2024.04.18

精神障がい・内部障がいとは?感覚過敏の症状のある人は、人が多く集まる場所は苦手?気になるアレコレ

身体と心の健康は、個々の生活の質や幸福感に深く関わる要素です。しかし、内部障がいや精神障がいといった様々な障がいが、その健康を脅かす可能性があります。これらの障がいを持つ人々が充実した生活を送るためには、私たちの理解と支援が欠かせません。

 

内部障がいとはどの様な障がいですか?

内部障がいは、身体の内臓機能に障がいがある状態を指します。身体障がい者福祉法では、「心臓機能障がい」「腎臓機能障がい」「ぼうこう・直腸機能障がい」「呼吸器機能障がい」「小腸機能障がい」「ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫機能障がい」「肝機能障がい」の7種類の機能障がいが定められています。

 

厳しい食事制限や人工透析などの治療が必要な場合がある

これらの障がいには、厳しい食事制限や人工透析などの治療が必要な場合があります。また、慢性的な倦怠感や疲労感に悩まされることもあります。一方で、外見からは障がいが分かりにくいため、周囲の理解を得るのが難しい場合もあります。そのため、内部障がいを持つ人々は心理的な苦痛を抱えることがあります。

このような状況下で、周囲の理解とサポートが重要です。また、内部障がいを持つ人々が生活の質を向上させるためには、適切な医療と社会的な支援が不可欠です。

 

精神障がいとはどの様な障がいですか?

精神障がいとは、精神疾患により日常生活や社会生活に制約が生じる状態を指します。精神障がいにはさまざまな種類がありますが、その症状や影響は個々に異なります。以下に代表的な精神障がいの一例を挙げます。

 

  • 統合失調症:幻覚や妄想、意欲の減退などの症状が見られます。
  • 気分障がい:うつ病や躁うつ病(双極性障がい)などが含まれ、気分の変動が大きく日常生活に影響を与えます。
  • 中毒性精神病:アルコールや薬物の依存症など、中毒による精神的影響が見られます。
  • 神経症性障がい:パニック障がいや強迫性障がいなど、心的ストレスに起因する症状が現れます。
  • 発達障がい:学習障がい、自閉症、ADHDなど、発達段階における症状の異常が見られます。

 

これらの精神障がいは、個々の症状や状況に応じて、適切なサポートや治療が必要とされます。早期の診断と適切な介入が、患者の生活の質を改善し、社会参加を促進する上で重要です。

 

感覚過敏の症状のある人は、人が多く集まる場所は苦手?

感覚過敏の症状を抱える人々は、人が多く集まる場所を避ける傾向があります。なぜなら、そのような場所では周囲からの刺激が強く、彼らにとってはストレスの原因となるからです。

例えば、映画館では音や光が刺激的であり、そのために映画鑑賞を楽しむことが難しいかもしれません。そのため、一部の映画館では、音響を抑えるヘッドホンの貸し出しや、照明や音声を調整できる鑑賞室を設けています。

同様に、空港やスタジアムなどの公共施設では、感覚過敏の人々やパニック障がいを持つ人々が安心して過ごせるスペースを提供しています。これらの取り組みは、感覚過敏の人々が日常生活をより快適に送ることを支援するために重要です。このような配慮が、社会全体で理解されることで、より多くの人々が安心して外出や公共の場所を利用できるようになるでしょう。

ADHDの人は忘れ物が多いと聞きますが、どんなことに気をつけているの?

ADHDの人々は、忘れ物が多いと聞かれることがありますが、実際にはさまざまな工夫をしています。手帳や付箋へのメモ書きを習慣づけたり、ペンを色分けして分かりやすく整理することで、情報を効果的に管理しています。

さらに、スマートフォンのスケジュール登録やリマインダーアプリを活用し、予定やタスクを把握しやすくしています。出かける前には、チェックリストを使って必要なものを準備することも一般的です。

 

自己管理能力を向上

これらの工夫は、彼らが日常生活で効果的に機能し、忘れ物や時間管理の問題を軽減するのに役立っています。ADHDは集中力が続かない、じっとしていることが難しいといった特徴がありますが、このような対策を取ることで日常生活の課題に対処し、自己管理能力を向上させています。

高次脳機能障がいの人が仕事で困るのはどんなことですか?

高次脳機能障がいの人が仕事で困ることはさまざまですが、その中でも特に挙げられるのは以下の点です。

 

  • 新しい仕事内容を覚えることが難しいため、何度も同じ質問や些細なミスを繰り返してしまうこと。
  • 同時に複数の作業をすることが難しく、集中力が持続しないことから、業務効率が低下すること。
  • 脳の機能低下や損傷により、精神的エネルギーを使い果たしてしまい、疲れやすいこと。

 

これらの課題に対処するために、上司や同僚は分かりやすい言葉や文章で説明したり、適切なタイミングで休憩を促したりする配慮が必要です。また、仕事の内容やスケジュールを柔軟に調整することも重要です。そのようなサポートがあれば、障がいを持つ人々もより良い仕事環境で活躍できるでしょう。

 

精神障がいのある人は、作業などに集中しすぎてしまったり、逆に集中しにくい場面があると聞きました。そんな時どうしていますか?

精神障がいのある人々は、作業などに集中しすぎることや逆に集中しにくいことがあります。そのような時に彼らが取る方法は様々ですが、以下にいくつかの例を挙げてみましょう。

 

  • 集中しすぎる時にはタイマーを使って意識的に休憩を取る: 集中しすぎると疲れやストレスが溜まることがあります。そのため、タイマーを設定して定期的に休憩を取ることで、リフレッシュし集中力を回復させることがあります。

 

  • 静かな環境へ移動する: 他の人の視線や物音に敏感になり集中しにくい場合、静かな環境へ移動することが有効です。例えば、個別の作業スペースや静かな部屋へ移動することで、外部の刺激を遮断しやすくなります。

 

  • 衝立や耳栓を使う: 視線や物音に過敏になる場合は、衝立や耳栓を使って外部の刺激を遮断することがあります。これにより、周囲の刺激を最小限に抑えて集中しやすくなります。

 

これらの方法は、精神障がいを持つ人々が日常生活や仕事で集中力を維持するために役立つものです。周囲の理解とサポートがあれば、彼らはより良い環境で生活し、仕事を遂行することができます。

 

人工透析を受けているとなにか食事制限があるの?

人工透析を受けている人々は、食事制限をしなければならない場合があります。その理由は、腎機能が低下しているため、通常の人と比べてカリウムやリンの排出が難しくなっているからです。これらの栄養素が体内に蓄積すると、さまざまな合併症を引き起こす可能性が高まります。

 

カリウムが多く含まれる食品を制限する必要

具体的には、カリウムが多く含まれる食品(例:きゅうり、メロン、じゃがいも、サツマイモ、野菜ジュース)や、リンが多く含まれる食品(例:しらす干し、プロセスチーズ、まる干しイワシ)を制限する必要があります。

また、透析によって老廃物を排出する機能が低下しているため、水分摂取量にも気を配る必要があります。透析の回数や体内の水分除去量には限界があるため、常に水分摂取量を注意深く管理する必要があります。

これらの食事制限は、人工透析を受ける患者の健康を維持し、合併症を予防するために非常に重要です。医師や栄養士の指導のもとで、適切な食事を摂取することが必要です。

 

ペースメーカを利用している人に、携帯電話を近づけちゃいけないって本当?

ペースメーカを利用している人々に対して、携帯電話などの電子機器を近づけないようにするよう勧められています。これは、携帯電話から出る電波がペースメーカに影響を与え、誤動作を引き起こす可能性があるためです。そのため、総務省の指針ではペースメーカの植込み部位から15センチ以上離すように注意するように指示されています。

 

携帯電話によって誤作動するケースは報告されていない

しかし、実際には携帯電話によってペースメーカが誤作動するケースは報告されていません。多くの場合、携帯電話からの電波がペースメーカに影響を与える可能性は低いとされています。

 

心臓マッサージやAEDを使用できる

また、ペースメーカを利用していても、心臓マッサージやAED(自動体外式除細動器)を使用することができます。これらの措置は蘇生のために有効であり、ペースメーカの存在がその使用に制限を加えることはありません。

ただし、ペースメーカを利用している人々は医師の指示に従い、電子機器との距離や使用方法について適切な注意を払う必要があります。

 

内部障がいのある人は、周囲の人に知らせたい場合どうしているの?

内部障がいのある人々は、周囲の人に自分の状況を知らせるためにさまざまな方法を取っています。特に外見からは障がいが分かりづらい場合に、以下のような方法が一般的です。

 

  • ヘルプマークやハート・プラスマークの携帯:ヘルプマークやハート・プラスマークなどの特定のマークを身につけている人が多いです。これらのマークは、周囲の人に自分の状況を知らせるために使用されます。

 

  • 公共の場での提示:電車などの公共の場では、周囲の人に見えるようにマークを提示している人もいます。これにより、周囲の人が配慮を示し、必要な支援を提供することが期待されます。

 

これらの方法は、内部障がいを持つ人々が自分の状況を周囲の人に伝えるための手段として有効です。周囲の人々が理解し、適切なサポートを提供することで、彼らの生活の質を向上させることができます。

 

お店にある多目的トイレに「オストメイト対応」と書かれていましたが、オストメイトって何ですか?

オストメイトとは、人工肛門や人工膀胱を指す言葉です。これは、特定の健康上の理由により、自然な排泄機能を失った人々が、体外に排泄物を収集するための手段として使用する装置です。例えば、大腸がんの手術や慢性炎症性腸疾患などの治療の一環としてオストメイトが必要になることがあります。

 

安心して利用できるように設計

「オストメイト対応」と書かれた多目的トイレは、このようなオストメイトを利用している人々が安心して利用できるように設計されています。これらのトイレには、排泄物の処理だけでなく、汚れた腹部や衣服を洗うための設備も備わっていることがあります。このような配慮があることで、オストメイトを使用する人々が公共の場で快適に過ごすことができます。

 

人工透析治療は時間がかかると聞くけれど、どんなことをしているの?

人工透析治療は、腎機能の代わりに血液中の老廃物をろ過する治療方法です。この治療を受けることで、腎臓が機能不全に陥った場合に起こる「尿毒症」を予防することができます。

具体的には、治療を受ける際には、まず血液を体内から取り出します。その後、血液を血液透析器と呼ばれる機械に通します。血液透析器は、血液中の老廃物や余分な水分を取り除き、浄化された血液を体内に戻します。

 

欠かせない治療法

このプロセスには時間がかかり、通常1回の治療には3から4時間かかります。このため、透析治療を受ける患者は週に数回、定期的に通院する必要があります。この治療は時間と労力を必要としますが、腎臓の機能が十分でない患者にとっては欠かせない治療法です。

 

まとめ

内部障がいや精神障がいは、患者とその周囲の理解と支援が不可欠です。適切な医療と社会的なサポートにより、彼らの生活の質を向上させることが重要です。

これらの障がいには、それぞれ異なる症状や影響がありますが、適切なサポートと理解が提供されることで、患者の生活の質を改善することができます。早期の診断と適切な介入が、彼らの社会参加を促進するために不可欠です。

 

参考

精神障がい者:ゆうゆうゆう

内部障がい者:ゆうゆうゆう

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