こども障がいガイド
自閉症
自閉症とは?
自閉症とは、「対人関係の特異性」「コミュニケーションの質的障害」「こだわり・興味の偏り」の3つの特徴を持ち、感情や認知といった部分に関する先天的な脳の機能異常により引き起こされている障がいです。
近年は、発達障害のひとつ、アスペルガー症候群と合わせて「自閉スペクトラム症」(ASD)という一つの疾患概念として考えられるようになってきており、通常は3歳ごろまでに診断されることが多いようです。
自閉症の症状
具体的な症状として、「視線が合わない」「呼んでも反応しない」「人よりモノに関心を示す」といった行動、反対に人見知りがなく馴れ馴れしいなど、対人関係が上手に築けないケースが見られます。また、言葉の遅れや言葉以外のコミュニケーションの遅れなども目立ちます。さらに、変わった行動を繰り返す「常同運動」、同じモノやモノの位置などにこだわったり、特定のモノへの興味の偏りなどが見られます。
ASDの子どもの治療の基本は「療育」です。子どものストレスを軽減するための環境改善、ソーシャルスキルトレーニングなどの対人関係スキル獲得などを通して、生活上の困難を減らすサポートが行われます。