ロボットを遠隔操作して接客!外出が難しい障がい者が働ける新たな形
日本橋に「分身ロボットカフェDAWNver.β」というカフェがあります。このカフェはなんと外出が困難な障がいを持った方が、遠隔でロボットを操作して接客を行うお店です。
操作するロボットは「OriHime(オリヒメ)」と「OriHime-D」という名前で、白くて愛らしいフォルムをしています。
この事業を始めた背景には「難病や重度の障がい、色々な理由から労働することができなかった方々が社会とつながりを持ち、働ける方法を見つける」ということがあります。
新しい働き方になる期待
身体が動かない障がいがあっても自宅から分身ロボットを使用することで、社会に参加して、人と出会って会話ができ、働くことができるという新しい働き方と、そのためのテクノロジーを社会に訴えてきたオリィ研究所の新しい試みとなりました。
分身ロボットで働く人「パイロット」
分身ロボットを使って働く方々を「パイロット」と呼んでいて、現在60名以上の個性豊かなメンバーが国内はもちろん、国外からも勤務しています。
当初は初めて働く経験をするパイロット、初めてカフェ運営に携わるスタッフ、完成したばかりのロボットOriHime-Dと初めてだらけでしたが、お客様にあたたかく迎えられながら、少しずつ仲間を増やしていきました。
パイロットの募集は現在休止しているとのことですが、SNS等で告知するとのことなので気になる方はチェックしてみてください。
”寝たきりになっても自分らしく生きられる社会”
オリィ研究所所長吉藤オリィさんは、自身が小学5年生から三年半寝たきりの状態であった時に介護をする人や本人の負担を減らしたいと考え、身体が動かなくなった時の分身になれるOriHimeというロボットを作り上げました。
また、吉藤さんは友人や仲間たちと、「たとえ寝たきりになっても会いたい人と会えて、仲間と共に働き自分らしく生きられる社会」を作れるよう実験を繰り返してきたといいます。
障がい者が自分らしく社会に参加して仲間に出会いお給料をもらうこと、障がい者と健常者の区別なく出会い、語り合い、楽しむことを目標としたオリィ研究所の今後の研究に注目です。
まとめ
たとえ寝たきりになって孤独を感じていたとしても、誰かとつながり、仕事ができるようになるということは多くの方の希望になると感じました。
今後もより多くの企業にOriHimeを導入して、多くの障がい者の方が活躍できる社会になっていって欲しいですね。
参考
【今年6月予定】外出困難者が遠隔で接客!「分身ロボットカフェDAWN ver.β」開業
【亡き友に捧ぐ、感動のプレゼンテーション】オリィ吉藤は、分身ロボット「OriHime」で誰もが社会参加できる世界を目指す(ICC KYOTO 2018)【動画版】