図書館
パーソナリティー障がい
パーソナリティー障がいとは?
ものごとに対する考え方や反応、行動が、一般的な尺度や大多数の人とかけ離れており、それによって本人がひどく苦痛を感じたり、周囲の人が困惑したりして、日常生活に支障をきたしているケースを指します。
「人格障がい」とも呼ばれますが、決して性格が悪いということではありません。原因は、遺伝子的要因と生育環境の相互作用で起こるのではないかといわれています。
パーソナリティー障がいの特徴
パーソナリティー障がいにはいくつかのタイプがありますが、米国精神医学会の診断基準では「奇妙で風変わり」「演技的・感情的で移り気」「不安で内向的」の大きく3つのタイプに分類されます。
認知、感情、衝動コントロール、対人関係などパーソナリティー機能の広い領域での障がいが、多くの生活場面で継続して見受けられることが診断基準になります。
治療は精神療法が中心になりますが、症状によっては向精神薬などの薬物を使うこともあります。治療には時間がかかりますが、本人が自分の病状を理解して受け入れ、意欲を持って治療を受けることで、症状の改善が期待できます。