます。
デメリットは、知っている美容師さんではないので、施術内容や金額に不安がある点です。お店の情報や口コミを確認して慎重にえらぶ必要があるでしょう。
- 介護資格をもった美容師か
- 損害賠償保険に加入済みか
などが、訪問美容院をえらぶ一つのポイントです。介護資格をもった美容師の方であれば、介護や障がいの知識があるので、症状について理解・対応をしてもらいやすくなります。
また、よく動いてしまうお子様であったり、偶然に動いてしまったりして、施術中にケガをすることがあります。そのほか移動の介助中に器具などが家財に当たって、壊れてしまうことも。損害保険に加入されていないところだと、このようなトラブルにたいして保証してくれるかどうか、不安が残ります。
以上のことを気を付けて、訪問専門の美容院を探しましょう。
まとめ
外出自粛のなかで訪問理美容の需要が高まっています。知名度が上がれば、これからますます利用されるようになるでしょう。
障がいがあって美容院の利用がむずかしい方、外出が困難な方は、訪問理美容の利用をおすすめします。障がい当事者に合った美容院をえらべるよう、上記のポイントをおさえ、お店の情報や口コミをチェックしてみてください。
参考
訪問理美容とは?介護保険は利用できる?笑顔になれるサービスを紹介!|豆知識・コラム|よくわかる介護の話|ALSOK介護株式会社
訪問美容の料金相場とは?施設と自宅のサービス価格を30社調査した結果 | 訪問美容カットサービス GO!CHOKI(ゴーチョキ)