2024.08.30

大人のADHDは治療で改善可能?特徴、診断、治療法と対応策の総合ガイド

「ADHD」という言葉をテレビや雑誌の中で目にする機会が増えてきました。発達障がいについて紹介される際によく取り上げられる種類の一つが、この「ADHD(注意欠如多動症)」です。

このページでは、大人のADHDについて診断基準なども踏まえながら、長所や苦手なこと、対応策についてご紹介します。また、大人のADHDにはどんな治療方法があるのかについても解説しているので、参考にしてください。

 

大人のADHD(注意欠如多動症)とは?

ADHD(注意欠如多動症)は、一般的には子どもに見られる症状として知られていますが、実際には大人になってから初めてADHDと診断されるケースも多く存在します。子どものADHDは、例えば「突然衝動的に話し出す」「じっとしていられず、常に動き回る」といった特徴がよく知られています。しかし、大人の場合、これらの行動は異なる形で現れることが多く、そのため気づかれにくいこともあります。

 

大人のADHDにおいては、主に注意力の持続が難しいことや、細部に対して注意が向きにくいことが特徴的です。このため、仕事や家事などの日常生活の中で、ケアレスミスを頻繁に起こしてしまったり、物忘れが多くなるといった問題が生じます。たとえば、会議中に集中力が続かず、重要な内容を見逃してしまうことや、日常的なスケジュール管理において予定を忘れてしまうことが挙げられます。これにより、職場や家庭内でのトラブルやストレスが増えることがあります。

 

ADHDの特性を持っている人でも、子どもの頃にはその症状が目立たずに見過ごされることがしばしばあります。そのため、成人してから新たなライフステージに移行する際に、例えば就職や結婚などの生活の大きな変化によって、対人関係や行動範囲が急に複雑化し、その結果として初めて問題が顕在化することがあります。こうした状況に直面した際、適切に対処することができず、ADHDの症状に気づくケースが少なくありません。さらに、職場でのパフォーマンスの低下や人間関係の摩擦が深刻化することがあり、これがストレスや不安を引き起こす要因となることもあります。

 

大人のADHDかも?よくある困りごとをチェック

大人のADHDによくある困りごととして、以下のような項目が挙げられます。

 

  • 騒音や雑音があると、すぐに注意が散漫になる
  • 周りが気になって目の前の仕事に集中できない
  • 仕事や家事などで優先順位をつけることや、その通りに実行することが難しい
  • 短気で、些細なことで自分を見失うことや、突発的に怒り出すことが多い
  • 課題を遂行できず、途中で投げ出してしまう
  • 衝動買いをしてしまう
  • 約束の時間に遅れる、約束を忘れる、締め切りや期限に間に合わない
  • 鍵や財布などをしばしば紛失する
  • 仕事や生活で忘れ物が多い
  • 注意力や集中力に欠け、他人と話していてもストーリーを追えない、内容を忘れてしまう(他人から話しかけられても、話を聞いていないように見える、と指摘されることが多い)
  • 単調な仕事や読書、計算を持続することが苦痛
  • 他人の話をさえぎり、一方的にしゃべり出してしまう

これらの項目はADHDの正式な診断基準ではありませんが、思い当たる項目が多い場合はADHDの可能性があるといえるでしょう。

 

ADHDの特徴

ADHDの特徴について、ADHDは大きく3つのタイプに分類されます。これらのタイプはそれぞれ異なる特性を持ち、個人によって現れる症状も異なります。

 

不注意優勢型

このタイプは、一般的に「うっかり」ミスが多い傾向にある人に見られます。たとえば、日常生活において物を忘れることが頻繁にあり、約束を忘れてしまうこともよくあります。誰しも一度は物忘れやうっかりした経験があるかもしれませんが、不注意優勢型のADHDを持つ人は、その頻度や度合いが特に顕著です。

また、注意力が散漫になりやすく、物事に長時間集中することが難しいと感じることが多いです。そのため、職場や家庭での作業中にミスが生じやすく、自己管理が困難になる場合があります。さらに、整理整頓が苦手で、物事を体系的に整理する能力に欠けていると感じることもあります。

 

多動・衝動優位型

このタイプの人は、ひとつの物事にじっくり取り組むことや、ひとつの場所に長時間とどまることが苦手であることが特徴です。例えば、会議中や授業中に落ち着かず、無意識に貧乏ゆすりをしてしまったり、じっとしていることが困難だと感じることがあります。内心では常に動きたいという衝動があり、気持ちのコントロールが効かない場合も少なくありません。

このため、感情が高ぶったときに思わず言い返してしまったり、後先を考えずに思ったことを口にしてしまうことが多いです。また、計画を立てて慎重に行動するよりも、その場の直感で即座に行動を起こす傾向が強く、これが時には問題を引き起こす原因となることがあります。

 

混合型

最後に、混合型は「不注意」と「多動・衝動性」の両方の特徴を併せ持つタイプです。このタイプの人は、不注意優勢型と多動・衝動優位型の双方の特性を持っており、これらの症状が組み合わさって現れることが多いです。

そのため、日常生活や仕事において、複数の課題に同時に直面することが多く、ストレスや困難を感じることがしばしばあります。このタイプのADHDは、他の2つのタイプに比べてより複雑で、多様な症状を呈することが多いため、適切な対応が求められます。

 

ADHDの原因

ADHDの原因については、現時点で完全に解明されているわけではありませんが、複数の要因が関連していると考えられています。特に、脳機能の偏りが主な原因の一つとして挙げられています。脳の画像診断や神経生物学的な研究により、ADHDの症状には脳の特定の部位や神経伝達物質が深く関与していることが明らかにされてきました。

 

まず、ADHDに関して特に注目されているのが、脳の「前頭前野」と「尾状核」という部分の機能です。前頭前野は、集中力を維持したり、行動の計画を立てたりする役割を担っている重要な領域です。この部分の働きが弱いと、物事に集中し続けることが難しくなり、計画的に行動することが困難になります。一方、尾状核はスムーズな行動を実行するために必要な役割を果たしていますが、この機能が十分に働かないと、日常生活において効率的な行動が取りづらくなることが報告されています。

 

脳内の神経伝達物質もADHDに深く関連している

また、脳内の神経伝達物質もADHDに深く関連しているとされています。特に「ドーパミン」という神経伝達物質は、学習や仕事などの作業において非常に重要な役割を果たしています。ドーパミンはワーキングメモリー、つまり作業に必要な情報を一時的に保存し処理する能力を支える役割を担っています。このドーパミンの機能が低下すると、注意力が散漫になったり、多動性や衝動性といったADHDの特性が顕著に現れることが多くなります。

 

さらに、ADHDの原因として、「実行機能」と呼ばれる脳の働きにも注目が集まっています。実行機能とは、状況や場面を適切に把握し、それに応じた反応を示したり、計画を実行したりする能力を指します。この実行機能がうまく働かない場合、適切な判断や行動が難しくなり、ADHDの症状が顕在化しやすくなると考えられています。

 

これらの要因が組み合わさって、ADHDの症状が現れることが多いとされていますが、遺伝的な要素や環境要因、さらには発達過程での影響も無視できません。今後さらに研究が進むことで、ADHDの原因やメカニズムについての理解が深まり、より効果的な治療法や対策が開発されることが期待されています。

 

ADHDとASD(自閉スペクトラム症)の違い

「ASD(自閉スペクトラム症)」も発達障がいの一つとして認識されています。ASDの特性として特に顕著なのが、「対人関係における相互的反応の障がい」と呼ばれるものです。これは、他人の心情を察することや、相手の表情や話のニュアンスから気持ちを読み取ることが苦手であることを指します。たとえば、相手が冗談を言っている場合でも、その意図を理解することが難しかったり、相手の感情を適切に推測することが困難であったりすることが多いのです。

 

さらに、ASDには「同一性へのこだわり」という特徴もあり、特定の対象に対して強い興味を示し、それに対する反復的な動作や行動を繰り返す傾向が見られます。これは、日常生活の中で特定のルーチンやパターンを好み、それを変更することに対して強い不安やストレスを感じることが多いということです。また、興味の対象が非常に限定的で、それ以外のことには無関心である場合も少なくありません。

 

ADHDとASDを厳密に区別することが難しいことがある

「不注意」「多動性」「衝動性」などの特性が目立ちやすいADHDとASDは、異なる障がいとして分類されていますが、実際には両者の特性を同時に示すケースや、併存しているケースが多く見受けられます。そのため、ADHDとASDを厳密に区別することが難しいことがしばしばあります。

 

たとえば、両者の共通点として「相手の話に集中できない」ことが挙げられますが、ADHDの場合、その原因は主に不注意によるものです。一方、ASDの場合、話の内容に興味を持てないことや、相手の意図を理解できないことが原因となることが多いとされています。この違いは診断においても重要ですが、現場では混同されやすい傾向があります。

 

また、診断過程においても、ADHDとASDの区別がつきにくいケースは珍しくありません。たとえば、最初にADHDと診断されたが、その後ASDと診断し直されるケースや、逆に最初はASDと診断されたが、後にADHDと診断されるケースもあります。このような診断の変遷は、症状の表れ方や環境の変化によっても影響を受けるため、慎重な評価が求められます。

 

自分に自信が持てず二次障がいに発展することも

ADHD(注意欠如多動症)の診断基準ではありませんが、ADHDのある人は幼少期から失敗経験が人よりも多く、自分に自信が持てなかったり、自尊感情が低かったりする場合があります。

「どうしてみんなと同じようにできないのだろう」 「どうせ頑張ってもうまくいかない」 「ミスがないように気をつけても、同じ失敗をしてしまう」 など、ご自身に対して否定的な考え方を持っている場合があります。

このような場合、二次障がいとして抑うつなどにつながる可能性もあります。二次障がいとは、発達障がいの特性そのものではなく、特性がきっかけとなって二次的に発症する障がいのことです。

 

ADHDの男性と女性 性別による違いはある?

ADHD(注意欠如多動症)の男性と女性では「比率」や「表れる特徴」に違いがあります。ただし、すべての男性、女性に当てはまるわけではなく、あくまで現在わかっている範囲でのおおまかな傾向であることにご注意ください。

 

男性、女性の比率

ADHDの男性、女性の比率は2.5:1 から 1.5:1 程度と言われています。幼少期は男性の方が診断される場合が多く、男性の比率が大きくなるようですが、大人になるにつれて差が小さくなっていくようです。

 

男性、女性 表れる特徴の違い

男性のADHDの方には、「多動」や「衝動性」の特徴が強く表れる傾向が多いようです。女性のADHDの方には、「不注意」の特徴が強く表れる傾向が多いようです。

「不注意」は幼少期には気づきにくい特徴ですので、幼少期に女性のADHDが診断されることが少ない理由の一つに考えられます。

 

ADHDの診断

発達障がいの診断で用いられるDSM-5※においてADHD(注意欠如多動症)の診断基準は、「不注意傾向」と「多動性/衝動性傾向」が主な軸になっています。具体的な項目を見てみましょう。

 

不注意傾向

以下の項目に5つ以上あてはまる状態が6か月以上。

 

  • 細かい注意を払うことができない。
  • 不注意から失敗することがよくある。
  • 注意を持続しつづけることが難しい。
  • 話しかけられても聞いていないように見える。
  • 指示されたことをやり遂げることができない。
  • 順序立てて課題を進めることが難しい。
  • 継続して課題に取り組むことが難しい。
  • よく必要な物をなくす。
  • よく関係ないことで気が散る。
  • 忘れる・抜け漏れることがある。

 

多動性/衝動性傾向

以下の項目に5つ以上あてはまる状態が6か月以上。これらの項目のいくつかは12歳以下で存在していること、社会生活の中でこれらの状態が複数の場面でみられることも診断の基準になります。

 

  • そわそわと手足を動かしたり座っていても、もじもじ動いてしまう。
  • 着席しつづけるのが難しく離席してしまう。
  • じっとしていられないような気分になる。
  • 静かに遊びや余暇活動に取り組むことが難しい。
  • 勢いよく行動し続ける、じっとしていると落ち着かない。
  • しゃべり過ぎることが多い。
  • 相手の話が終わる前に話し始めてしまう、相手の言葉を先取りして話してしまう。
  • 他の人の活動を遮って邪魔をしてしまう。

※DSM-5 = 「精神疾患の診断・統計マニュアル 第5版」アメリカ精神医学会作成

 

大人のADHDは治療で改善できる?

ADHDは生まれつきの特性であるため完治するものではありませんが、治療薬によって特性の一部緩和や改善は可能です。治療は精神科や心療内科などにかかり、定期的に通院して行います。処方された治療薬を飲むことで、神経伝達物質である脳内のドーパミンやノルアドレナリンなどのバランスを調節し、ADHDの特性である「不注意」や「多動・衝動性」を抑えます。

 

また、治療には服薬以外にも行動療法、環境調整、心理療法などを一緒に行うのが一般的です。グループ・プログラムなどの行動療法や、医師や臨床心理士からカウンセリングを受けて自分の行動や考え方の整理をし、ストレスを少なくする心理療法、生活リズムの見直しや職場の環境改善を行う環境調整などが挙げられます。これらを服薬と一緒に行うことで、ADHDの特性の緩和や改善が見込まれます。

ADHDの代表的な治療薬

ADHDの特性の緩和・改善が期待できる薬として、日本で処方が認められている治療薬がコンサータ、ストラテラ、インチュニブ、ビバンセです。これらは、それぞれ薬が効き始める時間や効果の持続時間、身体への影響などが異なります。以下では、ADHDの代表的な治療薬と概要について解説しますので参考にしてください。

 

コンサータ

コンサータはADHDの治療薬として日本で初めて厚生労働省から承認を受けた治療薬で、不注意の特性に特に効果があります。出社前など、1日1回朝に服用することで日中まで効果が続き、薬が切れるタイミングもはっきりしているのが特徴です。

コンサータは主にドーパミンに作用し、再取り込みを抑えて脳内の情報量を調節することで症状を改善させます。

 

ストラテラ

ストラテラはADHDの特性全体に効果のある薬です。主にノルアドレナリンの再取り込みを抑えて活性化させ、ドーパミン代謝を調整します。朝晩2回の服用が基本で、コンサータより副作用が感じにくいのが特徴です。

ただし、ストラテラを飲んでから効果が効き始めるまで数週間程度かかる点に留意しましょう。

 

インチュニブ

インチュニブはコンサータ、ストラテラに次ぐ3番目のADHD治療薬で、脳の情報伝達効率を高め、脳の状態を良い方向に調整する作用があります。効果の強さはコンサータとストラテラの中間程度で、これら2つとは作用の仕方が異なるということを理解しておきましょう。

主に、ADHDの特性である多動・衝動性や感情不安定のほか、チックや反抗挑戦性障がい(反抗挑発症)を併発している方にも特に効果が期待できます。

 

ビバンセ

ビバンセは6~18歳の小児を対象とした国内で最も新しいADHD治療薬で、コンサータと同様に中枢神経刺激薬に分類されます。欧米では第一選択として使用されるポピュラーな治療薬です。

ビバンセは体内に吸収されるとアンフェタミンに変化し、ドーパミンやノルアドレナリンの働きを高めて神経伝達物質の量を増やします。ビバンセは併用が禁忌とされる薬も存在するため、医師の診察の際に服用している薬があれば必ず伝えるようにしましょう。

 

その他の治療薬

ADHDの特性緩和に期待できる薬以外にも、発達障がいの二次障がいとして発症する精神疾患に対する薬などが処方されることがあります。例えばリスパダール、エビリファイ、パキシルなどです。

ほかにも、てんかんを併発していれば抗てんかん薬、あまり眠れないときは睡眠導入剤なども処方例として挙げられます。薬の種類によっては効果を高め合うものもあれば、逆に憎悪反応を起こすリスクもあるため、自己判断で服用をやめたり増減させたりするのは危険です。量を調整したい場合などは、必ず医師に相談して副作用なども確認するようにしましょう。

 

ADHDの治療薬に副作用はある?

ADHDの治療薬に限らず、薬には多かれ少なかれ副作用があります。ADHDの治療薬の場合は食欲不振、吐き気、頭痛、眠気、不眠などがあり、副作用の出方は人によりさまざまです。副作用の程度も薬の効き目と同じように個人差があるため、実際に服用してみないとわかりません。

 

例えば不注意傾向の改善のためにコンサータを服用し、注意力は高まったものの眠れなくなってしまったというケースもあります。このように、ADHDの治療薬は1回だけでは副作用を含めて効き目がわからないため、主治医とよく相談しながら量や種類を決めることが重要です。

 

治療薬を服用する際の注意点

治療薬の服用を検討する際は、依存性や長期服用による影響について知っておく必要があります。ADHDの薬に限らず多くの薬にいえますが、服用を続けることで身体に耐性ができ、同じ量では効き目が薄れてより多くの量を欲するものです。ただし、精神疾患に対する薬の多くは依存しにくいように配合されているので、医師が決めた量を守って服用すれば、ほとんどの場合問題ありません。

 

ADHDの処方薬の中には、「この薬を飲まないと不安になる」といった精神依存が出るケースもありますが、服用をやめれば次第になくなっていきます。まずは休薬日を設けるなど、徐々に薬から離れられるよう工夫することが大切です。治療薬はあくまでADHDの特性を緩和させる補助的手段であり、薬の効果により自信が取り戻せれば服用を続ける必要はありません。仕事や私生活で例え失敗しても、前向きな考え方を持てるようになれば薬をやめることを検討してもよいでしょう。その際も自己判断はせず、医師の判断を仰ぐことが大切です。

 

治療薬以外で特性や症状を改善する方法

ADHDの特性や症状を改善させる方法は治療薬だけでなく、カウンセリングや生活習慣の改善、認知行動療法などがあります。治療薬とカウンセリングなど、同時に複数の方法を試すことも有効です。以下で4つの改善方法を詳しく解説していきます。

 

カウンセリングによる自己理解

カウンセリングをすることにより、自身のおかれている状態や症状を客観視でき、自己理解を深めることができます。カウンセリングは医療機関や支援機関などで受けることが可能です。薬の服用により、生活や仕事で「失敗が減った」「失敗しても自分を責めなくなった」などの成功体験を、カウンセリングの際に伝えるだけでも自信に結びつきます。

また、医師や専門家とのカウンセリングだけでなく、友人や家族とコミュニケーションをとるだけでも自己理解につながります。自分自身を知るためにも、身近な人に相談してみましょう。

 

規則正しい生活習慣を身につける

睡眠不足や食生活の乱れは、生活の質を下げることにつながるので要注意です。規則正しい生活習慣を身につけることで、失くしものが減る、気が散りにくくなるといった効果も期待できます。ADHDの方は睡眠障がいのある方も多く、不眠によって注意力に影響が出ることも少なくありません。

 

認知行動療法

認知行動療法は物事のとらえ方や行動の偏りについて考え、ストレスを少なくしていく方法です。治療として受けられる医療機関はまだ多くはありませんが、特性に対する困りごとについてグループで話し合う「グループ・プログラム」などが、方法の1つとして挙げられます。

悩みを共有することで対処法を知り、知識を習得できるほか、自己理解を深める効果も期待できるでしょう。

 

適切な支援を受ける

自分だけで問題を抱えるのではなく、適切な支援を受けるのも1つの手段です。支援先は相談したい内容によって異なり、日常生活に対する困りごとがあれば発達障がい者支援センターや精神保健福祉センターなど、就労の相談ならば就労移行支援事業所や地域障がい者職業センターなどが利用できます。

主な支援先については後述しますが、各支援先によって目的や支援内容が異なるため、自分に合った支援先を選ぶことが大切です。

まとめ

大人のADHDはその特性が日常生活に大きな影響を与えることがあり、理解と適切な対応が重要です。今回のガイドでは、ADHDの基本的な特徴や診断基準、治療法について詳しく解説しました。ADHDの症状や困りごとを理解し、効果的な対策を講じることで、生活の質を向上させることが可能です。自身や周囲の理解を深め、専門家と相談しながら適切な支援を受けることが、より良い日常生活の実現に繋がります。どんな方法が自分に合っているのかを見つけ、前向きに対処していきましょう。

 

参考

大人のADHD(注意欠如多動症)は治療で改善可能?原因や困りごとへの対処法を解説|Kaien

 


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