障がい福祉施設の費用と選ぶポイント
就労継続支援B型
就労継続支援B型は、雇用契約で働くのは困難な人でも、利用料金を払って工賃を受け取りながら自分の状態やペースで働ける福祉サービスの一つです。
同じ時間働いても企業や就労継続支援A型と違って最低賃金を下回るケースが多いものの、障害や病気があっても作業をしながら日々の意欲を高めることも、社会参加の機会も得られます。
就労継続支援B型の費用
この就労継続支援B型を利用するには、通所回数に応じた利用料金が発生します。市区町村の障害福祉窓口で「障害福祉サービス利用受給者証」の発行を受けると月額の自己負担上限額や通所回数が決まります。
1カ月の自己負担上限額は、生活保護受給世帯と市町村税非課税世帯(年収300万円以下)が0円、年収約600万円以下の市町村税課税世帯が9,300円、年収600万円以上の市町村税課税世帯は3万7,200円となります。
実際に利用者負担する利用料金は、実際に掛かった金額の1割です。就労継続支援B型事業利用料は自治体や事業所によって異なりますが、1日5,000円〜6,000円程度が相場です。したがって、自己負担額はそのうちの1割となり、日額500円〜600円となります。
就労継続支援B型を選ぶポイント
就労継続支援B型は通所日数や作業時間に応じて、工賃を受け取れます。厚生労働省が発表した「平成30年度工賃(賃金)の実績について」によると、全国の就労継続支援B型事業所15,304施設の月額平均工賃は16,118円、1時間あたり214円です。
就労継続支援B型で行う作業内容は、事業所ごとに異なります。 手工芸や部品の加工作業をはじめ調理や製菓、クリーニング、農作業や喫茶店での調理や給仕など、さまざまです。 長く通い続けるためにも、自分に合った作業や一緒に働く仲間やスタッフの雰囲気がいい事業所を選びましょう。 勤務時間や勤務日数など、利用者の心身の状態に合わせてもらえるかは事業所によっても異なりますので、事前に確認しておくことも忘れずに。