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みんなの障がいニュースは、最新の障がいに関する話題や時事ニュースを、
コラム形式でわかりやすくお届けします。
- 活動・取材レポ
DBVお話会を開催しました!
9月12日、畑番長を中心に活動している「DBV」のお話会を開催しました!
DBVのお話会は、毎月開催しているオンラインの交流の場です。農業のことを中心に、
「今日はこんなことがあった」「最近、こんなことを考えている」「こういうことで困っている」
そんな日常の何気ない話や、活動のこと、人間関係のこと、障がいとの付き合い方まで、さまざまな話題が飛び出します。
今回も約1時間。参加したメンバーでゆっくり話をしながら、とても良い時間を過ごすことができました。
「何を話すか」より「誰かと話すこと」が大切
何気ない会話から生まれるつながり
障がいがあると
「人と関わるのが苦手」「何を話したらいいかわからない」「自分のことを理解してもらえない」
と感じることがあるかもしれませんが
今日あった出来事。最近ハマっていること。これからやってみたいこと。
そんな何気ない会話でも、人とのつながりは生まれます。
DBVのお話会も、最初から何か特別なことをする会ではありません。みんなで話しているうちに、自然と話題が広がっていきます。
「話すだけ」でも、ちゃんと意味がある
誰かに話を聞いてもらうだけで、頭の中が整理されることがあります。
自分では大したことないと思っていたことが「それ、結構大変だったんじゃない?」と言ってもらうことで、自分の気持ちに気づくこともあります。
逆に、自分が何気なく話した経験が、誰かにとってのヒントになることもあります。
今回も、神戸での募金活動について話したり、日常の悩みについて話したり、人間関係をうまくやっていくためのコツについて考えたり。
一つひとつは何気ない会話でも、そこにはたくさんの「経験」が詰まっていました。
障がいがあるからこそ、人間関係で悩むこともある
「すぐに解決しなきゃ」と思ってしまう
今回の会話では、人間関係についても話題になりました。
特に印象的だったのが、「相手の悩みまで、自分が何とかしなければと思ってしまう」という話です。
誰かが困っている。悩んでいる。苦しんでいる。
そんな姿を見ると、「自分が解決しなきゃ」と考えてしまう人もいます。
ADHDなどの特性がある人の中には、問題を見つけると「すぐに解決したい」と行動したくなることもあります。
でも、すべての問題を自分一人で解決する必要はありません。
「自分一人で何とかする」から「仲間に相談する」へ
今回の話では「自分が何とかしなきゃ」ではなく、仲間に相談するという選択肢もあるという考え方が出ました。
これは、障害がある人に限らず、とても大切なことではないでしょうか。
困ったときに相談する。意見を聞く。一度立ち止まる。誰かと一緒に考える。
それだけでも、抱えているものが少し軽くなることがあります。
「頼る=負け」ではありません。一人では難しいことを、仲間と一緒に考える。それも立派な前進です。
会話から「お悩み相談」という新しいアイデアも!
畑番長から生まれた新しい挑戦
今回、さらに面白い話が生まれました。
それが「お悩み相談をやってみよう」というアイデアです。
お話会の中で、人間関係や悩みについて話しているうちに「こういう相談を受ける場所があってもいいんじゃない?」という話になりました。
畑番長さん自身も「お悩み相談の場所にしてみたい」と話し、そこから実際に企画として形にしていく話へと発展しました。
まだこれから具体的な形を考えていく段階ですが「こんなことをやってみたい」という一言から、新しい活動が始まろうとしています。
「やってみたい」を一人で終わらせない
これこそ、凸凹村で大切にしていることの一つです。
「こんなことをやってみたい!」
と思っても、一人だと、
「無理かな」「どうやればいいかわからない」「誰に相談すればいいんだろう」
と、そのまま終わってしまうことがあります。
でも、凸凹村で誰かに話すと、仲間が「いいじゃん」と言ってくれる。「じゃあ、やってみようか」となる。そこから少しずつ形になっていく。
今回のお悩み相談のアイデアも、まさにそんな流れでした。
凸凹村では、こうした「小さなアイディア」を「挑戦」に変えていくことを大切にしています。
神戸の募金活動にも新しい動き
「自分もやってみたい」から始まった活動
今回のお話会では、神戸での募金活動についても話しました。
畑番長さんは、群馬で行っている募金活動をきっかけに、自分でも神戸で活動してみたいという思いを持ち、実際に準備を進めています。
さらに、群馬と神戸のメンバーが一緒になって活動することも考えています。
障害があるから「誰かにやってもらう」のではなく、「自分もやってみる」というところから始まった挑戦です。
もちろん、できることや体調、環境は人それぞれ。最初から大きなことをする必要はありません。自分にできる範囲で、一歩ずつ。
それで十分です。
一人の挑戦が、誰かの「やってみたい」につながる
一人が挑戦すると、それを見た別の人が「自分も何かやってみたい」と思うことがあります。
そして、その人がまた別の挑戦を始める。こうして挑戦が広がっていく。
凸凹村では、この「挑戦の連鎖」を大切にしています。
実際に今回のお話会でも、単なる雑談から「お悩み相談をやってみよう」という新しいアイデアが生まれました。
何気ない会話が、誰かの一歩につながる。それが、こうした場の面白さなのだと思います。
毎月開催しているからこそ「また話せる」がある
毎回、特別なことをしなくてもいい
DBVのお話会は毎月開催しています。毎回、大きなテーマを決めているわけではありません。
そのとき集まったメンバーで「最近どう?」から始まることもあります。
それでも、毎月顔を合わせていると「前に話していたこと、その後どうなった?」と続きから話せるようになります。
これは、単発のイベントとは少し違うところです。
「また来てもいい場所」がある安心感
障がいがある人にとって「新しい人間関係を一から作る」ことは、大きな負担になる場合があります。
だからこそ「またここに来ればいい」と思える場所があることは、とても大切です。
話したいときは話す。聞いているだけでもいい。今日はあまり元気がなければ、少しだけ参加する。
そんな関わり方でもいい。無理をしなくても、つながりを続けられる。
それがOSBのお話会の良さの一つです。
凸凹村には「参加する」だけではなく「つくる」楽しさがある
凸凹村では、障がいがある人を「支援される人」として捉えていません。
一人ひとりに「これならできる」「こんな経験がある」「これをやってみたい」というものがあります。
それを持ち寄ることで誰かの力になったり、新しい活動が生まれたりします。今回のお話会も、最初は何気ない会話でした。
そこから神戸の募金活動について話し、人間関係について考え、悩みについて相談し、最後には新しい「お悩み相談」のアイデアまで生まれました。
「自分には何もできない」ではなく、「自分にも何かできるかもしれない」。そんな気持ちになれる場所を、凸凹村では目指しています。
有料凸凹村では、こうした活動にもっと深く関われます
DBVのお話会のような活動だけでなく、有料凸凹村では、メンバー同士での交流や相談、プロジェクトづくりなどにも挑戦できます。
「こんなことをやってみたい」「同じ趣味の人とつながりたい」「自分の経験を誰かの役に立てたい」「一人ではできないけど、仲間とならやってみたい」
そんな人にとって、凸凹村は一つの選択肢になるかもしれません。
もちろん、最初から何かを企画する必要はありません。まずは誰かの話を聞いてみる。自分のことを少し話してみる。チャットで参加してみる。
そこからでも大丈夫です。
一人ではできないことも、仲間とならできる。そして、「やってみたい」を一人で終わらせない。
それが凸凹村の大切にしている考え方です。
今回のお話会も、参加したメンバーにとって前向きな気持ちになれる時間になりました。
これからも、DBVのお話会を通して、何気ない会話から新しい挑戦が生まれる場所をつくっていきたいと思います。
「ちょっと気になる」「誰かと話してみたい」「自分も何か始めてみたい」
そんな気持ちが少しでもあるなら、ぜひ凸凹村を覗いてみてください。あなたの「やってみたい」が、次の誰かの一歩につながるかもしれません。
畑番長がリーダーの凸凹村農園プロジェクトはこちら
- 活動・取材レポ
第12回 凸凹村交流会レポート
障害があるからこそ話せること
8月29日(土)、第12回となる「凸凹村交流会」をZoomで開催しました!
今回も、障害の種類や年齢、住んでいる場所、普段の生活スタイルもさまざまなメンバーが参加。
自己紹介から始まり、福祉についての考え方、障害者の社会参加、プリペイド・キャッシュレス決済の活用方法、結婚や人間関係まで……。
一見するとバラバラに見える話題ですが、どの話にも共通していたのは「自分らしく生きるにはどうしたらいいか」というテーマでした。
凸凹村交流会では、誰かが一方的に教えるのではありません。自分の経験を話す人がいて、それを聞いて「自分もそうだった」と共感する人がいる。「こうしたらいいんじゃない?」とアイデアを出す人がいる。そして、そこからまた別の話が始まる。
今回も、そんな凸凹村らしい交流会になりました。
まずは自己紹介!今回も個性豊かなメンバーが集合
障害も、趣味も、住んでいる場所もみんな違う
今回も、それぞれが自分のことを紹介するところからスタートしました。
ADHDの特性について話した人、発達障害や精神障害について話した人、身体的な障害について話した人、先天性の疾患がある人など、参加者の背景はさまざま。
趣味も、ギター、アーチェリー、読書、グルメなど、本当にバラバラです。さらに、群馬、長野、栃木、東京、千葉、神奈川など、住んでいる地域もさまざま。
「地元のおすすめ」を紹介する場面では、焼きまんじゅうや鯉料理など、地域ならではの話題も出ました。
こうした何気ない自己紹介から、意外な共通点が見つかることがあります。
今回はなんと、参加者の中に函館出身者が2人いることが判明!「いつか凸凹村で函館旅行できたらいいよね!」そんな話でも盛り上がりました。
話すのが苦手でも参加できる
凸凹村交流会では「人前で話すのが苦手」「声を出して話すのが難しい」「今日はちょっと調子が悪い」という人でも参加できます。
画面をオフにしてもOK。声を出さず、チャットだけで参加してもOK。途中から参加しても、途中で抜けてもOK。飲み物を飲みながら参加してもOK。
「交流会だから、ちゃんと話さなきゃ」とは考えなくて大丈夫です。その日の自分にできる方法で参加する。それも凸凹村交流会の大切な考え方です。
「福祉の中だけで生きる」ってどういうこと?
支援があっても、その先で困ることがある
今回、特に深い話になったのが、福祉の枠組みと障害者の社会参加についてでした。
「障害があるから支援を受ける」
これは決して悪いことではありません。
必要な支援を受けることで、生活が安定したり、働くことができたり、自分のやりたいことに挑戦できたりする人もたくさんいます。
一方で
「支援を受けている間は大丈夫だけど、その外に出たときにどうすればいいのか分からない」
という問題についても意見が出ました。
福祉施設の中では、人間関係について学ぶ機会が十分ではない場合があります。「作業をする」「訓練をする」だけではなく、他者と意見が違ったときにどうするのか。自分の意見を伝えるにはどうしたらいいのか。相手の意見を受け入れながら、自分の考えも大切にするにはどうすればいいのか。
こうしたことも、社会の中で生きていくためには重要です。
「否定するか、自分が壊れるか」の二択にしない
参加者からは「相手の意見を受け入れられず拒絶してしまう」あるいは「相手に合わせようとして、自分が壊れてしまう」という二つの極端な状態になってしまうことがある、という話も出ました。
これは、障害の有無にかかわらず、人間関係で悩んでいる人なら共感できる部分があるのではないでしょうか。
大切なのは「相手の意見=正解」でもなければ、「自分の意見=絶対に正しい」でもないということ。
「そういう考え方もあるんだ」と一度受け止めてみる。そのうえで「私はこう思う」と伝えてみる。
そんな関係を少しずつ作っていけたら、社会との関わり方も変わっていくかもしれません。
障害者だけで話すからこそ、出てくる本音もある
「障害者だけのコミュニティでは、社会全体の問題は解決できない」そんな意見もありました。
これは確かに、その通りかもしれません。
でも同時に、障害当事者だけだからこそ、「実はこんなことで困っている」「支援を受けているけれど、こんなところが苦しい」「こういうとき、どうしたらいい?」という本音を出しやすいという良さもあります。
凸凹村交流会では、こうした本音を安心して話し「じゃあ、どうすれば少し良くなる?」を一緒に考えることを大切にしています。
「お金を使いすぎる」をどう防ぐ?生活に役立つ話も
プリペイドカードで使いすぎを防ぐ
今回の交流会では、意外にも「お金の管理」の話で盛り上がりました。
きっかけは「クレジットカードだと使いすぎてしまうので、プリペイドカードを使っている」という参加者の話。
あらかじめ必要な金額だけチャージしておけば、使いすぎを防ぎやすくなります。
そこから「PayPayを使っている」「Suicaもチャージ上限があるので使いすぎ防止になる」「お店独自のプリペイドカードを使ってポイントを貯めている」
など、さまざまな方法が紹介されました。
「自分に合った仕組み」を作る
お金の管理が苦手な人にとって「使わないように我慢する」だけでは難しいことがあります。
そんな時は視点を変えて「使いすぎないように頑張る」のではなく、「使いすぎにくい仕組みを作る」という考え方も大切です。
これは障害の有無に関係なく、誰にとっても役立つ考え方かもしれません。
「これ便利だったよ」「私はこうしている」という経験を共有できるのも、凸凹村交流会の面白いところです。
結婚や人間関係についても本音トーク
「結婚=幸せ」とは限らない
後半には、結婚や人間関係についての話題も出ました。
「昔、あまりにも魅力的で近づけなかった人がいた」という思い出話から始まり、「付き合いたい相手と、結婚生活を続けられる相手は違うかもしれない」という話に発展。
さらに「お互いに気を使いすぎない関係のほうが、長く続くのでは?」「自分の好きなことを理解してくれる相手がいい」といった、それぞれの経験をもとにした意見が飛び交いました。
自分の好きなことを大切にする人生もある
今回、特に印象的だったのが「結婚だけが人生ではない」という話です。
ギターが好きならギターを楽しむ。アーチェリーが好きならアーチェリーを続ける。仕事に打ち込む。趣味を楽しむ。友達と過ごす。一人の時間を大切にする。
人によって「幸せ」の形は違います。
「周りが結婚しているから」「年齢的に結婚しないと」「障害があるから誰かに支えてもらわないと」
そんな「こうあるべき」に無理に合わせる必要はありません。
自分が何を大切にして生きたいのか。それを考えることも、自分らしく生きるための一歩なのかもしれません。
凸凹村交流会は「答えをもらう場所」ではありません
それぞれの経験が、誰かのヒントになる
今回の交流会で改めて感じたのは「誰かの経験は、別の誰かにとってのヒントになる」ということです。
お金の管理に困っている人に、プリペイドカードを使っている人が方法を教える。人間関係に悩んでいる人に、自分の経験を話す。福祉について疑問を持っている人と、それぞれの考えを話す。
障害があるからできないことを嘆くだけではなく、「じゃあ、どうすればできる?」をみんなで考えていく。
それが凸凹村交流会です。
昨日まで「相談する側」だった人が、今日は誰かの力になる
凸凹村では「障害者は助けてもらう側」という固定概念を打ち破り一人ひとりが、自分の経験や得意なことを持ち寄ることを大切にしています。
もちろん、困ったときは誰かに頼っていい。助けてもらっていい。でも、自分が誰かを助ける側になることもできる。
昨日まで誰かに相談していた人が、今日は別の人の相談に乗っている。そんな循環が生まれることこそ、凸凹村の大きな魅力です。
次回の凸凹村交流会も開催予定です!
今回の第12回交流会も、さまざまなテーマについて話すことができました。
障害の話だけではありません。趣味の話、地域の話、お金の話、人間関係の話、仕事の話……。そのとき集まったメンバーによって、毎回違う話が生まれます。
そして、そこに「正解」はありません。
「自分はこう思う」「私はこうしている」
という一人ひとりの経験を持ち寄る場所です。
少しでも気になったそこのあなた!!ぜひ次回の交流会にご参加ください!!
「ちょっと気になる」「話すのは苦手だけど聞くだけなら参加してみたい」「チャットだけなら参加できそう」そんな方も大歓迎です🥰
凸凹村なら、交流会の「その先」もあります
有料凸凹村では、交流会だけではなく、オンライン上でいつでも交流できる環境も用意しています。
有料凸凹村では、チャットでの交流や相談、メンバー自身によるプロジェクトの立ち上げなど、さまざまな活動に挑戦できます。
「こんなことをやってみたい」「同じ趣味の人とつながりたい」「自分の経験を誰かの役に立てたい」
そんな気持ちを、実際の活動につなげることもできます。
そして、凸凹村では「障害があるから誰かにやってもらう」のではなく、「自分たちで考え、自分たちで動いてみる」を大切にしています。
一人では難しいことも、仲間とならできるかもしれません。
誰かの挑戦を見て「自分もやってみようかな」と思えるかもしれません。
実際に、凸凹村での活動を見たことをきっかけに、新しい挑戦を始めたメンバーもいます。
挑戦は、連鎖する。
それも凸凹村の大切な魅力です。
「障害があるからできない」で終わらせるのではなく「どうしたらできる?」を一緒に考えてみませんか?
まずは交流会から、お気軽にご参加ください✨あなたの参加をお待ちしています!
交流会のお知らせはこちらで随時投稿しています。
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- スポーツ・趣味・おでかけ
- 身体障がい
身体障害があってもできる簡単ストレッチ
家で無理なく身体を動かそう
「運動したほうがいいのは分かっているけど、外に出るのが大変……」「車いすだから、できる運動が少ない気がする」「身体に麻痺があって、普通のストレッチは難しい」
そんな悩みを抱えていませんか?
身体障害があると、「運動したい」と思っても、一般的なストレッチやトレーニングをそのまま行うことが難しい場合があります。
だからといって「運動できない」=「何もできない」ではありません。
肩を少し動かす。手首を回す。足首を動かす。座ったまま身体を伸ばす。
それだけでも、「身体を動かす」ことにつながります。
この記事では、身体障害のある方が自宅で身体を動かすときの考え方や、実際に参考にできる動画・情報をご紹介します。
「運動する=激しく身体を動かす」ではありません
ほんの少し身体を動かすことから始めよう
「運動」と聞くと、ウォーキングや筋トレ、ランニングなどを想像する人もいるでしょう。しかし、身体障害がある人にとっては、そうした運動だけが選択肢ではありません。
座った状態で肩を動かす。腕を伸ばす。手を開いたり閉じたりする。足首を動かす。
こうした小さな動きも、自分の身体と向き合う大切な時間になります。
理学療法は、病気やけが、障害などによって低下した運動機能の維持・改善を目的として行われるもので、最終的には日常生活やQOL(生活の質)の向上も目指します。
つまり、「スポーツ選手のように身体を鍛える」ことだけが身体を動かす目的ではありません。
自分らしく生活するために、今の身体と付き合っていく。
そんな考え方も大切です。
「全部やらなくていい」が、今回のテーマ
身体障害といっても、身体の状態は一人ひとり違います。
車いすを使っている人。杖を使っている人。片側に麻痺がある人。関節が動かしにくい人。手や指を動かすことが難しい人。
だから、「身体障害者向けストレッチ」と一つにまとめても、全員に同じ運動が合うわけではありません。
例えば動画を見ながら「これはできそう」と思ったものだけやってみる。難しいものは飛ばす。途中で疲れたらやめる。
それで十分です。
「1分だけ」でもいい
最初から「毎日30分運動しよう」と考えるとハードルが高くなります。
今日は肩を数回動かす。明日は手首を動かす。余裕がある日は少し長くやってみる。
そんな取り組み方でも構いません。
「できる日に、できることを、できる範囲で」
これくらいの気持ちで始めてみましょう。
家でできるストレッチを探すなら
専門機関の動画もおすすめ
インターネットにはたくさんのストレッチ動画があります。
ただし、身体障害がある方の場合、一般向けの動画を無理に真似するよりも、医療機関や理学療法士などが監修・制作した動画を参考にするほうが安心です。
ここでは、実際に参考にできるものをいくつか紹介します。
順天堂大学|自宅でできる運動プログラム
https://www.youtube.com/embed/ZJMeOAo1DoA
順天堂大学保健医療学部理学療法学科が、自宅でできるストレッチ・エクササイズを紹介しています。
症状別・疾患別のプログラムも用意されているため「自分に近いものがないか」を探すきっかけになります。
ただし、動画内でも注意されているように、主治医から運動制限を受けている場合は実施せず、心配な場合は主治医に確認することがすすめられています。
また、運動中に胸痛、呼吸困難、めまいなどが出た場合は中止してください。
J-Workout|手足が動かしにくい方向けの運動
https://www.youtube.com/embed/IL4G4UB4Mpc
脊髄損傷者専門トレーニングジム「J-Workout」が公開している動画です。
お尻のストレッチ、足踏み、膝の曲げ伸ばし、肩・肩甲骨周りの運動、指の運動などが紹介されています。
特に、手足が動かしにくい方や車いすユーザーを想定した内容が含まれているのが特徴です。
動画では、難しい動きについて反対側の手を使ったり、介助者のサポートを受けたりする方法も紹介されています。
「全部自分だけでやらなければならない」と考えなくてもいいことが分かる動画です。
長尾病院|椅子に座ってできる自宅リハビリ
長尾病院「自宅でできるリハビリ」
長尾病院では、椅子に座った姿勢でできる体操を紹介しています。
運動編、ストレッチ編、タオル体操編などがあり、それぞれ3分程度。
「床に座るのが難しい」「立った状態で運動するのが不安」という人にとって、選択肢の一つになりそうです。
椅子から転落しないよう注意し、痛みのない範囲で無理をせず行ってください。
京都大原記念病院|肩・手首・指・体幹・膝のストレッチ
京都大原記念病院「自宅で使える動画集」
京都大原記念病院では、自宅で取り組める動画集を公開しています。
「肩・肘・手首・指」「体幹」「膝まわり」のストレッチに分かれているため、全部をやるのではなく、自分に必要そうな部分から選ぶという使い方ができます。
滋賀県立障害者福祉センター|自宅でできる簡単トレーニング
滋賀県立障害者福祉センター「自宅でできる簡単トレーニング」
こちらも参考になる情報です。
床でできる運動、座ってできる運動、立ってできる運動などが紹介されています。
特に「座ってできるトレーニング」ではストレッチ的な要素も取り入れられており、起床時や就寝前などに取り組む方法が紹介されています。
「身体を動かしたい」という気持ちを大切にしよう
できないことではなく、できることを見る
身体障害があると、どうしても「できないこと」に目が向きやすくなります。
「歩けない」「腕が上がらない」「片足が動かしにくい」「長時間座っていられない」
もちろん、それらは生活するうえで大きな困りごとになることがあります。でも、それだけが自分の身体ではありません。
「右手は少し動かせる」「肩なら動かせる」「指なら動かせる」「今日は昨日より少し楽」
そんな小さな変化にも目を向けてみてください。
自分の身体を知る時間にする
ストレッチを「身体を柔らかくするためだけのもの」と考えなくて大丈夫!
「今日は肩が重いな」「昨日より手が動かしやすい」「今日は疲れているから休もう」
そんなふうに、自分の身体の状態を確認する時間として使うこともできます。自分の身体を知ることは、無理をしすぎないためにも役立ちます。
無理をしないことが一番大切
ここは、とても重要なポイントです。
身体障害がある人全員に同じストレッチが適しているわけではありません。
麻痺、関節の拘縮、骨折や手術後、人工関節、神経疾患など、身体の状態によって注意すべきことは異なります。
「動画で紹介されていたから、自分も同じようにやらなければ」とは考えないでください。
痛みや違和感があれば中止する
ストレッチは「痛いほど効く」というものではありません。
強い痛みが出る。息苦しくなる。めまいがする。胸が苦しい。身体に普段と違う異変を感じる。
そうした場合は運動を中止しましょう。
順天堂大学の自宅運動プログラムでも、胸痛、呼吸困難、動悸、めまい、気分不快などが出た場合には運動を中止するよう案内しています。
自分に合った運動を知りたいなら専門家へ
「自分の場合は何をしていいのか分からない」
という人は、主治医や理学療法士などに相談してみましょう。
理学療法士は、障害や病気などによって運動機能が低下した人に対し、運動療法などを用いて機能の維持・改善を支援する専門職です。
インターネットの情報を参考にすることはできますが、自分の身体に合った方法を知るには、専門家に相談するのが一番確実です。
まとめ:「できることを、できる範囲で」
身体障害があるからといって、身体を動かすことを諦める必要はありません。
ただし
「毎日やらなきゃ」「みんなと同じようにやらなきゃ」「最後まで全部やらなきゃ」と頑張る必要もありません。
肩を一回動かす。手を開く。足首を少し動かす。座ったまま身体を伸ばす。
それだけでもいいのです。
できることを、できる日に、できる範囲で。
それが、身体障害のある人にとっての「自分の身体との付き合い方」の一つになるかもしれません。
そして、もし今日何もできなかったとしても、それで失敗ではありません。休むことも、自分の身体を大切にする大事な選択です。
「運動できない自分」ではなく、「自分にできることを探してみよう」
そんなふうに考えてみませんか?小さな一歩から、自分の身体との新しい付き合い方が見つかるかもしれません。
※この記事を読む際の注意
この記事で紹介している運動・ストレッチは、身体障害のあるすべての方に適しているものではありません。
特に、主治医から運動制限を受けている方、手術後の方、強い痛みや麻痺、関節の拘縮などがある方は、自己判断で行わず、主治医や理学療法士などの専門家に相談してください。
紹介した動画も、「自分にもできそうなものだけを、無理のない範囲で参考にする」という使い方がおすすめです。
また、この記事は医療行為やリハビリテーションの代替ではありません。
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自分を大切にするということ
「もっと頑張らなきゃ」「周りに迷惑をかけないようにしなきゃ」「こんなことで疲れている自分はダメだ」
そんなふうに、自分自身を追い込んでいませんか?
障害や発達特性、生きづらさを抱えていると、周りに合わせることに一生懸命になってしまうことがあります。
仕事を続けるために無理をする。人間関係を壊さないために我慢する。家族を心配させないために元気なふりをする。
そして気づいたときには、自分の心や身体が限界を迎えてしまう。
「自分を大切にする」という言葉は、少しきれいごとのように聞こえるかもしれません。しかし、自分を大切にすることは、決して特別なことではありません。
自分の疲れや苦しさに気づき、自分に合った方法で生きていくこと。
それも立派な「自分を大切にする」ということなのです。
「自分を大切にする」とは、どういうこと?
自分の気持ちを無視しない
自分の気持ちよりも「周りがどう思うか」を優先してしまう人がいます。
「断ったら嫌われるかもしれない」「こんなことで困っていると言ったら迷惑かな」「みんなできているのだから、自分もできなければいけない」
そう考えて、無理をしてしまいます。
でも、自分の気持ちを無視し続けると、少しずつ心が疲れていきます。
「今日は疲れた」「これは苦手だ」「今は一人になりたい」「助けてほしい」
そんな気持ちが出てきたら、それを否定せずに受け止めてみましょう。すぐに問題を解決できなくても構いません。
まずは、「自分は今、こう感じているんだ」と気づくだけでも十分です。
「できない自分」を責めすぎない
障害や発達特性があると、周囲の人が簡単にできることが自分には難しい場合があります。
朝起きること。人と話すこと。仕事を続けること。予定を管理すること。音や光、臭いなどが多い場所、強い場所に行くこと。
人によって困りごとはさまざまです。
できないことがあると「もっと頑張らなければ」と考えてしまうかもしれません。でも、できないことがあるからといって、あなたの価値が下がるわけではありません。
人間には誰にでも得意・不得意があります。障害があるかどうかに関係なく、完璧な人はいません。
だから、「できない=ダメ」ではなく、「自分には別の方法が必要」と考えてみることも大切です。
無理をしないことは「逃げ」ではない
休むことも大切な行動
「休むのが苦手」という人は少なくありません。
休んでいると「何もしていない」「周りは頑張っているのに」と罪悪感を抱いてしまうことがあります。
しかし、休むことは何もしないことではありません。心や身体を回復させるための大切な時間です。
特に障害や持病、発達特性などによって疲れやすい人にとっては休息そのものが生活を安定させるための重要な行動になります。
「今日はここまでにする」と決めることも、自分を大切にする選択です。
「できる範囲」を知る
自分を大切にするためには自分の限界を知っておくことも大切です。
例えば「人と会うのは1日に1人まで」「外出した次の日は予定を入れない」「集中するのは1時間くらい」など、自分なりの基準を作ってみるのもよいでしょう。
もちろん、毎日同じ状態とは限りません。調子が良い日もあれば、何もできない日もあります。
だからこそ「昨日できたから今日もできるはず」と決めつける必要はありません。
その日の自分に合わせて、できることを調整していいのです。
人に頼ることも「自分を大切にする」こと
一人で全部抱えなくていい
「人に頼るのが苦手」という人もいます。
障害があることで助けてもらう経験が多かった人ほど「また迷惑をかけてしまう」と感じることもあるでしょう。
しかし、人に頼ることは悪いことではありません。
困ったときに相談する。支援を受ける。家族にお願いする。友人に話を聞いてもらう。
それも自分を守るための方法です。
自分一人では難しい部分を、誰かと補い合うこと。それは人間関係の自然な形でもあります。
「助けて」と言える強さ
「助けて」と言うことを弱さだと思っていませんか?実は、助けを求めるためには自分の状態を理解する力が必要です。
「今の自分には難しい」「このままだとつらくなる」「誰かに相談した方がいい」
そう判断できることは、とても大切な力です。
無理をして倒れてしまう前に助けを求める。それは、自分の人生を守るための前向きな選択なのです。
自分に合う環境を選んでいい
「自分を変える」だけが答えではない
生きづらさを感じていると「自分が変わらなければ」と思ってしまいます。
もちろん、自分自身が少しずつ工夫することで楽になることもあります。しかし、すべてを自分の努力だけで解決する必要はありません。環境を変えることも選択肢です。
仕事が合わなければ、働き方を見直す。人間関係が苦しいなら、少し距離を置く。刺激が多い場所が苦手なら、静かな環境を選ぶ。会話が苦手なら、文字で伝える方法を使う。
「自分が社会に合わせる」のではなく「自分に合う環境を選ぶ」という考え方も大切です。
「普通」より「自分に合っているか」
世の中には「普通はこうする」という考え方がたくさんあります。
毎日働く。自立した生活する。人付き合いをする。朝起きて夜寝る。
もちろん、それができることは素晴らしいことです。でも、それがすべての人にとって正解とは限りません。
自分に合った働き方。自分に合った生活リズム。自分に合った人間関係。自分に合った居場所。
そうしたものを見つけていくことも、自分らしく生きるということです。
自分を大切にすると、できることが増える
自分を大切にするというと「何もしない」「甘やかす」というイメージを持つ人もいるかもしれません。
でも、実際には逆です。自分の状態を理解して、無理のない方法を選ぶことで、結果的にできることが増える場合があります。
十分に休む。食事をとる。睡眠を確保する。苦手な環境を避ける。必要な支援を受ける。好きなことをする。
こうした小さな積み重ねが、自分の力を発揮するための土台になります。
自分の「好き」を大切にする
障害や生きづらさについて考えていると、「できないこと」ばかりに目が向いてしまうことがあります。でも、自分を大切にするためには「好きなこと」にも目を向けてみてください。
好きな音楽。好きなゲーム。好きな食べ物。好きな場所。好きな人。好きな活動。
「好き」という気持ちは、人生を前に進める大きな力になります。障害があるからこそ見つかる、自分だけの楽しみや居場所もあります。
「自分を大切にする」は、自分勝手ではない
自分を大切にすることに、罪悪感を持つ必要はありません。
自分の体調を考える。苦手なことを伝える。休む。断る。助けを求める。好きなことを楽しむ。
どれも、自分勝手ではありません。むしろ、自分を大切にできるからこそ余裕が生まれ、誰かに優しくできることもあります。
自分を犠牲にして誰かを支え続けるのではなく、自分も大切にしながら、誰かとも支え合う。そんな関係を目指していいのです。
まとめ:あなたの人生だから、あなたのペースでいい
障害があると「周りと同じようにできない自分」を責めてしまうことがあります。でも、人生は人と競争するものではありません。
できることも違う。苦手なことも違う。疲れ方も違う。必要な支援も違う。
だからこそ、自分に合った生き方を探していいのです。
「今日は休もう」「これは苦手だから誰かに相談しよう」「この環境は自分には合わないかもしれない」「これが好きだから、もう少しやってみよう」
そんな小さな選択の一つひとつが、自分を大切にすることにつながります。
誰かと同じになる必要はありません。障害があっても、できないことがあっても、思うように動けない日があっても。あなた自身の価値がなくなることはありません。
まずは今日の自分に「今日もよく頑張ったね」と声をかけてあげてください。
それはきっと自分らしく生きていくための大切なスタートの言葉になりますよ。
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「障がいのカタチを変える」とは何か。市村均弥(いちむら きんや)に聞く、選択肢を増やし続ける理由|株式会社ワンライフ代表インタビュー
「みんなの障がい」は、障がい福祉施設に特化したポータルサイトとして、全国の施設情報をお届けしています。今回は少し趣向を変えて、当サイトを運営する株式会社ワンライフの代表取締役・市村均弥さんに話を聞きました。
ワンライフは2014年に群馬県前橋市で創業し、就労継続支援、児童発達支援、グループホーム、生活介護、相談支援と、子どもから大人までを対象にした障がい福祉サービスを展開しています。直営23店舗、フランチャイズを含めると100店舗以上。掲げる理念は「障がいのカタチを変える」です。
なぜ障がい福祉だったのか。「選択肢を増やす」とはどういうことか。編集部が聞きました。
「選べなかった側」にいた原体験
──まず、市村さんご自身のことから聞かせてください。障がい福祉に入る前は、何をされていたんですか。
僕は高校を中退しているんです。工場、飛び込み営業、建設現場。高校を出ていない10代の自分にできる仕事を、片っ端からやりました。飛び込み営業では、トップの成績を取ったこともあります。
ただ、結果を出せば道は開けると思っていたのに、次の仕事を探すたびに、応募できる求人は限られていく。学歴という一点で、選べる道が減っていくんですよね。どれだけ結果を出しても、履歴書の一行で判断されてしまう。その現実がきつかったのを、いまでも覚えています。
──そこからどうやって起業に至ったんでしょう。
大検を取って東京の大学に進学して、群馬に戻ってウレタンの製造加工の会社の経営に携わって、24歳で起業しました。
自分の場合は、大検を取って進学するという方法がありました。動いた分だけ、道は広がった。でも、誰もがそうできるわけではありません。狭まった道の前で、立ち止まるしかない人がいる。それは自分がよく知っています。
障がいのある方や高齢者、女性、子ども。立場が弱いとされる人の力になりたいという気持ちは、昔からありました。ただ、そのために自分が何をすればいいのかは、まだ分かっていませんでした。
工場の奥で見た光景が、事業の出発点になった
──障がい福祉との出会いは。
いくつかの事業をやるなかで、偶然です。そして2014年に、前橋市でワンライフを創業しました。その頃は、自分がこの世界に10年以上も身を置くことになるとは思ってもいませんでした。
転機になったのは、ある就労継続支援事業所を見学に行ったときのことです。工場の奥にある、決していい環境とは言えない場所で、多くの利用者さんが毎日、同じ単純作業を繰り返していました。話を聞いてみると、ほかに通える場所がないから、みなさんそこに来ているということでした。
──10年前の就労支援は、そういう状況が普通だったんでしょうか。
内職や工場での軽作業、清掃。就労支援といえば、その程度しか用意されていませんでした。どんな仕事が向いているかを考える前に、選べるものがそれしかない。働く選択肢が、あまりにも少ない。
「障がいがあるから仕方ない」。そのひと言でとどまってしまうには、一人ひとりの可能性は大きすぎると思ったんです。これは誰かが取り組まなければいけない課題だと感じました。自分にできることは何だろうとずっと考えて、辿り着いたのが「選択肢を増やす」ことでした。
「障がい × ○○」で、働く選択肢を増やす
──ワンライフの事業は、eスポーツ、保護犬・保護猫、農業と、福祉のイメージから遠いものが多いですよね。
働く場所が少ないなら、自分たちでつくればいい、という発想なんです。eスポーツ・動画編集の「ONEGAME」、保護犬・保護猫のお世話やトリミングを仕事にする「ONEPET」、農業の「ONENOUEN」、映像の「ONEFRAME」、プログラミングの「ONECODE」。「やってみたい」と思える入り口を、ひとつずつ事業として増やしてきました。
どの事業も、出発点は「障がい × ○○で選択肢を増やす」です。
──ONEPETは、保護動物の課題とも重なっています。
ONEPETでは、保護した犬や猫のお世話、トリミング、トレーニングを、そのまま障がいのある方の仕事にしています。働く場所が生まれて、同時に、一匹でも多くの命が救われる。どちらかのついでではなく、両方を事業として成立させています。
社会の課題はどれも根が深くて、ひとつ解決してから次へ、と順番に進んでいては、いつまでも追いつきません。だから、課題と課題を重ねて解くことを考えています。
子どもの支援も「当たり前」を変えるところから
──児童発達支援の「chouchou」についても聞かせてください。
発達に遅れのある子が、みんなと同じ経験をしないまま小学校に上がって、不安になる。親御さんは、わが子の運動会を一度も見ないまま、子育ての時期が過ぎていく。「障がいがあるから、普通の体験ができない」。それが当たり前になっていました。
だからchouchouは、外装も内装もデザインにこだわって、運営の形も通常の保育園・幼稚園に近づけています。卒業式があって、運動会があって、園歌もあります。子どものころも、大人になってからも、人生のどの段階にも選べる道がある。その状態を全国でつくるために取り組んでいます。
「みんなの障がい」を立ち上げた理由
──このサイト「みんなの障がい」も、ワンライフが運営しています。施設の運営とは毛色が違いますが、なぜ始めたんですか。
選択肢を増やしても、その選択肢が知られていなければ、ないのと同じだからです。どんなにいい施設があっても、本人やご家族が存在を知らなければ選べません。実際、「近くにどんな施設があるのか分からない」「どうやって探せばいいのか分からない」という声は、現場でずっと聞いてきました。
だから、全国の障がい福祉施設を探せるポータルサイトとして「みんなの障がい」をつくりました。自社の施設を紹介するためのサイトではなくて、業界全体の入り口にしたいと思っています。
選択肢を「つくる」のが事業所で、「知ってもらう」のがこのサイトです。両方そろって、はじめて選べるようになる。そう考えています。
これからやりたいこと
──最後に、これからやりたいことを教えてください。
まずは「みんなの障がい」をもっと充実させて、いろんな方の困りごとに応えられるサービスにしていきたいです。
ワンライフとしては、選択肢を増やすコンテンツを増やしていきたい。直近では、飲食を掛け合わせた「ONESUSHI」を大阪市大正区でオープンしました。今後は、フィットネスと掛け合わせた就労支援や、起業と掛け合わせた就労支援もつくっていきたいと思っています。
日本では、障がいのある方の数は年々増え続けています。いまや国民のおよそ9.2%、11人に1人。けっして遠い誰かの話ではありません。「○○だから、できない」——選択肢が少ないという社会課題を、事業で解決していきたいです。
プロフィール
市村均弥(いちむら きんや)株式会社ワンライフ 代表取締役
高校中退後、工場勤務や飛び込み営業などを経て大検を取得し大学へ進学。ウレタンの製造加工会社の経営に携わったのち、24歳で起業。2014年に株式会社ワンライフを創業し、「障がいのカタチを変える」を理念に、就労継続支援・児童発達支援・グループホームなど障がい福祉サービスを全国に展開。直営23店舗、フランチャイズを含め100店舗超。
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【活動報告】第43回 募金プロジェクト
7月31日(金)スマーク伊勢崎で募金活動を行いました!
本日は凸凹村運営2名と、ボランティアの方々4名合計6名でスマーク伊勢崎での募金活動を行いました。
夏休み期間ということもあり、多くの方が行き交う中でパンフレットを受け取ってくださったり、活動に関心を持って声をかけてくださる方もいらっしゃいました。
お金より大切なこと
募金活動というと「募金を集めること」が目的と思われるかもしれません。しかし、凸凹村が一番大切にしているのはお金ではありません。
障がいがあっても自分たちで行動し、人や社会とつながり、新しい一歩を踏み出すこと。そして、仲間と一緒に活動することで「やってみよう」という気持ちが生まれたり、自信につながったりすることがこの活動で一番大切にしていることです。
より多くの方に活動を知ってもらいたい
活動を続ける中で「もっと多くの方に知っていただくにはどうしたらいいだろう」「より参加しやすい形にするにはどうしたらいいだろう」と、新たな気づきや改善点も見えてきました。
こうした経験を一つひとつ積み重ねながら、これからもより多くの方に凸凹村の活動を知っていただき、障がい者が主体的に挑戦できる社会を目指して活動を続けていきます。
ご協力いただいた皆さま、そして一緒に活動してくださったボランティアの皆さま、本当にありがとうございました。
これからも温かく見守っていただけると嬉しいです🍀
■募金支部
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挑戦は伝染する。凸凹村募金プロジェクト、神戸支部始動!
これまで凸凹村募金プロジェクトは群馬県を中心に活動を続けてきました。
街頭で募金活動を行い、その様子をYouTubeでライブ配信しながら、一人でも多くの方に障がいへの理解や凸凹村の活動を知っていただけるよう取り組んできました。
そして今回、とても嬉しい出来事がありました。
神戸支部誕生!新たな仲間が立ち上がる
「神戸でもやりたい!」その一言から始まった
その声を上げてくれたのは、凸凹村の村民であり「畑番長」として活動している村岡さんです。
村岡さんはYouTubeライブで配信していた募金活動を見て、「ぜひ神戸でも、この活動を広げたい!」と、自ら手を挙げてくださいました。
その想いを受け、凸凹村募金プロジェクトでは神戸支部を立ち上げることになりました。
神戸支部の募金リーダーに畑番長が就任
村岡さんの熱い想いと行動力を受け、神戸支部の募金活動は畑番長がリーダーとして進めていくことになりました。
神戸でも、障がいへの理解を広げるための募金活動や情報発信を行っていきます。
これは、凸凹村にとって新しい挑戦の始まりです。
全国へ広がる夢への第一歩
運営以上に凸凹村の未来を考えてくれる存在
村岡さんは普段から「どうしたらもっと凸凹村を知ってもらえるだろう?」「募金活動をもっと広げるにはどうしたらいいだろう?」そんなことを、いつも真剣に考えてくださっています。
時には運営である私たち以上に、凸凹村の未来について考え、アイデアを出し、実際に行動してくれる存在です。
神戸支部は夢への大きな一歩
私たちは以前から、「全国に募金活動を広めたい」そんな夢を持っていました。
そして今回「神戸で活動したい」と声をかけていただけたことで、その夢が一歩前へ進みました。
神戸支部の誕生は、私たちにとってとても大きな意味を持っています。
村岡さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
運営も負けない想いで活動を続けます
もちろん、私たち運営も負けてはいられません。
畑番長の熱い想いに負けないくらい、これからも凸凹村をより多くの方に知っていただけるよう活動を続けていきます。
そして神戸支部の募金活動も、ぜひ応援していただけたら嬉しいです。
あなたの地域でも「募金」しませんか?
全国の募金活動リーダーを募集しています
今回の神戸支部のように「自分の地域でも活動してみたい!」そんな方はいらっしゃいませんか?
現在、各都道府県・市町村で凸凹村募金活動のリーダーになってくださる方を募集しています。
経験は問いません。大切なのは「障がいへの偏見をなくしたい」「障がいのある人が生きやすい社会をつくりたい」そんな暑い気持ちです。
私たちが目指している社会
私たちが目指しているのは、障がい者だけが生きやすい社会ではありません。
障がいへの偏見がなくなり、お互いを認め合える社会。誰もが安心して、自分らしく生きられる社会。
それは結果として、障がいのある人だけではなく、すべての人にとって生きやすい社会につながると信じています。
一緒に全国へ、この輪を広げていきましょう
凸凹村や畑番長の想いに共感してくださる方。ぜひ一緒に、この輪を全国へ広げていきませんか。
あなたの一歩が、新しい地域での活動につながるかもしれません。
■凸凹村みんなで募金プロジェクト(神戸支部)村はこちら
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【おなかま自炊ラボ】4月~7月の活動報告
岡山市初!自炊体験型子ども食堂おなかまキッチンをオープン!
自炊をさらに身近なものに、そして地域社会へ障害のある方が自然と溶け込んでいける仕組みとして、
この5月より、おなかま自炊ラボは岡山市に新しい形の子ども食堂:「自炊体験型子ども食堂おなかまキッチン」を立ち上げました!
子どもから大人まで、みんなでワイワイ美味しいご飯を囲む、ホッとできる従来の形だけでない最大の特徴は、なんといっても
【希望者は調理体験ができること】🍳
【障害当事者が「支援される側」ではなく「支える側」として活躍できること】✨
この日は、多様性のある人たち縁の下の力持ちとして、保育園児や小学生の子どもたちの活躍の場をつくりあげました!
「普段はお家で料理をしない」というお子さんも、やる気満々で参加してくれました😆
自分で作った料理を、みんなに「美味しい〜!」と言ってもらえた時の、子どもたちの嬉しそうな誇らしげな笑顔がとっても印象的でした✨
食事の後は、目の前の公園で大人も子どもも一緒になって全力で遊んだり、まったり過ごしたり……。
そして、7月12日(日)に第二回目の自炊実践型子ども食堂おなかまキッチンがオープン✨
今回は、夏の風物詩☀️そうめん🍜+ いろいろな薬味とトッピングを作りました😋
初めて包丁を握る子や普段料理をしない子も、大人と一緒にしたり、友達のやっている姿を見たりして、好奇心がくすぐられたようで、やってみる!と挑戦する姿が見られました✨
初めてでも、上手!と褒められる経験😊
自分が作った料理を美味しく食べてもらう経験😚
この経験が子ども達そして、参加した大人たちの自信に繋がったと思います✨
おなかまキッチンらしい多世代、多様性あふれる子ども食堂になりました〜🍳
【おなかまキッチンの申込・問い合わせは公式LINEより👇】
https://lin.ee/84v2R3d
【おなかま自炊ラボ LINEオープンチャットへの参加はこちら👇】
https://openchat.line.me/jp/cover/MmBsMHBX3vk6NmIzCVSuWYaP5KOaxL3ZVjerP91zLpHw5B72boo6MoBWocY
一緒に、心もお腹もホッと満たされる時間を共有しましょう✨
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第11回 凸凹村交流会レポート
「障害があるからこそ分かり合える」だけじゃない。
今回の凸凹村交流会も、全国各地からさまざまな障害や特性を持つ方がオンラインで参加してくださいました。
毎回感じることですが、交流会に参加される方の背景は本当にさまざまです。
発達障害、精神障害、身体障害、難病など、それぞれが違う人生を歩みながら、「誰かとつながりたい」「安心して話せる場所がほしい」という思いで集まっています。
今回も自己紹介を通して、新しい出会いや気づきがたくさん生まれた交流会となりました。
「参加してみよう」と思ったきっかけは人それぞれ
交流会では、まず一人ひとりが自己紹介を行いました。
ギター演奏を楽しんでいる方、AIを活用した画像や動画制作に取り組んでいる方、YouTubeやTikTokで障害について発信している方、学会で活動されている方など、本当に多彩な活動をされている方々が参加してくださいました。
その中で最初に話したテーマは、「凸凹村に参加したきっかけ」という話です。
ある参加者の方は「実は1年以上前に届いていた案内メールが、スパムフォルダに入っていて最近になって気付きました」というエピソードを話してくださいました。
また別の参加者は「知人から紹介してもらって参加しました。」と話されており、改めて"人とのつながり"が新しい出会いを生んでいることを実感しました。
交流だけじゃなく、その先も考える
今回の交流会では「障害当事者だけの交流会も大切だけれど、障害の有無を問わず参加できる交流会もあっていいのではないか」という意見も出ました。
凸凹村は障害当事者だからこそ安心して話せる場所を大切にしています。同じ経験をしている人だからこそ理解できることや、安心して相談できることがたくさんあります。
一方で、ヘルプマークや障害への理解を広げるためには、当事者以外の方とも交流できる機会があると、お互いを知るきっかけになるのではないかという意見もあり今後の可能性として考えていきたいテーマの一つです。
生活に関する情報交換
グループホームや就労についてのリアル
グループホームに入居している参加者からは、
エアコンの利用ルール
共用設備の使い方
火の取り扱いに関する決まり
食事の提供方法
など、実際に生活しているからこそ分かる体験談が共有されました。
また、A型・B型就労や一般就労についても話題になり、「自分にはどんな働き方が合っているのか」「一般就労へ進むにはどうしたらいいのか」など、参加者同士で経験を共有する時間となりました。
インターネットでは分からない"実際の声"を聞けるのも、交流会ならではの魅力です。
夏だからこそ体調管理も大切
開催当日は非常に暑い日だったこともあり、参加者からは「暑くて体調が優れない」「熱中症が心配」という声もありました。
障害があると、体温調節が苦手だったり、薬の影響で暑さに弱かったりする方も少なくありません。
交流会では、水分補給や睡眠など、夏場の体調管理についても自然と話題になりました。
こうした何気ない情報交換も、同じ立場だからこそ共感できる大切な時間です。
まとめ:障害があっても、人とのつながりは作れる
今回の交流会で改めて感じたのは、「障害があるから人とつながれない」のではなくつながるきっかけが少ないだけなのかもしれないということです。
自己紹介をきっかけに新しい出会いが生まれたり、同じ悩みを持つ人同士が励まし合ったり、生活の工夫を教え合ったり。
一人では得られなかった情報や安心感を、交流会を通じて得られたという声も多く聞かれました。
凸凹村は、答えを教える場所ではなく「一緒に考え、つながりが広がる場所」でありたいと思っています。
お気軽にご参加ください!
凸凹村交流会は、初めての方も大歓迎です。
「話すのが苦手」「まずは聞いてみたい」「途中参加・途中退出になるかもしれない」
そんな方でも安心して参加できるようにしています。
一人で悩み続けるのではなく、同じような経験をしている仲間と話してみませんか?次回の交流会でも、新しい出会いと気づきが生まれることを楽しみにしています。
交流会のお知らせはこちらで随時投稿しています。
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【活動報告】第42回 募金プロジェクト
7月20日(月・祝)高崎駅西口ペデストリアンデッキで募金活動を行いました!
7月20日(月・祝)高崎駅西口ペデストリアンデッキにて募金活動を行いました。
当日はボランティア5名の皆さんにご参加いただき、暑い中でも笑顔で活動を行うことができました。
今回の募金結果は
募金額:3,138円ご協力いただいた方:41名
となりました。
足を止めて話を聞いてくださった方、温かいお気持ちとともに募金をしてくださった方、励ましのお言葉をかけてくださった方など、多くの皆さまの優しさに支えられた一日となりました。
今回は活動の様子をライブ配信する予定でしたが、予想以上の猛暑となり、スマートフォンが高温状態になってしまったため、安全を優先して途中で終了しました。
それだけ暑い一日でしたが、最後まで活動を続けてくださったボランティアの皆さんには心から感謝しています。
募金活動は、寄付を集めるだけではなく、私たちの活動や想いを知っていただく大切な機会でもあります。
実際に「頑張ってください」「応援しています」と声をかけていただく場面も多く、大きな励みになりました。
これからも、一人でも多くの方に活動を知っていただき、障がいのある方が安心してつながり、挑戦できる社会を目指して活動を続けてまいります。
暑い中ご協力いただいたボランティアの皆さま、そして募金にご協力くださった41名の皆さま、本当にありがとうございました。
今後も温かい応援をよろしくお願いいたします。
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- 暮らし・生活
美容院、歯医者…「行けない」を一人で悩まず安心して利用するため
「髪を切りたいのに、美容院へ行けない。」
「歯が痛いけれど、歯医者が怖くて予約できない。」
知的障害や発達障害、精神障害、感覚過敏のある方の中には、美容院や歯科医院を利用することに大きな不安や苦痛を感じる人が少なくありません。
周りからは
「少し我慢すればいいのに」「みんな普通に行けるよ」
と言われてしまうこともあります。
しかし、それは決して「わがまま」でも「甘え」でもありません。障害特性によって、本当に大きな負担を感じている人がたくさんいます。
この記事では、美容院や歯医者が苦手な理由と、少しでも安心して利用するための工夫についてお伝えします。
美容院や歯医者が苦手な理由
感覚過敏が大きな負担になることがある
美容院や歯科医院には、多くの刺激があります。
・ドライヤーや器具の大きな音・薬剤や消毒液のにおい・明るい照明・肌や頭、口の中を触られる感覚
感覚過敏がある人にとっては、こうした刺激が想像以上につらく感じられることがあります。
「我慢すればいい」という問題ではありません。脳が刺激を強く受け取ってしまうため、不安やパニックにつながることもあります。
何をされるか分からないことが不安になる
発達障害のある方の中には
「予定が分からない」「次に何をするのか分からない」
という状況に強い不安を感じる人もいます。
美容院でも歯医者でも「次は何をするのかな」と先が見えないだけで緊張してしまうことがあります。
過去の嫌な経験がトラウマになっていることも
子どもの頃に無理やり治療を受けた。美容院で怒られてしまった。泣いてしまい、周りの目が気になった。
そんな経験があると、大人になってからも苦手意識が続くことがあります。
少しでも安心して利用するためにできること
苦手なことを事前に伝えてみる
最近では、障害への理解を深めようとしている美容院や歯科医院も増えてきました。
予約時に
・発達障害があります・大きな音が苦手です・急な予定変更が苦手です・ゆっくり説明してもらえると助かります
などを伝えることで、配慮してもらえる場合があります。「迷惑かな」と思わず、一度相談してみることも大切です。
写真や流れを事前に確認する
初めての場所は、それだけで緊張するものです。
ホームページで院内の写真を見たり、施術や診察の流れを確認したりすると、不安が軽くなることがあります。
家族や支援者と一緒に確認するのもおすすめです。
無理のない目標を立てる
「今日は予約だけする」「今日は美容院まで行ってみる」「診察室に入れたら十分」
そんな小さな目標でも構いません。できたことを積み重ねることで、自信につながっていきます。
家族や支援者ができること
「頑張って」はプレッシャーになることも
励まそうとして「大丈夫」「頑張ろう」と言いたくなることもあるでしょう。
でも、本人はすでに精一杯頑張っています。
だからこそ「怖いよね」「緊張するよね」と気持ちを受け止めてもらえるだけで安心できることがあります。
成功より「挑戦できたこと」を褒める
最後までできたかどうかよりも
・予約できた・入口まで行けた・椅子に座れた
そんな一歩を認めることが、次の挑戦につながります。
少しずつ「理解してくれる場所」は増えています
近年は、障害への理解を深めようとする美容院や歯科医院も少しずつ増えています。
完全予約制にしたり、人が少ない時間帯を案内したり、ゆっくり説明をしてくれたりするなど、一人ひとりに合わせた対応を行うところもあります。
すべての施設ではありませんが、「障害があるから難しい」と諦める前に、相談してみる価値はあります。
理解してくれる人や場所と出会えたとき、「もっと早く相談すればよかった」と感じる方も少なくありません。
まとめ
美容院や歯医者が苦手なのは、決して弱さではありません。障害特性によって、不安や刺激を強く感じてしまう人はたくさんいます。
だからこそ、一人で我慢する必要はありません。家族に相談する。支援者に相談する。理解のある美容院や歯科医院を探してみる。
少しずつ自分に合った方法を見つけていけば大丈夫です。
「普通に利用できること」を目指すのではなく、「安心して利用できる方法」を見つけること。それが、自分らしく生活していくための大切な一歩になるはずです。
あなたのペースで、ゆっくり進んでいきましょう。
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農業を知らなかった一人の挑戦が教えてくれたこと
「自分には何もできない。」
障がいがあると、そんな気持ちになってしまうことがあります。
仕事が続かなかった。人間関係がうまくいかなかった。何度も失敗して、自信をなくした。
「どうせ自分なんて…」
そう思ってしまう人は少なくありません。
でも、本当にそうでしょうか。
今回は、凸凹村で生まれた一つのプロジェクトを通して「人はきっかけ一つで変われる」というお話をしたいと思います。
きっかけは、一人の「本気」
凸凹村では、障がいのあるメンバー同士で、障がいの課題を解決するためのプロジェクトを進めています。
その中で、村岡さん(通称:畑番長)というメンバーがいます。
毎日のように畑へ行き、無農薬野菜の魅力を伝え、畑を広めるために行動を続けています。
決して順風満帆ではありません。断られることもあります。思うように進まないこともあります。
それでも諦めずに活動を続けています。その姿を見ていた人がいました。
「自分も何か作ってみたい」
その人は、障がいのある望月さんです。実は望月さんは、農業についてほとんど知識がありませんでした。
野菜の育て方も分からない。農家さんのことも詳しくない。そんな状態でした。
でも、畑番長の姿を見て「自分にも何かできることはないかな。」そう考えたそうです。
そして思いついたのが農業について学べるホームページ「農家ノート」を作ることでした。
分からないから、調べる
もちろん最初から作れたわけではありません。
知らない言葉ばかり。専門用語もたくさん。
それでも、自分で調べる。分からなければ聞く。教えてもらう。また調べる。
その繰り返しでした。
「農業を知らない人」が少しずつ知識を積み重ねながら、一つのホームページを完成させていったのです。
大切なのは「やってみたい」という気持ち
障がいがあると、「何ができるの?」と聞かれることがあります。
でも、最初から得意だった人なんて、ほとんどいません。
大切なのは「やってみたい。」という気持ちです。
やってみたいと思ったから調べる。調べるから覚える。覚えるからできるようになる。
今回の農家ノートは、その積み重ねで完成しました。
「支援される側」だけじゃない
障がいがあると、どうしても「支援される側」と見られることがあります。
もちろん支援は大切です。でも、それだけではありません。
誰かの役に立つこともできます。情報をまとめる人。デザインを作る人。文章を書く人。動画を作る人。人を応援する人。アイデアを考える人。
畑を耕す人だけが、農業に関われるわけではありません。今回の農家ノートも、その証明の一つです。
「できること」ではなく、「やりたいこと」
凸凹村では、「あなたは何ができますか?」ではなく、「何をやってみたいですか?」を大切にしています。
やってみたいことがあれば、周りが応援する。分からないことがあれば、一緒に考える。一人では難しくても、みんなでなら前に進める。
そんな環境だからこそ、新しい挑戦が生まれています。
良い連鎖は、人から人へ
今回嬉しかったのは、ホームページが完成したことだけではありません。
一番嬉しかったのは、一人の挑戦がまた次の挑戦を生んだことです。
畑番長が動く↓望月さんが刺激を受ける。↓農家ノートが完成する。↓それを見た誰かが「自分も挑戦してみたい。」と思う。
こうして挑戦が連鎖していく。
私は、この連鎖こそが凸凹村の一番の魅力だと思っています。
障がいの有無ではなく、「人」を見てほしい
障がいがあるからできない。障がいがないからできる。
そんなふうに、人を決めつけることはできません。
障がいがあっても、学び続ける人がいます。挑戦し続ける人がいます。誰かの役に立ちたいと本気で考えている人がいます。
今回の農家ノートは、そのことを教えてくれました。大切なのは、障がいがあるかないかではなく「どんな想いを持って行動するか」なのだと思います。
おわりに
もし今、「自分には何もできない。」そう思っている人がいたら、この話を届けたいです。
最初からできる必要はありません。農業を知らなかった人が、農業のホームページを作ったように、小さな「やってみたい」が、大きな一歩になることがあります。
そして、その一歩は、きっと誰かの勇気にもなります。
凸凹村では、これからも「誰かの挑戦が、次の誰かの挑戦につながる場所」をつくっていきたいと思っています。
あなたの「やってみたい」が、誰かの未来を変えるかもしれません。
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■望月さん作成の農家を学べる【農家ノート】
■町田作成の畑を貸したい人と借りたい人を繋げる、畑マッチングサイト【畑つながり】
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