2022.03.11

健常者と一緒に楽しめる障がい者スポーツ…アダプテッドスポーツとは?種目やルールは?

アダプテッドスポーツ

健常者と一緒に楽しめる障がい者スポーツ…アダプテッドスポーツとは?種目やルールは?

パラリンピックを終えて、障がい者スポーツに注目が集まっています。車いすバスケやボッチャなどがとても人気です。この障がい者スポーツと似た意味をもつ「アダプテッドスポーツ」というものがあります。

アダプテッドスポーツとは何か、種目やルールを一部ご紹介します。障がいに関わらず、みんなで遊べるスポーツを知りたい方はぜひご参考ください!

 

アダプテッドスポーツとは?

アダプテッドスポーツは、2003年頃から日本で使われているようになった言葉です。アダプテッドスポーツの「アダプテッド」には「適応する」という意味があります。

つまり、アダプテッドスポーツは「人の発達や運動能力に合わせてスポーツをする」という考え方です。障がい者だけではなく、子どもや年配の方、または体力が少ない方や運動が苦手な方も含まれます。

スポーツをする人に合わせて柔軟にルールや道具を変更して、みんなでスポーツを楽しむものです。

 

障がい者スポーツとの違いは?

障がい者スポーツは、障がい者のためにルールや道具が変更されたスポーツのことです。車いすバスケやシッティングバレーボール、ボッチャなど、すでにルールや道具が決まっています。しかし、アダプテッドスポーツはそのスポーツに参加するひとの体力や障がいによってルールや道具を柔軟に変更する考え方です。普段おこなっているスポーツで、どのようにすれば自分とは体力などが違う人と同じようにスポーツを楽しむことができるか、という工夫の違いです。

 

アダプテッドスポーツの種目

アダプテッドスポーツは、パラリンピックでおこなわれている種目や、非公式的な種目も含まれます。ここでは以下のスポーツのルールや道具をご紹介します。

  • ファミリーバドミントン
  • ショートテニス
  • 風船バレー
  • フライングディスク

 

ファミリーバドミントン

ファミリーバドミントンは、通常のバトミントンをだれでも楽しめるようにルールや道具を変更したものです。

まずラケットとシャトルに違いがあります。ラケットの持ち手の部分が短くなっており、手のひらで打つような感覚でシャトルを打つことができます。シャトルはスポンジボールに羽がついたものなので、シャトルが速く動きません。滞空時間が長く、運動神経に自信がない人も余裕をもってラリーを返せるようになっています。

ルールもやさしくなっており、チームの構成や人数は自由に決められます。そのほかにサーブは必ず下から打つこと、などがあります。

くわしいルールはこちら

 

ショートテニス

ショートテニスとは、通常のテニスを初心者や、子ども、高齢者も気軽にプレーしやすくしたスポーツです。

スポンジ製のやや大きめで軽いボールをつかうので、強く打ってもボールがバウンドする速さはゆっくりになります。運動が苦手な人も反応しやすく、ラリーが続きやすいです。また通常よりも小さなコートでおこなうので、移動の範囲が狭くなっています。さまざまなひとが同じようにテニスを楽しむことができます。

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風船バレーボール

ボールの代わりに風船をつかって、6人制のバレーボールをします。重度の障がい者も参加できるように考えられたもので、障がい者スポーツとしても認識されています。

風船を40センチほどに膨らませ、鈴を二個入れた風船をつかいます。チーム全員が必ず風船に一回はタッチすることや、8回以内のタッチで相手コートに返すことが特徴です。

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フライングディスク

フライングディスクは、全国障がい者スポーツ大会の正式競技のひとつです。プラスチック製の円盤を投げて競います。円盤を投げて飛んだ距離を競う「ディスタンス」と、決められた範囲の中に円盤を投げ、正確さを競う「アキュラシー」という種目があります。

投げ方にルールはありません。一枚の円盤があれば、健常者も障がい者もハンデなしで競うことができます。

 

まとめ

アダプテッドスポーツは「その人の発達に合わせて、スポーツの道具やルールを柔軟に変更する」という考え方です。ショートテニスや風船バレーボールなどがありますが、自分で新しくつくることもできます。好きなスポーツを子どもや高齢者、障がい者がどうしたらおこないやすくなるのかを考えてみましょう。

 

 

参考

みんなが楽しめるスポーツって? | 教えて!大体大先生! | 大阪体育大学

障害者フライングディスク | パラスポーツ図鑑 | NHK福祉ポータル ハートネット

種目紹介: アダプテッド・スポーツ |京都大学国際高等教育院

 

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