発達障がいのある子におすすめの習い事は?
発達障がいのある子におすすめの習い事は?
発達障がいのあるお子様は自分の得意なことがわかると、どんどん伸ばすことができます。さらに、習い事で「できること」をふやし、成功体験ができるとお子様の自信にもなりますね。この春からお子様に習い事をさせようかと考えている方へ、習い事をえらぶときのポイントや、おすすめの習い事をご紹介します。
子どもの習い事を考えるときにおさえたいポイント
習い事はやめられるので、なんでも試してみようと思うかもしれませんが、「上手くできなかった」「おもしろくなかった」という経験を子どもが積み重ねてしまうのは、あまりよくありません。とくに発達障がいをもつお子様はいやな記憶や失敗経験の方が残りやすく、また別のことに挑戦しようという気持ちを失いやすいです。そのため、お子様の性格や特性、習い事をする環境について考えて選ぶ必要があります。
ポイントは以下の3つです。
- 子どもが習い事に興味をもっているか
- 子どもの性格にあった習い事か
- 先生に発達障がいの理解があるか
子どもが習い事に興味をもっているか
お子様がその習い事に興味をもっているかが一番大切なことです。発達障がいの特性として、興味あることにはのめり込みやすく、興味のないことをするのは苦痛を感じやすいです。
なので、お子様自身が「やってみたい」と言ったり、楽しそうだと感じている習い事から始めましょう。
子どもの性格にあった習い事か
発達障がいの特性を含め、お子様の性格にあっているかどうかも大事です。一人で静かに作業をしたいタイプなのか、体を動かしたいタイプなのか。または自由に好きなことをしたい子か、完璧主義で物事を完璧にしたいと思う子なのか。それによって、合う習い事は変わってきます。たとえば、完璧主義のお子様には、伸び伸びとできるものや、正解がないものの方がストレスを感じにくかったりします。
先生に発達障がいの理解があるか
発達障がいに理解がない先生の場合、みんなと同じ方法で教えようとするため、発達障がいのお子様には伝わらないことがあります。また、先生が普通に伝えたつもりでも、言い方しだいでお子様がいやな気持ちになってしまうこともあります。発達障がいに理解がなく、ただきつい言い方をしてしまう先生もいます。
なので、利用前にしっかり発達障がいのことを先生に相談しましょう。指導のし方や、気をつけてほしいことを伝えて、きちんとおこなってくれるかどうかを確認しましょう。また、障がい児クラスで受け付けている教室もあるので、ぜひ調べてみてください。
体験レッスンを受けましょう
利用前に必ず体験レッスンを受けましょう。教室の雰囲気や、先生の指導のし方などを知っておくと安心です。お子様も本当に自分がやりたいことなのか、イメージしていたものと合っていたかがわかるので、習い事をすぐにやめるリスクがへります。
ただ、体験レッスンのために用意された時間で、体験レッスンに来たお子様たちだけと体験すると、通うことになったとき、イメージのずれができてしまいます。なので、普段の習い事の時間に設けられた体験レッスンを受けるのがおすすめです。
発達障がいをもつ子どもにおすすめの習い事は?
発達障がいをもつ子どもは人間関係で困りごとがふえやすいので、一人でできるものや、マイペースにできる習い事がおすすめです。
たとえば、以下のようなものがあります。
- 絵画教室など芸術系
- ダンスなど運動系
- プログラミングなど工学系
絵画教室など芸術系
絵を描いたり、ものをつくったりする芸術系の習い事は正解やルールがなく、自由に伸び伸びとできるので、ルールにストレスを感じやすい子にはおすすめです。
また普段落ち着かないお子様も、興味があることだけは、じっとして作業に集中することがあります。
集中力をつかい、伸び伸びと作業をして、自分の表現したいことを表現するのが、ストレス解消になるお子様もいます。アートセラピーという言葉もあります。
アートセラピーについては以下の記事をご参考ください!
子どもにもアートを。障がい者アートの可能性は?自宅でまず何をしたらいい?事業所でおこなう創作活動は?
ダンスなど運動系
じっと座ることができない、体を動かさずにいられないという特性が強いお子様には、ダンスがおすすめです。ダンスは音楽に合わせてからだを自由に動かすので、リズムが合ったり、好きな音楽であったりすると、よりのめり込みやすくなります。
そのほか運動系では、チームスポーツよりは個人でできるスポーツのほうが、発達障がいの特性にあっています。
- スイミング
- 陸上競技
- 柔道や剣道 など
プログラミング
プログラミングは、決まったルールやパターンがあり、操作した通りにプログラムが動きます。自閉症スペクトラム障がいなど、ルールや計画にこだわりがある子に向いています。
一人でおこない、自分が動かしたい通りに指示して動かすことができるので、予想とちがうことへの混乱が起こりにくいです。
さらにプログラミングは学校教育にも取り入れられており、将来的に職業として需要がある分野です。プログラミングを学べば、将来の仕事に役立つ可能性があります。
放課後などデイサービスを利用するのもおすすめ
放課後等デイサービスには、学校の勉強のサポートより、芸術分野や運動など、習い事に特化したサービスもあります。
一般の方にも開かれている障がい児クラスのある習い事もよいですが、実際に障害児支援をおこなっている事業所のほうが、より通いやすいでしょう。
先生はお子様の特性に合わせて指導をおこなう豊富な経験があります。そのため、障害について先生に相談しやすかったり、普段のお子様の様子を聞きやすかったりします。
まとめ
発達障害のお子様は失敗体験のほうが記憶に残りやすいので、お子様の意思を尊重しながら、習い事をえらぶことが必要です。
お子様の性格を見たり、先生の指導、教室の雰囲気などを体験したりして決めましょう。
参考
ADHDの子どもにおすすめの習い事!そのメリットや注意点も | 子供の習い事の体験申込はコドモブースター
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