障がい者も音楽や鑑賞などエンタメを楽しめる!サービスまとめ
障がい者も音楽や鑑賞などエンタメを楽しめる!サービスまとめ
舞台や映画鑑賞などエンターテイメントは、だれでも同じように楽しむことがむずかしいものでした。しかし近年、エンターテイメントにも「障がいの壁」をなくそうという取り組みがすすんでいます。障がい者の方も楽しめるエンターテイメントをご紹介します。
バリアフリープロレス
出典:バリアフリープロレスとは https://www.deaf-hero.com/untitled
https://www.deaf-hero.com/
GPSプロモーションが主催するバリアフリープロレス。障がいのあるなしに関わらず、誰でもプロレスを楽しめるように工夫されています。
会場内は完全バリアフリー。聴覚障がい者にたいしては、リングの4方向に手話通訳ができるスタッフを配置し、リアルタイムで試合を実況。さらに、会場には大型のスクリーンを用意し、字幕をつけて試合を映しています。
視覚障がい者の観客には、最寄駅から試合会場までの歩行サポート。試合の開始前にリングに上がり、リングの感触や形を確認してもらいます。
そしてFMラジオで試合の状況がわかるように実況しており、どのような障がいの方も観戦を楽しめるようになっています。
スマホを活用した映画鑑賞
出典:エヴィクサー株式会社 - Evixar Inc. | 音でみえる 音でつながる 音でたのしむ 音のソリューションパートナー https://www.evixar.com/inquiry/jimakumegane
スマホやタブレットを活用することで、障がい者の方も映画館で映画を楽しむことができるようになっています。「音声ガイド」という機能で、作品が始まると同時に音声で映画のストーリーや状況を説明してくれます。
現在、音声ガイドアプリは「HELLO! MOVIE」と「UDCast」の2つです。
「HELLO! MOVIE」「UDCast」には、上映と一緒に字幕が表示される「字幕ガイド」機能もあるので、聴覚障がい者の鑑賞もサポートします。
字幕ガイドを利用するには、スマートグラス(メガネ型の端末)が必要です。スマートグラス「MOVERIO BT-300・専用マイク」であれば、「HELLO! MOVIE」「UDCast」に対応している映画の字幕を見られます。
また一部の映画館では、スマートグラスの無料貸し出しもあります。貸出の予約が必要な場合もありますので、お近くの映画館の情報を確認しておきましょう。
観劇の観客サポート
出典:劇団銅鑼 http://www.gekidandora.com/
http://www.gekidandora.com/
劇団銅鑼は、東京板橋区にアトリエがあり、全国で講演活動をおこなっている劇団です。バリアフリー観劇サポートサービスを提供しています。
視覚障がい者には開園1時間前から舞台説明会をおこない、舞台に上がってセットや小道具にふれるといった体験をします。
聴覚障がい者の方には、「ポータブル字幕機」が提供され、字幕を見ながら観劇を楽しめます。
2020年夏ごろからは宝塚歌劇団や四季にも、字幕を表示する機材の導入がすすめられています。
耳で聴かない音楽会
出典:TBWA HAKUHODO、落合陽一×日本フィルプロジェクトVOL.4「____する音楽会 - ____Orchestra-」に協力|株式会社TBWA HAKUHODOのプレスリリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000028.000034082.html
https://japanphil.or.jp/concert/24296
歴史ある楽団「日本フィルハーモニー交響楽団」は2018年から過去3回にわたって、聴覚障がい者も楽しめるような音楽会を企画しています。
2018年におこなわれた「耳で聴かない音楽会」では、聴覚支援システムを活用して、障がいの有無にかかわらず、生の音楽を楽しめるように工夫されました。
fa-arrow-circle-rightORCHESTRA JACKET
燕尾服のようなジャケットで、服のいたるところに数十個の超小型スピーカーがついています。振動を通してリズムや音の速さを伝え、全身で音を楽しめるツールです。
fa-arrow-circle-rightSOUND HUG
バルーン型の機器で、腕に抱えることができます。音楽に合わせてバルーンのライトが付き、光の色を変えるので、視覚的にも音楽を楽しむことができます。
また小型の振動スピーカーが搭載されており、バルーンを抱くことで、音の速さやリズムを体感できます。
fa-arrow-circle-rightOntenna
ヘアピンのように髪の毛に装着し、振動と光で音の速さやリズムを伝えるツールです。
音楽は耳だけでなく「全身」で楽しむものだという考えから企画されました。今後も最新テクノロジーを活用していくとのこと。障がいの壁をなくす活動に期待が高まります。
まとめ
通訳者や介助者の配置や、スマートフォンなど最新テクノロジーにより、エンターテイメントの「障がいの壁」をなくす動きがどんどん広まりつつあります。
観劇をしている友達や家族と一緒にエンターテイメントを楽しめる日も近いでしょう。
参考
宝塚や四季も導入...聴覚障害者を「字幕」でサポート 演劇界で「機材」提供じわり広がる: J-CAST ニュース
舞台に上がる?視覚障害者が演劇を楽しむための観劇サポートとは。 | Spotlite
視覚障害者はどうやって映画鑑賞をするの?|公益財団法人 日本ケアフィット共育機構
舞台に上がる?視覚障害者が演劇を楽しむための観劇サポートとは。 | Spotlite
落合陽一×日本フィル プロジェクトVOL.4 《__する音楽会》 | 日本フィルハーモニー交響楽団
「耳で聴かない音楽会」ってなに?テクノロジーが実現する、聴覚障害がある人もない人も一緒に楽しめる音楽体験 | soar(ソア)