2023.12.08

アビリンピック競技種目「プログラミング」紹介と金メダリストにインタビュー!

アビリンピック競技種目「プログラミング」紹介と金メダリストにインタビュー!

 

働く障がい者の就労スキルを競う大会、アビリンピック。地方予選を突破した方が全国から集まり、「仕事の出来」を競います。働く障がい者の就労スキルを高めるだけでなく、「障がい者の働き方」「障がい者雇用」を変える、大きな大会です!

2023年11月18日開催、全国アビリンピックでプログラミング金賞メダリスト「角田」さんにお話を伺えたので、アビリンピック競技種目「プログラミング」の詳しい情報と合わせてインタビューをお伝えします!

 

アビリンピック競技「プログラミング」

競技時間は6時間以内。ロボットの動きを指示するプログラムを作成します。動きの指示の修正のしやすさや、ロボットを動かす前のプレビュー機能、ロボットを動かしたときの正確さや速さを競います。

 

競技の進め方

選手はプログラムの構築から考え、ロボットに備わった「シミュレータ」という機能をつかい、作成したプログラムとロボットの動きに間違いがないかなどを画面内で確かめます。そのなかで、作業手順の指示方法を変えたり、動作確認のためにオリジナルなプログラムをつくり、試行錯誤する方もいます。終盤になってから、選手が作成したプログラムで、実際のロボットを動かします。

 

評価ポイントは?

使用するプログラミング言語に習熟しており、綺麗なプログラムをつくることも大切ですが、つぎも必要になります。

  • 課題を達成するためのシステム構築
  • 作業の進捗管理能力
  • ユーザーの動作環境に合わせた配慮
  • 問題の分析とシステム設計

プログラマ・システムエンジニアとしての総合的な技量が求められ、評価されます。

 

 

全国アビリンピックのコンピュータ・プログラミング金賞「角田智活」さんにインタビュー!

就労継続支援B型事業所で働かれている、角田智活さん。2023年3月にフランスでおこわれた、アビリンピック世界大会「第10回国際アビリンピック」のコンピュータプログラミング部門に、日本代表選手として初出場もされました。そんな角田さんに、アビリンピック出場まで、練習にかけた時間、これからの想いなどを伺いました。

また、全国アビリンピックは「障がい者雇用」の向上のために開催されている大会のため、「障がい者が働く事」についてもお話を聞きました。

 

アビリンピックを知ったきっかけ

自分は今施設が変わっているんですが、前にいた施設に県大会のアビリンピックに出ている人がいて、それで知りました。一番最初に出場したのは2015年。それで、2017年の全国アビリンピックで金賞を獲得しました。今回の出場は、プログラミングは地方大会があまりないので、競技を直接みてもらい、出ることになりました。

 

今回の優勝にかけてどのぐらい練習をされたのか

今回はまず以前、2020年に出場したときのコードと同じものを使えたので、今回の練習時間は10時間ぐらいです。大会前に調子を崩していたこともあり、あまり打ち込めませんでした。本当はもっとやりたかったんですが、できず、大会直前になって頑張りました。それでも金賞がとれて嬉しいです。

 

金賞を獲得して、これから

金賞をもらったのは嬉しいけど、自分の中ではまだまだ改善しなくてはいけないと思う事があります。次の大会は国内大会でしばらく出場しますが、国際大会もありますのでそちらを目指していきたいと思います。

 

角田智活が思う、障がい者の「働く」について

支援が必要というより、一般的に肩身が狭いなと思っています。

もう少し世間的に変わっていければ、嬉しいと思います。

 

凸凹村内や凸凹村各SNSでも掲載予定です!

角田智活さん、お話くださり、ありがとうございました!

このほか、全国アビリンピックの参加レポを、障がい者のみが参加できる障がい者コミュニティ『凸凹村』にアップいたします!

また、これから、障がい者雇用や競技に関する情報と合わせて、

全国アビリンピックでお話を伺いました、

「電子機器組立」部門の金賞、岡本是信さま

によるインタビューも公開予定です!

 

気になる方はぜひ凸凹村へご参加、フォローください!

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取材協力:独立行政法人 全国高齢・障害・求職者雇用支援機構

取材者:今井

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