2024.04.15

聴覚・言語障がいとは?聴覚障がいの人はドライブスルーを利用するの?気になるアレコレPart1

聴覚障がい者のコミュニケーション手段や日常生活への適応に関する疑問は、多くの人々にとって未知の領域です。彼らがどのようにして日常生活を充実させ、社会とのつながりを築いているのかを知ることは、理解を深める重要な一歩です。そのためには、聴覚障がい者が直面するさまざまな課題や制約について学び、彼らが直面する困難に対して適切な支援を提供することが欠かせません。

 

聴導犬はどんなサポートをしてくれるの?

聴導犬は、聴覚障がいのある人々に日常生活で重要なサポートを提供しています。例えば、読書をしている聴覚障がいのお母さんに赤ちゃんが泣いていることを知らせたり、玄関のチャイムやファックス受信音、キッチンタイマー、赤ちゃんの泣き声、車のクラクションや自転車のベル、非常ベルなどの音を聞き分け、ユーザーに知らせることができます。さらに、状況に応じて適切な行動を促すこともあります。

 

「聴導犬」の表示を身につけている

このようなサポートを提供する聴導犬は、「聴導犬」の表示を身につけています。この表示により、周囲の人々が聴覚障がい者であることを認識しやすくなります。盲導犬や介助犬と同様に、聴導犬も身体障がい者補助犬法に基づいて認定されています。彼らは、障がい者の自立と社会参加を促進する重要なパートナーとして、受け入れと理解を求めています。

 

聴覚障がいの人もカラオケに行くの?

聴覚障がいの人も、実はカラオケに行くことがあります。彼らにとって、歌の上手さや下手さはそう重要ではありません。カラオケは、ストレスを発散する場として利用されることもありますし、カラオケの画面に流れる歌詞を楽しむことも大切な要素です。また、カラオケのシステムには、音程やリズムを視覚的に補正する機能があります。これにより、聴覚障がいの人でも画面に表示される音程ガイドを見ながらリズムを楽しむことができます。

 

楽しみ方は人それぞれ

カラオケは、その楽しみ方が人それぞれであり、その多様性が魅力の一つです。歌を思い切り歌うことで日々のストレスを解消したり、友人との楽しいひと時を過ごしたりすることができます。そのため、聴覚障がいの人も自分らしいスタイルでカラオケを楽しむことができます。

 

耳が聞こえない人って独り言も手話でするの?

聴覚障がい者の中には、手話を第一言語としている人もいます。彼らは独り言を手話で表現することがあります。その内容が他の人には理解できないほどの手話をする人もいれば、例えばスーパーで買い物をする際に献立を考えるときや、日常生活の中で思考が手話になってしまうこともあるでしょう。

興味深いことに、彼らが夢の中で言葉を発する「寝言」も、手話で表現されることがあります。手話は、彼らにとって自然なコミュニケーションの手段であり、彼らの独り言や内面の世界を表現する重要な方法となっています。

 

聴覚障がいの人は、映画・舞台・コンサートなどを楽しめるの?

聴覚障がいの人も、映画や舞台、コンサートなどを楽しむことができます。映画では、邦画には日本語字幕がついている作品や、字幕が表示されるタブレットが貸出される場合もあります。舞台では、手話通訳者が登場し、舞台上で手話で内容を伝えることで、聴覚障がいの人もストーリーや演技を楽しむことができます。

 

最新テクノロジーを活用

さらに、コンサートでも最新テクノロジーを活用して、音を振動に変えて楽しむことができるイベントが行われています。これにより、聴覚障がいの人も音楽の楽しみを体感することができます。さまざまな工夫がされているおかげで、聴覚障がいの人も文化イベントを十分に楽しむことができるようになっています。

 

補聴器を使用している人はイヤホンを使えないの?

補聴器を使用している人でも、イヤホンを利用することができます。実際、補聴器使用者向けのイヤホンが存在します。これらのイヤホンは、耳かけ式や耳穴式を問わず、使用できる汎用型磁気誘導コイルを備えています。この磁気誘導コイルは、テレビやオーディオの音をよりクリアに補聴器に伝える役割を果たします。

 

骨伝導のイヤホンも登場

さらに、最近では難聴や片耳だけ聴こえない人向けに、骨伝導のイヤホンも登場しています。これらのイヤホンは、音を骨を通じて伝えることで、補聴器を使用している人でも音楽や音声を楽しむことができるようになっています。そのため、補聴器を使用している人でも、イヤホンを使って音楽を聴いたり、コンテンツを楽しんだりすることが可能です。

 

ニックネームを表す手話はあるの?

ニックネームを表す手話があります。それは「サインネーム」と呼ばれ、あだ名のような手話表現です。サインネームは、本人の名前や特徴的な見た目、性格、癖、しぐさなどを元にして、簡単な手話やジェスチャーで表現されます。

聴覚障がい者同士の会話の中で、流行したお笑い芸人のポーズがそのままその人のサインネームになる場合もあるほど、個性的なものです。手話には独自の文化があり、その中には個々の特徴や個性を表現する方法も含まれています。

 

乳児に聴覚障がいがあるかどうか調べる方法はあるの?

乳児に聴覚障がいがあるかどうか調べる方法はいくつかあります。通常、生後3ヶ月頃までは脳が音の情報を正確に処理できず、突然の大きな音に反射的に反応する程度です。そのため、すぐに聴覚障がいがあるかどうかを確定することは難しいです。

 

「新生児聴覚スクリーニング」という検査がある

しかし、入院中や生後1ヶ月健診の際に、一部の医療機関では「新生児聴覚スクリーニング」という検査を行っています。この検査では、乳児の聴力を評価し、先天性の難聴があるかどうかを早期に発見することができます。自治体によっては、この検査の費用の一部を公費負担しているところもあります。

 

筆談をするときに気を付けることは?

筆談をする際には、いくつかのポイントに気を配ることが重要です。まず、簡潔でわかりやすく伝えることが大切です。長文や複雑な文章は理解しにくくなるため、要点をまとめて伝えることが効果的です。

 

具体的に伝える

また、具体的な情報を提供することも重要です。例えば、「明日の朝は、8時10分前に○○駅の南口に集合です」というような曖昧な表現ではなく、具体的な日時、集合場所、集合時間を明確に伝えるようにしましょう。これによって、誤解や混乱を避けることができます。

 

箇条書きや簡易な図表を活用することも効果的

さらに、箇条書きや簡易な図表を活用することも効果的です。例えば、日時、集合場所、集合時間を明確に示した箇条書きや、地図上で集合場所を示すなどの工夫が有効です。

以上のように、筆談をする際には簡潔かつ具体的な情報を提供し、必要に応じて箇条書きや図表を活用することで、円滑なコミュニケーションを図ることができます。

聴覚障がい者はどのようにして読話を身につけるの?

聴覚障がい者が読話を身につける過程はいくつかの段階を経ます。読話とは、相手の口の動きを読み取る(読唇)と同時に、会話の前後の流れや過去の経験などを活かす、聴覚障がい者のコミュニケーション方法の一つです。

読唇の基本は、発声練習の過程で身につけていくことが一般的です。多くの場合、両親や先生の口の形や動きを見ながら、自分でまねて発声する訓練を通して口の形を覚えていきます。

 

時間と努力が必要

読話を身につけるには、時間と努力が必要です。しかし、口の動きを読み取ることが基本であるため、相手の口元が見える状況が重要です。そのため、会話の際には相手の顔をよく見るように心がけ、相手の口が見えるような位置にいることが大切です。

また、練習の一環として、口の動きをより正確に読み取るためには、顔や口元の動きをじっくりと観察することも有効です。

聴覚障がい者とのコミュニケーションを円滑にするためには、相手の口元が見えるような環境を整えることや、口の動きを読み取る訓練を支援することが重要です。

 

聴覚障がいの人はドライブスルーを利用するの?

聴覚障がいの人がドライブスルーを利用するかどうかは、個々の聴力によります。ある程度聞こえる人であれば、通常通り利用できるかもしれません。しかし、全く聞こえない人にとってはドライブスルーの注文が難しい場合があります。

 

代わりに注文をしてもらうなどの工夫

そうした場合、同乗している聞こえる人に代わりに注文をしてもらうなどの工夫がされています。また、アメリカのあるコーヒーショップでは、メニューのモニターに手話ができる店員が表示され、手話で注文をすることができる店舗もあるようです。

こうした取り組みは、聴覚障がいの人がより円滑にコミュニケーションを取ることができるよう支援するための一例です。そのため、聴覚障がいの人もドライブスルーを利用することができるよう、さまざまな工夫がされています。

 

ろう学校では英語の授業はどのようにおこなうの?

ろう学校では、英語の授業を行う際にさまざまな方法が取られています。まず、英語の授業ではホワイトボードに英文を書いたり、モニターに映し出して授業を進めたりすることが一般的です。

また、ろう学校にはASL(アメリカ手話)ができる先生がいる場合もあります。ASLのできる先生がいる学校では、英単語や表現をASLを使って教え、読み方は指文字などを使って指導することがあります。

 

テロップをモニターなどに映し出して実施

さらに、英語の検定試験では、リスニングテストの代わりに音声ではなくテロップをモニターなどに映し出して実施するなど、工夫がされています。これにより、聴覚障がいのある生徒たちも正確に試験内容を理解し、適切に対応することができます。

 

学習成果を得ることができるよう配慮

ろう学校では、聴覚障がいを持つ生徒たちが英語を学ぶために、適切な手法や教材を用いて授業が行われています。そのため、英語の授業が効果的に進められ、生徒たちがより良い学習成果を得ることができるよう配慮されています。

 

補聴器って防水なの?

補聴器の防水性能については、徐々に進化してきていますが、防水型補聴器はまだ数が限られています。補聴器をつけたままシャワーを浴びてしまうなどのケースで、補聴器が壊れてしまうことがあります。

また、スポーツや日常生活での使用中に汗や水によって壊れることもあります。さらに、補聴器をポケットに入れたまま洗濯してしまったり、ペットに舐められてしまったりすることも壊れる原因となります。

 

一部の補聴器には防水性能や防じん性能がある

一部の補聴器には防水性能や防じん性能が備わっており、汗や水、ホコリなどの侵入による故障リスクを軽減することができます。しかし、完全に防水ではないため、水中での使用や長時間の水浴びは避けるべきです。補聴器を使用する際には、取扱説明書に記載された適切な取り扱い方法に従い、慎重に扱うことが重要です。

 

聴覚障がい者の中には口話で会話の内容がわかったり健聴者と同じように話せる人がいますがどうやって覚えるの?

聴覚障がい者が口話で会話の内容を理解したり、健聴者と同じように話す方法はいくつかあります。多くの場合、幼少期から両親や言語聴覚士による訓練を受け、口の動きや文字による教育を通して言語を覚えることが一般的です。例えば、家の中に物の名称を書いた紙を貼ったり、日常の動作を言葉にするなど、遊びながら徐々に言葉を覚えていきます。

 

病院や支援学級などで言語聴覚士による訓練を受ける

その他にも、病院や支援学級などで言語聴覚士による訓練を受け、口や舌の動き、息の出し方などを地道に学んでいくこともあります。このような訓練を通じて、言語の理解や発話能力を向上させ、口話でコミュニケーションを取ることができるようになります。

 

言語聴覚士や支援者と協力しながら行う

重要なのは、継続的な訓練とサポートがあることです。言語聴覚士や支援者と協力しながら、個々の能力やニーズに合った方法で言語を習得し、コミュニケーション能力を発展させることが重要です。

まとめ

聴覚障がい者のコミュニケーション手段や日常生活への適応に関する疑問は、多くの人々にとって未知の領域です。彼らがどのようにして日常生活を充実させ、社会とのつながりを築いているのかを知ることは、理解を深める重要な一歩です。そのためには、聴覚障がい者が直面するさまざまな課題や制約について学び、彼らが直面する困難に対して適切な支援を提供することが欠かせません。

 

参考

聴覚・言語障がい者|ゆうゆうゆう

関連情報

みんなの障がいへ掲載希望の⽅

みんなの障がいについて、詳しく知りたい方は、
まずはお気軽に資料請求・ご連絡ください。

施設掲載に関するご案内