2024.06.18

ハローワークを上手に活用して障がい者雇用を目指そう!自宅でできる利用方法とそのメリット

障がいのある方でも、ハローワークを上手に活用して、就労を目指すことは可能です。例えば、身体の不自由な方や日常の移動が難しい方でも、家を離れずに利用できる方法があります。

オンラインでの情報収集や相談窓口の活用、そして適切な支援機関との連携が重要です。さらに、自宅でのスキルアップや履歴書の作成、面接の準備までをサポートする手段もあります。これにより、障がいを乗り越えて、自分の力で仕事を見つける一歩を踏み出すことができます。

 

まずはハローワークに出向こう

家から出なくてもハローワークを利用することは出来ます。しかし、自分の障がいの特性にあった仕事を探す為に、最低でも一度はハローワークに行く必要があります。そこでまずは、障がい者がハローワークを使う際の注意点を書かせていただきます。

 

ハローワークは障がい者専門窓口を利用しよう

ハローワークには、

  • 一般の方が就労する為の部署
  • 障がい者が就労する為の部署(障がい者専門窓口)

に分かれています。

 

障がい者がハローワークを利用する場合は必ず「障がい者専門窓口」を利用しましょう。障がい者専門窓口を利用したほうが良い理由としては、

  • 手話や筆談が出来る支援員がいる
  • 精神障がい者の支援に特化した支援員がいる

など、健常者の方が利用するハローワークの部署よりも障がい者に対しての支援が整っているからです。

(※曜日によって在中している場合としていない場合があります。ハローワークは予約不要で利用できますが、そういった支援の必要な障がい者の方は予約をおこなってからハローワークへ出向いたほうが良いでしょう。)

 

障がい者当事者との面談

また、ハローワークの障がい者専門窓口は、まず障がい者当事者との面談を通じて、その人その人の障がいの特性に合った仕事を探せるように、データをしっかりと残し、ハローワークに訪れる時にはデータを見ながら仕事を探してくれます。(面談というと堅苦しい感じがしますが、カウンセリングのような感じなので安心して下さい。)

そうやって障がい者に配慮しながら障がい者雇用を行ってくれる企業を探して貰えるのです。

 

ハローワークでの障がい者雇用の流れや利用方法

 1.求職申込を行う

障がい者・健常者に関わらず、ハローワークを利用する為には「求職申込」の手続きを行わなければなりません。手続きの流れとしては、

最寄りのハローワークに行く→就職についての条件(希望職種や賃金)等を「求職申込書」に記入→ハローワークカードの受け取りという流れになります。最寄りのハローワークに行って手続きを済ませましょう。

 

2.職業相談

自分の障がいの特性や今までの就職状況などを、自分に合った仕事先を探す為にハローワークに相談します。ハローワークに相談に行く際には、必ずハローワークカードを持参しましょう。

 

3.就職先の紹介

応募先が決まったらハローワークから企業へ紹介してもらえます。企業側にハローワークから連絡を事前に行い、「紹介状」をハローワークから受け取ります。面接の際には紹介状を持参しましょう。

 

以上がハローワークの利用方法の簡単な流れになります。あなたにあった求人を紹介してくれたり、面接対策など二人三脚で転職活動を進めることができます。

 

ハローワークを利用するメリット

障がい者がハローワークを利用することには多くのメリットがあります。まず第一に、ハローワークは厚生労働省の管轄機関であり、安全な職業探しが保証されています。この点は、障がいを持つ方にとって安心できる環境を提供しています。

 

さらに、ハローワークでは企業側が無料で求人広告を掲載できるため、障がい者雇用の求人が多くあります。これにより、障がい者が就業機会を見つけやすくなっています。障がい者専門の支援員が在籍していることも大きな利点です。手話や筆談ができる支援員や精神障がいのサポートに特化した専門家がいるため、様々な障がいに応じた適切な支援を受けることができます。

 

さらに、ハローワークからの紹介による障がい者の就職件数は増加傾向にあります。例えば平成28年度では、8年連続で増加しており、就職率も向上しています。これは、ハローワークが障がい者雇用の促進に寄与していることを示しています。

 

障がい者がハローワークを利用することは、安全性、求人数の豊富さ、専門的な支援の提供など、多くのメリットがあります。これにより、障がいを持つ方々が自立した生活を送るための重要な一歩を踏み出す支援が行われています。

 

障がい者雇用での就職の不安の解決方法

障がい者当事者の方は障がい者雇用で就労する際にこのような不安を抱えていることが多いと思います。

  • 仕事をしたいけれど不安がある
  • どのような仕事が向いているのか分からない
  • 採用面接を上手く行える自信が無い
  • 就職しても長続きしないのではないか

障がい者雇用での就職の不安は、ハローワークを通じて解決することができます。障がい者の方が抱える一般的な不安や悩みに対して、ハローワークは以下のような支援を提供しています。

 

仕事をしたいけれど不安がある

ハローワークでは障がい者の悩みに対応し、就職活動に必要なアドバイスや履歴書の書き方などのサポートをしてもらえます。

 

どのような仕事が向いているのか分からない

障がいの特性に応じた仕事の探し方や、適性を見極めるための職業適性検査(無料)を受けることができます。また、必要に応じて障がい者専門の職業訓練校の紹介も行っています。

 

採用面接を上手く行える自信が無い

面接での配慮が必要な点や、対応方法についてハローワーク側からアドバイスを受けることができます。また、面接会場までハローワーク職員が同行するサポートも提供されています。

 

就職しても長続きしないのではないか

就職後もハローワーク職員や専門的な援助者(ジョブコーチ)が定期的に連絡や訪問を行い、障がい者が長期間働けるように支援してくれます。また、企業側に対しても適切なアドバイスを提供し、環境の調整を行っています。

 

これらのように、ハローワークは障がい者雇用での就職を支援するために様々な手段を提供しています。安心して相談し、自分に最適な職場を見つけるための一歩を踏み出してください。

 

家から出ずにハローワークを利用する方法

冒頭でも書きましたが自分の抱えている障がいの種類によっては、家族やヘルパーさんの手伝い無しに家から出ることが困難なのでハローワークに出向くことがなかなか出来ない。でも家族やヘルパーさんの手伝い無しにハローワークを利用したいという方もいることでしょう。そういった方は、ハローワークインターネットサービスから障がい者求人検索を利用してみてください。

障がい者求人検索はこちら

リンク先に飛ぶとハローワークの障がい者求人検索にたどり着きますが、いきなり「求職者番号を入力」と出てきます。求職者番号とは、まずハローワークで障がい者求職登録をした方にハローワークカードというものが配られます。そのハローワークカードに書いてある番号のことです。

 

最低でも一度はハローワークに出向いて面談を受けないといけないと先ほど書いたのは、この障がい者求職登録をする為でもあります。しかし、どうしてもすぐに障がい者求職登録をしたいけれど家から出ることが困難だという方は、ハローワークにその旨を電話やFAXで伝えてみて下さい。

 

ですが一応、求職者番号が無くてもハローワークインターネットサービスで障がい者雇用での就職先を探すことは可能です。自分の就職したい先の都道府県のリンクをクリックして就職先を探してみて下さい。

 

ただし、障がい者求職登録を済ませて求職番号を入力した状態のほうが自分に合った就職先を見つけやすくなっています。障がい者求職登録時に自分の障がいの特性や今までの経験のデータなどがハローワーク側に登録されているからです。

  • ハローワークで障がい者求職登録を済ませる
  • ハローワークインターネットサービスで障がい者雇用の求人を探す

これが自宅でハローワークを利用する流れになります。以上のことを踏まえて障がい者求人検索を利用しましょう。自分だけで求人検索を利用するのが難しいと感じたら、障がい者専門のキャリアアドバイザーに相談してみるのもおすすめです。

自宅でハローワークを利用するメリット

何度も書いていますが、障がいの種類によっては毎回ハローワークに出向くのが困難な方も多いですよね。自宅でハローワークを利用して障がい者雇用の求人を探せば、毎回ハローワークに出向く必要がありません。また、頻繁に求人をチェックすることが出来るので、最新の求人にすぐに応募出来るというメリットがあります。

 

ハローワークに頻繁に出向くことが出来ない方がハローワークインターネットサービスを利用していない場合、自分に合った良い求人がすぐに締め切られる、というデメリットがあります。ですので、ハローワークインターネットサービスは必ず利用したほうが良いです。

 

他にも、ハローワークで求人検索の出来るパソコンの台数には限りがあり順番待ちをしなければならない場合があります。しかし自宅でハローワークを利用することで、この順番待ちを避けることが出来ます。

  • 頻繁にハローワークに出向く必要がなくなる
  • 頻繁に求人をチェックすることが出来る(時間帯を気にする必要も無い)
  • 最新の求人にすぐに応募出来る(※応募する為にはハローワークに出向く必要があります。良い求人を見つけたらすぐに電話やFAXでハローワークの担当者に連絡をするようにしましょう。)
  • 求人検索の順番待ちをする必要が無い

以上が自宅でハローワークを利用するメリットになります。他にも様々なメリットがあるので是非、自宅でハローワークを利用してみましょう。

 

家から出なくてもハローワークを利用する方法まとめ

ここまで、家から出なくてもハローワークを利用する方法や、自宅で障がい者雇用の求人を探すために最低限しておかなければならないこと、ハローワークを使うメリットについて書いてきました。自宅でハローワークを利用して障がい者雇用で就職するまでの流れをまとめますと、

 

1.ハローワークに出向いて面談を受ける

2.障がい者求職登録を済ませる

3.インターネットで障がい者雇用の求人を探す

4.紹介状をハローワークまで取りに行く(または郵送してもらう)

5.面接会場に行って面接を行う(ハローワークからの紹介状を忘れずに)

6.採用

 

と、このようになります。障がい者だからといって就職を諦めることはありません。あなたは一人ではありません。一人で障がい者雇用という戦場で戦う必要は無いのです。

しっかりと障がい者だからこそ利用することの出来るこの国の福祉システムを知ることで、一人で悩まずに様々な障がい者サポートを受けることが出来ます。

まとめ

障がいを持つ方でも、ハローワークを利用することで自分に合った仕事を見つけることができます。家から出ることが難しい場合でも、オンラインサービスを活用すれば頻繁にハローワークに出向くことなく、求人情報を確認し、応募の準備を進めることができます。

大切なのは、ハローワークや障がい者専門の支援機関を上手に活用し、自分に合った就職先を見つけるための一歩を踏み出すことです。ハローワークは、障がい者の方々が安心して就職活動を行えるよう、さまざまなサポートを提供しています。

ぜひ、このシステムを活用して、自分らしい働き方を見つけてください。あなたは一人ではありません。適切な支援を受けて、障がい者雇用という目標を達成しましょう。

 

参考

障がい者がハローワークで障がい者雇用される為のコツや利用方法

 


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