- コラム
左手指全指機能全廃の私から。「片手で困ることはいくらでもある。けれど、」
私は生まれつき、左手指全指機能全廃という障がいを持っています。どういう障がいかというと、左肘から下の神経がほぼ全廃してしまい、
左の手首を曲げたり、手を握ったり、物をつまんだりすることができません。
なので、生まれた時からずっと右手を使って生活しています。
小さい頃は、生まれつきだったので片手しか使えなくても何も疑問に思うことなく過ごすことができました。けれど、大きくなるにつれて、できないことが多くなっていき、自分はみんなとちがうんだなぁ〜と思いはじめていきました。
ここで片手で苦労したことやできなかったことをいくつか紹介したいと思います。
一つ目は、重たい荷物の持ち運びです。
片手が使えない分、みんなと同じように重たいものを運ぶことができませんでした。
重たいものを運ぶ時、友達が代わりによく運んでくれましたが、その時僕は申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
二つ目は、体育の授業です。僕は体を動かすことが好きだったので、体育の授業は好きでした。しかし、縄跳び、鉄棒、マット運動など片手でやるのは難しいものもありました。先生は、危ないから見学しておくだけでもいいよと声をかけてくれましたが、僕はやりたい気持ちもあったので、もどかしくなることが多かったです。
こんな感じで、片手で不自由なことは、多分いくらでも出てきます。
その度に誰かに助けられたりしてきました。みんなに感謝している反面、申し訳ない気持ちや、できないけどやりたいという気持ちがありました。
そんな自分が嫌で、自分でできることは最大限、やれることはやろうと思いました。
なので、考えて、工夫し、努力することで、自分のやり方を見つけ、今では色々なことが片手でできるようになっています。左手指は狭いところの物をとるのに良いという利点も見つけました。
これからも、障がいでできない、と決めつけることなく、色々片手でチャレンジしていきたいです。
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