オンライン障がい者スポーツの楽しみ方は?種目や参加方法は?
オンライン障がい者スポーツの楽しみ方は?種目や参加方法は?
コロナによる自粛で、活発になっているオンライン活動。家にいなくてはいけない自粛期間も、なかなか外出できない障がい者の方も、家にいながら障がい者スポーツを楽しめるようになりました!オンライン障がい者スポーツの種目や参加方法などをご紹介します。
いまは遠隔ロボットを操作して障がい者スポーツを楽しむ方法と、競技の様子を動画投稿する二つの方法があります。全国大会も開催されており、とても盛り上がっています!
遠隔ロボットを操作して障がい者スポーツ
ボッチャ用のロボットが開発されており、専用のブラウザにログインをすることで、ロボットの動きを遠隔操作できます。パソコンやタブレットでワンタップするなど、とても簡単な動きで操作できるので、重度の障がい者の方も楽しめるようになっています。
また、障害者の分身として働けるロボット、オリヒメ。2020年の脊髄性筋萎縮症の啓発月間には、オリヒメに三輪がついた「OriHimeカート」で走る、スポーツ大会が開催されました。
「オリィ迷宮からの脱出」というオリジナルゲームで、OriHimeカートをリモート操作し、オンラインでチームプレーを楽しめるように工夫されました。
オンラインボッチャ
オンラインボッチャは、一般社団法人オンラインボッチャ協会が主催するオンライン障がい者スポーツです。
オンラインボッチャ協会が用意した会場にボッチャマシンがあり、自チームと敵チームは同じマシンに交代でログインをしてボールを投げます。Zoomカメラは、マシンに取り付けられたカメラ、会場に設置された3つの俯瞰カメラがあり、競技の進捗をしっかり確かめることができます。
自チームとZoomでコミュニケーションをとり、家にいながらみんなでボッチャを楽しめます!
2022年9月頃には、学生向けに「第1回全国オンラインボッチャ大会」が開催されます!
②事前の練習会に参加し、オンラインボッチャ競技を十分に理解していること
③各1チームとし、1チームは3名とする
参加費は無料です。※ログインできるPC環境は必要
競技の様子を動画投稿
たとえば玉入れやボウリングなど、結果の数字で競うことができる競技では、競技の様子を動画撮影し、結果の数字が出るまでの課程や結果を動画投稿することで、遠く離れた人ともオンラインで障がい者スポーツを楽しむことができます!
家にあるもので障がい者スポーツ
「障がい者スポーツレクリエーション オンラインパラスポーツ大会」は京都府が開催しており、京都府民なら、だれでも参加できるオンラインパラスポーツ大会です。
競技の様子を、オンラインパラスポーツ大会の公式ホームページに動画投稿し、再生回数が多い動画や、「いいね」や「びっくり」など応援の数が多い動画が表彰されます。
動画投稿は原則3分以内。運動能力に自信がない方も楽しめます。競技スキルで注目を集めることも、楽しそうに競技をしている様子を撮影して応援してもらい、表彰をねらうことも可能です。
オンラインパラスポーツ大会は特別なものを用意する必要はなく、スマートフォンやカメラ、家にあるもの、または簡単に手に入るもので競技をおこなうことができます。
年齢制限なし、参加費は無料です。競技の種目は以下になります。
鈴を入れた風船をつかいます。目隠しをした状態で机の上で風船を転がし、鈴の音を聞きながらラリーできた回数を競います。
▶ストラックアウトビンゴ
3×3列にならべた箱に、2m離れた距離からボールを投げ、箱の中に入ったボールの場所でビンゴの数を競います。9個のボール(新聞紙を丸めたものも可)を使用します。
▶風船リフティング
風船をリフティングして、リフティングが続いた最高回数を競います。視覚障がい者が参加している場合は、風船の中に鈴を入れて音を頼りにリフティングします。
▶お手玉ボッチャ
床に一面サイズの新聞紙を敷き、それぞれ新聞紙から2m離れた位置から各2個ずつ(2人参加の場合は各3個ずつ)ボールを投げ、新聞紙の上に乗ったボールの数を競うゲームです。
▶紙皿フライングディスク
紙皿を3回投げて飛行距離の合計を競います。紙皿は投げやすいように加工することも可能です。
▶ペットボトル100本ボウリング
1辺2mの三角形になるようにペットボトルをならべ、ビニールボールを3回投げて、倒したペットボトルの合計本数を競います。
▶紙コップタワー
紙コップタワーには【高さ部門】と【創作部門】があります。
【高さ部門】は1分間で積み上げた紙コップの数を競います。【創作部門】は紙コップを積み上げたり並べたりして自由に創作します。
【創作部門】の準備時間は5分、競技時間は指定なし、参加人数も紙コップの使用数も制限なしです。(ただし、動画投稿は編集して3分以内にします)
▶玉入れ
1.5mから離れた距離から、段ボールに玉を30秒間投げ、段ボールの中に入れたボールの数を競います。玉は新聞紙を丸めたものを使用します。
▶創作ダンス
課題曲(2曲)をつかって、その曲にあわせて自由にダンスします。
課題曲は「まゆまろ体操(おともだち2000年)ゆっくりバージョン」と「パプリカ」があります。
2曲両方に挑戦することも可能です。
まとめ
動画投稿でオンライン障がい者スポーツを楽しんだり、ロボットを遠隔操作してスポーツを楽しめるようになったりするなど、これまで家にいて社会参加がむずかしかった方もチームプレーを楽しめるようになっています。これからも工夫や技術しだいで、オンライン障がい者スポーツがさらに広まる可能性に期待です!
参考
【速報】走れる分身ロボット「OriHimeカート」でスポーツ大会を開催 SMA当事者がリモートで「迷宮からの脱出」競技を満喫 バイオジェン杯 - ロボスタ
オンラインで障害者スポーツのイベント続々 ボッチャ、風船リフティング、ペットボトルボウリング…… | ヨミドクター(読売新聞)