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Newsみんなの障がいニュース
みんなの障がいニュースは、最新の障がいに関する話題や時事ニュースを、コラム形式でわかりやすくお届けします。
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- 精神障がい
精神障害経験者は“メンタルの先輩”!人を支える力がある
はじめに:経験が“支えの力”になる理由 しかしその経験を乗り越えたからこそ見えてくる「支え合いの価値」。 精神障がいは、痛みや困難を伴うものです。 経験した人だからこそ発揮できる共感や気づきが、同じ悩みを抱える人にとっては大きな励みになります。 当事者が“メンタルの先輩”として活躍する価値と背景を探っていきます。 ピアサポートとは何か:経験知から生まれる支援 ピアサポートの源流と日本での広がり ピアサポートは、1900年代初頭のアメリカで発生した精神科医療への反発から始まり、同じ経験を持つ者同士による支え合いが基盤となっています。 日本ではセルフヘルプグループやクラブハウス形式の活動を経て、リカバリー志向の支援として定着しています。 参考資料: 厚生労働省 当事者自身が「先輩」として活躍する背景 たとえば、ある精神障がい当事者は精神保健福祉士の資格を取得し、大学院で学びながら仲間への講演や執筆を行っています。 こういったおなじ障がいを持つ人が努力する姿に「私も頑張ろう」と感化される仲間も多いです。 参考リンク:ピアサポートとは何か 回復と支え合いのプロセス|支援の質が高まる理由 回復過程で得られる共感力 ある研究では、精神障がい当事者が地域の精神科デイケアを利用する中で「似た立場の人を助けたい」と感じ、自然とピアサポートへの参加が進んだことが明らかになっています 。 自分が回復した経験が他者への支えに変わる心理がここにあります。 参考リンク:SpringerLink 精神的距離の近さが安心を生む 当事者同士だからこそ「言いにくさ」や「遠慮」が少なく、本音が共有できます。 「理解されている」「分かってくれる」安心感は、専門職には真似できない支援の質につながります。 ピアサポートの社会的意義と実践 地方自治体での制度的導入 福島県では、ピアサポーターの養成研修を修了した方を認定し、退院促進や地域定着支援などを担う制度を導入。 地域生活の構築に当事者の回復ストーリーが役立っている事例があります。 参考資料:ピアサポーターを活用した事業事例集 専門職との協働による支援の質向上 精神保健福祉士や看護師など専門職とピアスタッフが協力することで、支援の幅が広がります。 日本の実践例では、専門職がピアスタッフとの協働から得た学びについても報告されています。 参考資料:メンタルヘルス領域におけるピアスタッフとの協働にむけた専門職者の経験 メンタル“先輩”の支えを日常へ活かす工夫 自分の経験を語ることで希望になる ピアサポーターが自身の回復までの過程を語ることは、同じ苦しみに悩む人に「自分もできるかも」という希望を届けます。 実話としての語りは、最も心に響く支援になります。 支え合いの場を作る意義 グループ形式やコミュニティ形式の支え合いの場では、互いに支え、支えられる関係が生まれます。 「自分も誰かの支えになれる」という体験は、自尊感情と社会参加を促進するのです。 まとめ:“メンタルの先輩”が照らす未来 精神障がい経験者には、自分の経験を活かして人を助ける“先輩”としての価値があります。 その強みをシステムとして活かすことが、誰もが支え合える社会につながります。 アサーションや支援体制と同じように、当事者自身の声と経験をもっと社会に届けていきましょう。 -
- 身体障がい
- コミュニケーション
視覚障害者は“聞く力”の達人!相手を理解するチカラを伸ばす視点
目に見える世界が制限される中で、視覚障害者は「聴く力」に磨きをかけてきました。 ピッチの違いを識別したり、周囲の音から位置を察知したりする能力は、私たちにはない才能とも言えるでしょう。 この記事では、「聴く力」が生む強みや、それを活かすコミュニケーションや社会参加のヒントを、具体例や研究を交えて紹介します。 聴覚能力の驚くべき鋭さ ピッチの差を見分ける力の高さ 視覚障害者は、音の高低の変化(ピッチ)を識別する能力が非常に優れており、その速度は視覚保持者の10倍以上にもなるという研究があります。 これは自然と培われた聴覚の鋭敏さといえるでしょう。 参考リンク:視覚障害者の優れた聴覚 頭の動きと両耳聴で障害物を感知 さらに障害物を目で確認できなくても、音や反響を頼りに“障害物の存在”を察知する「障害感覚」が培われます。 頭を動かしながら両耳で聴くと、音源の距離や方向の特定がさらに精度を高めることも確認されています。 https://www.youtube.com/watch?v=BefuWzZq4bU 「聴く力」はコミュニケーションで生きる 書かれた言葉を“音で読む”速さに注目 視覚障害者の中には、音声読み上げの速度を通常より2.6倍速く設定しても理解できる人がいるという報告もあります。 これは、聴く力の高さが情報処理速度にも及ぶ例です。 https://youtube.com/shorts/ucLrGoT7Qyg?si=drY6clK_RkZj-PIs 見えない世界と世界をつなぐ感性 『視界良好2』の著者・河野泰弘氏は、「それぞれの“目”を合わせれば、見えは進化するかもしれない」と述べています。 視覚の制約を、異なる感覚で補い合う可能性と捉える視点は、共生社会の方向性を指しているといえます。 参考リンク:見る力と聞く力:人と世界を共有する道筋 視覚障害者としての一歩としての“聴く力”の発見 noteで視覚障害当事者が綴る文章では、自身の苦手に感じていた「見えづらさ」が「聴く力」という武器に変わった経験が語られています。 自分の中に眠る強みに気づくヒントにもなる言葉です。 参考リンク:見えづらさが教えてくれた、「聴く力」という強み 聴く力が拓く新しい可能性 音があれば楽しめるエンタメも広がる アメリカでは「Auditory Uta-Karuta」といった、音声でゲーム情報を伝えるよう工夫された視覚障害者向けのゲームが生まれています。 共に遊びを楽しむ文化も広がっていることは明るいニュースですね。 https://www.youtube.com/watch?v=PhW4v1kFwSU 見えなくても伝承できる芸・文化の魅力 盲目の女流歌手・広沢理恵子さんは、視覚によらず伝承されてきた盲人伝統の「行脚芸能」を今に継承してきました。 聴覚や記憶、感受性の力で歴史をつなぐ姿が、多くの人の共感を呼んでいます。 参考リンク:ガーディアン おわりに:聴く生活が豊かにする“つながり” 視覚障害者ゆえに研ぎ澄まされる「聴く力」は、単なる代替ではなく、豊かなコミュニケーションの源泉です。 音を通じて世界を読み、人とつながり、文化を受け継ぐ――視覚に頼らない“聴く世界”だからこそ見える豊かさがあります。 この記事が、聴くことの力を見直すきっかけになればうれしいです。 -
- 精神障がい
- 身体障がい
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- 知的障がい
- コミュニケーション
介助者との意思疎通を円滑にするアサーションとは
介助を受けながら生活していると、「本当はこうしてほしい」「でも言いにくい」と感じる場面は少なくありません。 逆に介助者の立場でも、「どうサポートするのが良いのか分からない」「遠慮されているのでは」と悩むことがあります。 そんなとき役立つのが「アサーション」というコミュニケーションの方法です。 この記事では、介助者と当事者がお互いに尊重し合い、よりよい関係を築くためのコツを紹介します。 アサーションとは?介助関係に活かせる考え方 自分も相手も大切にするコミュニケーション アサーションとは、「自分の気持ちや考えを大切にしながら、相手も尊重して伝える方法」です。 単に自己主張するのではなく、お互いが気持ちよくやりとりできることを目指します。 攻撃的でも受け身でもない「真ん中」 ・攻撃的な伝え方…相手を傷つけてでも自分の主張を通す・受け身な伝え方…相手を優先しすぎて自分を押し殺す・アサーティブな伝え方…自分も相手も尊重する 介助関係は、相手への思いやりが強すぎて「受け身」になりがちですが、アサーションを意識するとバランスがとりやすくなります。 介助をお願いするときのアサーションの実践法 「事実・気持ち・提案」をセットで伝える アサーションでは、「事実」「自分の気持ち」「どうしてほしいか」をセットで伝えるとスムーズです。 例)「車椅子を押していただくときに少しスピードが速くて怖かったです。もう少しゆっくり進んでもらえると安心できます。」 これは相手を責めずに、自分の感じたことと希望を伝える方法です。 感謝を添えて伝える お願いや修正をするとき、「いつも助けてもらってありがたいです」と感謝を言葉に添えると、お互いに前向きな気持ちになれます。 小さなことから練習する 「今日は右側に座ってくれると嬉しい」など、小さなお願いから伝えていくと、アサーションに慣れていけます。 介助を受ける側・する側の両方に大切な視点 受ける側に大切なこと ・「頼む=迷惑」ではなく「頼む=関係を築く一歩」と考える・不安や遠慮をため込まず、少しずつ表現する・自分の希望を伝えることで、相手も安心して介助できる 介助する側に大切なこと ・「何でもやってあげる」ではなく「どうしたいかを聞く」姿勢を持つ・相手の選択や意思を尊重することが信頼につながる・「ありがとう」を受けとめ、自分も無理をしすぎない 共通して意識したいこと 「お互いに支え合っている」という対等な感覚です。介助は一方的なものではなく、信頼と感謝で成り立つ関係性です。 アサーションを学べる実践的なリソース アサーションは本や講座、動画などで具体的に学ぶことができます。 実際の会話例や実践方法を知ると理解が深まります。 アサーショントレーニングの方法(スマカン) 書籍『改訂版 アサーション・トレーニング』平木典子著 【要約】夫婦・カップルのためのアサーション: 自分もパートナーも大切にする自己表現 【野末武義】(Youtube) これらを参考にしながら、日常の介助場面で少しずつ実践してみると効果を感じやすいでしょう。 まとめ 介助者との関係は、ただの「助ける側」と「助けられる側」ではなく、対等なパートナーシップとして築いていけるものです。 アサーションを活用すれば、本音を伝えやすくなり、信頼や安心感が深まります。小さな一歩から始めることで、お互いにストレスを減らし、より心地よい介助関係を育むことができます。 「言いにくい」と感じたときこそ、アサーションの出番です。勇気を持って伝えることで、介助の時間がただのサポートではなく「一緒に生きるための大切な時間」に変わっていくでしょう。 -
- 精神障がい
- 発達障がい
“休む勇気”心と体を大切にする無理しない生き方
はじめに:「休む勇気」がもたらす、大きな安らぎ 「まだ頑張れる」「他の人に迷惑をかけたくない」──そんな思いから、自分を追い込みすぎてしまうことはありませんか?でも、必要な時にきちんと立ち止まる“休む勇気”は、心身の余裕と人生の質を高める大切な力です。 この記事では、「休む勇気がもたらす心のゆとり」を当事者や専門家の言葉を交えて探っていきます。 休むことへの罪悪感、どう乗り越える? 「休むことはサボりではない」と自分に言い聞かせる 身体を休めないと調子が戻らないことは科学でも明らかになっています。だからこそ、「休むこと=悪」ではなく、「次へのステップ」としての大切なプロセスと捉えましょう。 休む勇気を持って自分を大切にする 心療内科医・鈴木裕介先生も語るように、適切な休息は心身の回復につながる重要な習慣です。焦らず自分に優しく接することが、幸せへの第一歩になります。 参考リンク:専門家が明かす「本当の休み方」。最高のパフォーマンスを引き出す "休養活動" とは? 具体的な「休む勇気」の持ち方と実践方法 小さな休息から始める習慣 1日たった5分、「何もしない時間」を意図的に確保するだけでも、自律神経が整い、心がゆっくり本来のリズムを取り戻します。 感謝日記でポジティブを積み重ねる 感謝日記には「今日はこんなことで救われた」という小さな喜びを意識する力があります。それが日々の幸福度アップにつながることが研究でも指摘されています。 参考動画 https://youtu.be/gAHXHNI0g7c?si=dLh7DXGYc5LU36Xd 休むことが育む、心のゆとりと他者への優しさ 心に余裕が生む笑顔とつながりのやさしさ ある保育者の体験では、「今日はただ子どもたちと楽しもう」と決めた瞬間から、子どもたちの自主性が自然に引き出されたといいます。自分を解放することが、周囲にも良い影響をもたらすのです。 単なる休息ではなく、“質の回復”が鍵 心療内科医の視点では、深呼吸や自然に触れるなど、心をリセットする工夫が回復力の向上につながるとされています。 参考動画 https://youtu.be/AgtG7fcalVM?si=Vblsj5MTN-zZDGLT 休む勇気が形になった先にあるもの 原貫太さんが語る、罪悪感を超える勇気 適応障害の経験から得た学びとして、「身体が限界を感じたら休むことは恥ずかしいことではなく、むしろ自己防衛である」という深い気づきを得た原貫太さんの体験は、多くの共感を呼びました。 参考リンク:原貫太のブログ 休息が創意・信頼・幸福を生む 休むことで、心に余裕が生まれ、クリエイティブな発想や気遣いが自然とできるようになります。また、周囲からも「頼れる存在」として信頼されるようになります。 まとめ:「休む勇気」は自分を幸せにする選択 休むことは決して怠けではなく、人生を豊かにする力です。 深呼吸や感謝日記など、小さな習慣から心にゆとりをつくりましょう。 自分を大切にすることが、結果として他者にも優しく接することにつながります。 自分との向き合い方を少し変えるだけで、心の余裕と日常の喜びが増えていきます。 「休みたい」が「休んでいい」に変わる瞬間を、あなたの人生にぜひ迎えてください。 関連リンク・参考記事 「休む勇気があなたを守る|休むことに罪悪感を抱いてしまう方へ」https://www.kokoro-odayaka.jp/f-post/25623/ 「休む勇気は必要なのか!」(Life Changeプロデューサー・斉藤敏行氏)https://note.com/toshi_saito/n/n3e77ad15808f 「心を休めることの大切さとは?効果的な5つの方法」https://note.com/sakurajpau/n/n8257d87c056b 「休む勇気:立ち止まることも仕事のうち…」https://ameblo.jp/imasami72/entry-12923509664.html 「心身を回復させる本当の休み方とは?心療内科医が教える」https://yoi.shueisha.co.jp/body/mentalhealth/9737/ -
- 子育て
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身体障がい × 子育て|少し楽になる工夫とおすすめアイテム
はじめに:“できない”より“できる”工夫を 身体障がいがありながら子育てをする方は、日々の育児で「こんな工夫があったら楽なのに」「快適に過ごせるアイテムがあったら」と感じる瞬間が多いはずです。 この記事では、そうした親御さんの声に寄り添い、「育児を少し楽にする工夫」と「障がい特性に配慮したアイテム」をたっぷり紹介します。 子育てのヒントを探している方にぜひお読みいただきたい内容です。 身体障がいがある親だからこその工夫とアイディア 環境的な工夫 身体の制約を補うため、家具の高さや配置を見直すことが有効です。 低めの家具や滑りにくい床材に変更するだけで自立支援につながります。 また、子どもの世話がしやすいように、例えばストレッチャーや座位保持椅子を活用するなど、物理的な融通が育児の負担を減らします。 参考リンク:バリアフリーのための家具や設備、家具をもっとインクルーシブに。障がい者の日常を変えるイケアのプロジェクト「ThisAbles」 役割分担の工夫 たとえば入浴や着替えといった動作の多い場面は、可能であればパートナーや家族、支援者に協力を求め、動画や写真を示して意思伝達をスムーズにすると安心です。 無理せず「できるところだけ」やるスタイルを意識しましょう。 参考動画 https://youtu.be/KuQ6LpKS-5c?si=zlw9bb20ws3aV7by 子育てを支えるアイテムのご紹介 授乳や抱っこを助けるグッズ チェストハーネス型の抱っこひもは、腕への負担を軽減し、片手しか使えない状況でも赤ちゃんを安全に抱けるアイテムとして人気です。 また、授乳用スリングやクッションも、体の負担を和らげます。 参考リンク:『あってよかった!』出産直後に活躍した意外なグッズ 日々の世話や移動をサポートする道具 回転式チャイルドシート:車への乗り降りが自力では難しい場合でも、安全に対応できます。 ベッドや車椅子に適した折りたたみチェア・移乗補助具:小さなスペースで物理的な支えがあると、子どもの移動がラクに。 知識共有と支え合いのネットワークも大切 親同士のコミュニティ、オンラインフォーラム、SNSグループで情報を共有することで、自分に合ったアイテムや工夫が見つかります。 特に障がいを持ちながら子育てする親ならではの「リアルな工夫」が集まりやすく、励みになります。 参考リンク:仲間として支援者として自分らしい子育てを目指して~障害のあるパパママコミュニティ「S・I・O・N(すくすく生きる親の仲間)」立ち上げへの思い~ まとめ:“安心”が生まれる子育ての工夫 日常環境の工夫:家具配置や補助具で動作をラクに 育児アイテムの活用:抱っこひも・回転座席・手作りグッズなど つながる・支え合う:同じ境遇の親たちの知恵と情報から学ぶ 身体障がいを持つ親御さんにとって子育ては時に挑戦ですが、少しの工夫と適切なアイテム、そして仲間の支えがその重さを軽くしてくれます。あなたの育児のヒントになれば嬉しいです。 -
- 美容
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- 発達障がい
- 感覚過敏
美容室が怖い!障がいがあっても安心して髪を切りたい日の工夫
「髪を切りたいけど、美容室が怖い」──そんな気持ちを抱いたことはありませんか?特に、身体障がいや発達障がい、感覚過敏などがある人にとって、美容室はハードルの高い場所になりがちです。 ・車椅子で入れるか不安・カット中にじっと座っていられるか心配・シャンプーの水やドライヤーの音が苦手・美容師さんとの会話がストレスになる こうした不安が重なると、「もう髪を切らなくてもいいか」と思ってしまう人も少なくありません。しかし、髪は日々伸びていきますし、身だしなみや気持ちを整えるためにも、定期的なヘアケアは大切です。 この記事では、障がいを持つ方が「美容室が怖い」と感じる理由を整理し、その不安を和らげる工夫や、安心して通える方法をまとめました。 美容室が怖いと感じる障害当事者のリアルな理由 車椅子ユーザーの不安 店内に段差があって入れないのでは? シャンプー台に移乗できるか不安 トイレがバリアフリーでないと困る 発達障害や感覚過敏の人の不安 シャンプーの水しぶきが苦手 ドライヤーの大きな音がつらい 香料や薬剤のにおいに耐えられない 知らない人との長い会話がストレス 聴覚・視覚障害の人の不安 美容師との意思疎通が難しい マスク越しの会話で口の動きが読めない 仕上がりイメージをどう伝えればいいかわからない このように、「美容室が怖い」背景には、障がい特有の不安が重なっていることが多いのです。 安心して美容室に行くための工夫 1. 事前に情報を集める バリアフリー対応美容室を探す「福祉美容」「バリアフリー美容室」と検索し、出てきた美容室に問い合わせたり、「Wheelog!」などでバリアフリー対応か確認する。 口コミを調べる「〇〇市 美容室 バリアフリー」などで検索すると、当事者の声が見つかることも。 支援者や仲間から情報をもらう当事者コミュニティやSNSで体験談を探す。 2. 美容師さんに配慮をお願いする 「大きな音が苦手なので、ドライヤーは弱風でお願いします」 「長時間座っていられないので、休憩を入れてください」 「会話が苦手なので、必要なことだけ伝えてほしいです」 事前に電話やLINEで相談しておくと安心です。 3. 自分で準備できる工夫 耳栓やノイズキャンセリングイヤホンを持参(ドライヤーの音対策) タオルや膝掛けを持参(感覚過敏の場合) 写真を見せてオーダー(言葉で伝えるのが難しい人におすすめ) 美容室が難しいときの代替手段 出張美容サービスを利用する 訪問美容は、障害や高齢の方が利用しやすいサービスです。参考リンク:Kami Bito セルフカットや家族にお願いする 前髪だけセルフカット 家族にバリカンで整えてもらう YouTube動画でセルフカットのやり方を学ぶ https://youtu.be/0V9l3yIE-QA?si=t6fyM_uaY-p1ISrx https://youtu.be/I_sp190csys?si=6bEh10l5maRO-YBO まとめ 美容室が怖いと感じるのは、障がいを持つ方にとって自然なことです。大切なのは「行けないから無理」と諦めるのではなく、自分に合った工夫を取り入れること。 事前に情報を調べる 美容師さんに配慮をお願いする 出張美容やセルフカットを取り入れる 髪を整えることは、見た目のためだけでなく「心を整える時間」にもなります。自分らしい方法で、少しずつ「美容室の怖さ」を和らげていきましょう。 -
- 災害
- 情報
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災害時に備える!身体障がい者のための避難グッズと心構え
はじめに:なぜ身体障がい者の備えが重要なのか 災害時には、多くの人が避難をする中で、身体に障がいがある人には特有の困難が生じることがあります。 車椅子、歩行補助具、日常的な介助や薬が必要な方々が、うまく避難できないケースも少なくありません。 自助・共助の視点を持ち、できる限りの準備を整えておくことが災害時の安心と安全につながります。 まず押さえておきたい基本情報 災害時に直面する課題とは? 身体に障がいがある人は、段差や狭い避難路、混雑した場面での移動が困難になります。 情報を得にくい場合もあり、また支援が得られにくい環境も課題です。 さらに、災害直後の安否確認や給水、避難環境への不安なども当事者の声として多く上がっています。 災害対策は日頃からの積み重ねが肝心 災害への備えは、いざというときに慌てないための「日常的な習慣」が重要です。 非常持ち出し袋の中身の見直し、避難経路の確認、避難場所の選定などを定期的に行いましょう。 障がい特性に応じた避難グッズ選びのコツ 車椅子や歩行困難のある方へ 車椅子のバッテリーや替えタイヤ、軽量レインコート、防寒用アルミブランケット、携帯しやすい非常食や飲料水も準備しておきましょう。 また、懐中電灯やモバイルバッテリーなどの電源確保グッズもあると安心です。 聴覚に頼らない通知手段を備える 災害放送やサイレンが聞こえない状況に備え、振動アラーム、光フラッシュ型通知器、災害用メッセージボードなどを用意しておくと安心です。 避難バッグ(非常持ち出し袋)の中身を見直す 一般的な非常持ち出し袋に加え、身体障がい者の方が必ず準備しておきたいアイテムをまとめました。 ヘルプカード:障がいの特性や医療情報、お願い事項を書いた補助カード 常用薬と予備の処方一覧:最低3日分、なるべく個別包装に 介護・排泄用品:紙おむつ、携帯トイレなど 補聴器用電池・白杖・補助具の予備部品など 筆談ボード・簡易ラベルカード:意思の伝達手段として こうしたアイテムがあらかじめ整っていることで、避難所でも心と体の負担が軽減されます。 地域連携と共助の力を活かす 地元自治体の「福祉避難所」の情報を把握 災害時、通常の避難所とは異なる支援がある「福祉避難所」の設置場所や対応内容を把握しておきましょう。 ご近所同士の繋がりを日常から構築 緊急時に助け合えるのは、ご近所や日頃のコミュニティです。 「いつも通り」が乱れたとき、顔の見える関係が大きな力になります。 まとめ:自分に合った「備え」で自助と共助をつなぐ安心を 身体障がい者の災害備えは、自助と地域共助のバランスがカギになります。 “どこに何があるか”を整理し、必要なグッズを自分仕様にカスタマイズすることで、いざという時に自らと周囲を守る力になります。 「備え」があなたと周囲の安心をつくる第一歩です。毎日の備えを、少しずつでも進めていきましょう。 参考リンク 障がい者の防災対策~備え・もちもの・緊急時の対応~(実用的なチェックリスト付き)みんなの障がい 身体障がい者向け防災グッズ特集(移動や連絡に配慮したアイテム紹介)bowsai.net 聴覚に頼らない防災グッズ7選(音以外の情報手段を紹介)みんなの障がい 発達・知的障がい者の防災対策(感覚過敏やコミュニケーション配慮)bowsai.net -
社会参加しよう!障がい者向けボランティア体験
はじめに:ボランティアがつくる参加とつながりの輪 障がいがあっても、人と関わり、役に立つ実感や社会参加の意義を得られる機会があります。ボランティア体験はそれを支える有効な手段です。 この記事では、障がいのある方々が経験できるボランティア活動やその効果、気軽に参加できる方法をまとめています。 ボランティアで広がる小さな共生の場 見えなくてもできる案内サポート(視覚障がい) 日本ライトハウスでは、視覚障がい者を対象にしたパートナー型ボランティアを募集しており、一緒に外出することで「移動の自由」を支援できます。 初心者でも研修があり安心して参加できる構造も魅力です。 参考リンク:社会福祉法人 日本ライトハウス 障がい者施設での日常サポート(知的障がい) 東京都府中市の府中ボランティアセンターでは、様々なボランティアを受け入れています。 手作業や外出同行などがあり、初心者やシニアの参加も可能です。 参考リンク:東京都府中市 社会福祉法人 社会福祉協議会 オリンピック・パラリンピックでのボランティア体験 視覚障がい者も大会ボランティアに 東京2020大会では視覚障がいを持つ方もField Cast(大会公式ボランティア)として活躍しました。 「大会の一員」として参加できた体験は、社会参加への自信とつながりを生みました。 共に支え合う体験が共生を育む 障がいのある人と一緒にチーム活動をすることで、互いのニーズや配慮を自然に学び合う環境をつくれます。 多様性とインクルージョンの実現を促進する貴重な場です。 ボランティア参加で得られるものとは? 自己肯定感・社会性が育てられる 参加を通じて役割を持ち、仲間と関わることで「自分も社会の一員である」と実感でき、自己肯定感が高まります。 社会参加支援の重要性にもつながる実例があります。 参考リンク:一般社団法人 エンジョイライフ “できる”を実感する自己価値の再発見 「ありがとう」が返ってくる実感や、誰かの役に立てた感覚は、自分自身の価値や可能性を実感させてくれます。 小さな成功体験を積める場としても有効です。 参考リンク:障害を持つ方向け就職支援〜Salad〜|障害者がボランティア活動で得られるメリットは? 参加までの流れとポイント まずは身近な施設に相談 気になる活動先の公式サイトや市の福祉窓口から、ボランティア募集情報を探してみましょう。見学や体験参加が可能な施設も多くあります。 無理せず自分のスタイルに合わせて 週1回だけ、1時間だけ、という方法でも参加可能な活動が増えています。まずは“無理のない関わり”から始めてみましょう。 安心して参加するために研修・交流機会を活用 施設によっては参加前に研修があり、必要な知識を得られます。参加者同士の交流もあり、新たなつながりとして広がる可能性があります。 まとめ:ボランティアでつくる小さな社会参加の輪 障がいがあっても「人と関わる」「役に立つ」という体験を通じて、自分の存在意義を感じることができます。 ボランティア活動は社会とのつながりを築く第一歩です。あなたらしいかかわり方で、ぜひ一歩を踏み出してみませんか? 凸凹村では月1回群馬県で募金ボランティア活動を行っています! 初めて参加の方にも楽しく気軽にご参加頂けるボランティア活動ですので、ぜひお気軽に参加してみてください✨
Movieみんなの障がい動画
みんなの障がい動画は、障がいに関する基礎知識などを、動画でわかりやすくお伝えしていきます。
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【大人の障がい】躁鬱とは?動画で詳しく解説!
躁鬱とは? 躁鬱とは「双極性障がい」とも呼ばれておりうつ病とはまったく違う病気です。うつ病のような症状も出ますが逆に「躁」という活発的で無敵な状態になることもあり日や月によって正反対の自分になってしまうので「双極性」といわれています。 なぜこのような症状が起こるのかは、いまだ解明されていません。一つの可能性としては、脳内にある様々な情報を受け取って反応する機能が生活習慣の乱れやストレスにより正しく機能しなくなることが考えられています。 また躁鬱になる人には「肥満型」「循環型性格」が多く見られます。BMIが30以上になると認知機能が低下し脳構造も変化することが確認されているためです。循環型性格とは「おとなしい」とよく言われるような性格のことです。 ストレスを上手く外に発散できずため込みやすい方が躁鬱になりやすいといえます。人口の0.4~0.7%といわれており約1000人に4~7人とそれほど多くない障がいです。けれど、超ストレス社会と言われている現代この割合はふえていくかもしれません。 主な症状 その日や月、または年によって、とても活発的になる症状と、逆に動けなくなり自己反省的になるという真逆の症状が見られることが特徴です。活発的な「躁」の状態になると、つぎのようになります。 寝なくても元気で活動できる 初対面の人にも知人のように話しかける 電話やメールをたくさんしてしまう 人の話を聞けず、自分の話をたくさんする 頭がさえわたり、アイデアが多く出てくるが、最後までやり遂げられない 何でもできそうな気がする 買い物やギャンブルに莫大な金額をつぎ込む 性的に奔放になる 意欲や活動が低下する「鬱」の状態になると、つぎのようになります。 疲れやすく何もやる気が起きない 好きなことにも興味がなくなる 眠れない、または逆にどれだけ寝ても眠気がとれない 自分に価値がないと思う 鬱の状態になると、躁の状態のときに自分がやってしまったことも思い出して後悔に苦しめられます。躁のときはまわりを傷つけたり振り回したりしてしまいますが鬱のときは自分を傷つけてしまうので、早期治療が大事です。 ただ活発的な「躁」のときは、自分が「双極性障がい」だと気づけないのでまわりが声をかけて気づかせることが必要になります。 治療方法について 躁鬱とうつ病はまったく治療方法が異なるのでうつ状態が「躁鬱」の「うつ」によるものなのか、「うつ病」の「うつ」によるものなのか、見極めが重要になります。 躁鬱の治療には、症状に合わせて心理的な療法と薬物治療の2つが並行しておこなわれます。うつ病のような症状がひどく、あまりに自己反省的になる場合は「認知行動療法」をおこない、物事の受け取り方を正していきます。 また病気を受け入れ、コントロールできるように「眠りと気分の記録表」などをつかって、自分の精神の状態を正しく理解する「心理教育」をおこなうこともあります。 薬物治療では、症状を抑えるために気分安定薬と抗精神病薬を使用します。双極性障がいはとても再発しやすい病気なので多くの方は規則正しい生活を送るように心がけながら長期にわたって薬と付き合い続ける必要があります。 -
【大人の障がい】境界性パーソナリティ障がいとは?動画で詳しく解説!
境界性パーソナリティ障がいとは? 境界性パーソナリティ障がいは、「強いイライラ感」という神経症のような症状と、「現実が冷静に認識できない」という統合失調症のような症状があります。「神経症」と「統合失調症」の境界にある症状が現れることから、「境界性」と名前がついています。 境界性パーソナリティ障がいの患者は、一人でいることがむずかしく、人の気を引くために、自殺のそぶりをしたり性的に誘惑したりするなど、自己破壊的な行動が見られます。原因は明らかになっていませんが、遺伝的な要因と環境的な要因が考えられています。境界性パーソナリティ障がいの方は、もともと傷つきやすく繊細な気質なことが多く、さらに悪い環境が重なると、発症率がとても高くなります。 境界性パーソナリティ障がいは人口の約2%と少なくはない障がいで、若い女性に多いとされています。 主な症状 気分が急に変わること、感情のブレーキが効かないといった神経症的な症状と、自分が何者かわからないような空虚な気持ちをもつ統合失調的な症状が主にあります。この症状があると、つぎのようなことが起こります。 癇癪を起こす 自殺のそぶりや自傷行為をくりかえす 薬物やアルコールなどに依存しやすくなる 見捨てられることに強い不安を感じ、見捨てられないように必死に努力する 幸せを感じにくい 急に強い怒りを感じたり不安になったりする 強いストレスがかかると一時的に記憶がなくなることがある 治療方法について 治療方法は主に2つです。一つは、カウンセリングなどの精神療法と、症状を抑えるための薬物治療になります。精神療法は「認知行動療法」が主に使われます。まず行動面では、基本的な生活習慣を整えることから始めます。 認知面ではストレスや不安を感じた出来事をカウンセラーと話し合って、物事の受け取り方を変え、ストレスや不安への反応をへらしていきます。 あまりに症状が強い場合、症状を抑えるために薬物治療をおこないます。不安やストレス、睡眠障がいなど症状に合わせて、抗不安薬や気分安定薬が使われます。また最近では、オメガ3脂肪酸を含む栄養補助食品を服用することで、気分安定効果が得られ、症状が抑えられたことが確認されています。 -
【大人の障がい】回避性パーソナリティ障がいとは?動画で詳しく解説!
回避性パーソナリティ障がいとは? 回避性パーソナリティ障がいとは、人や社会との関わりに不安を感じ、すべて避けようとする障がいです。米国の調査によるとこの障がいを診断されている人は全体の2,4%とされており、男女による違いはありません。回避性パーソナリティ障がいは社交不安障がいやHSPとも似ていますが、大きな違いがあります。 まず、最も症状が強く、仕事や社会生活すべてに影響が出ているのが、「回避性パーソナリティ障がい」です。とくに、「すべてに不安を感じる」という大きな特徴があります。 社交不安障がいやHSPには、不安を感じる特定の人物や場面があります。 たとえば、「会議が不安だから避けたい」「今している仕事の、○○の部分が不安に感じる」「あの人から何か嫌な印象を受けるから避けたい」などです。 回避性パーソナリティ障がいは、「人生」「すべて」「今日あること全部」「会社にいる人全員」など、特定の場面や人物がありません。「自分以外はすべて敵」のように感じ、引きこもりがちになったり、その他の心の病にかかったりして、社会で生きづらくなります。 主な症状 障がいを診断する基準であるDMSー5には、つぎのような症状のうち4つ以上に当てはまると、回避性パーソナリティ障がいの疑いがあると診断されます。 批判や避難されたり、人から拒絶されることを怖がって、仕事に必要なことでも避ける。 相手に好かれていると確信できないと、仲良くできない。 恥をかかされたり笑われたりすることが苦痛で、家族や友達にもどこか遠慮する 人との関わりのなかで、一番に「相手に批判や拒絶されること」を考えてしまう 「何をしても無理だろう」と思い、人と関係をつくりたがらない 社会不適合だと感じたり、人よりも劣っていると思う。 失敗して恥をかくかもしれないと思って、新しいことをするのを異常なほどに避ける。 とくに、人との接触を回避しようとする「回避行動」がよく見られることが特徴的です。 治療方法について 自己愛性パーソナリティ障がいの治療は、人との関わりに対する不安や恐怖をへらし、自尊心を高めることが大切です。治療法には、「個人療法」と「集団療法」が用いられます。 個人の精神療法では、「精神分析的心理療法」が役立つことが多いです。精神分析的新療法は、カウンセラーと一対一でおこないます。 患者はカウンセラーにまず、なんとなく心に浮かんだことを何でも話します。今感じている悩みだけではなく、無意識に自分が何を感じているかを分析するためです。この一対一の療法を長期間ゆっくり繰り返して、自分の無意識の部分を知ったり、問題の解決策を見つけたりします。ただ、効果を感じられるのに、人によっては数年単位になることもあります。 つぎに、「集団療法」では、同じ障がいをもった人たちで話し合い、自身の障がいに気づくことから始まります。障がいによって起こっている悩みや問題を共有し、他人への共感力を身につけることも目的の一つです。 また、回避性パーソナリティ障がいで気分障がいやうつ傾向が見られるときは、症状を抑えるための薬物療法もあわせて、治療をおこないます。 -
【大人の障がい】自己愛性パーソナリティ障がいとは?動画で詳しく解説!
自己愛性パーソナリティ障がいとは? 自己愛性パーソナリティ障がいとは、「自分は誰よりも重要な存在である」と信じすぎて、 人間関係が上手くいかなかったり、生きづらく感じたりする状態のことです。この障がいと診断される人のうち、50~75%が男性だとされています。 他人に共感することができず、何よりも自分が特別で大切であると思っていることが大きな特徴です。自己中心的な行動をして、社会で上手く生きることができず、心の病にかかってしまう方もいます。 自己愛性パーソナリティ障がいの原因は、「生まれつきの気質」と「幼少期の環境」が考えられます。生まれつき自己愛が強く、共感性が低い気質であるお子さんはよくいますが、このような気質は大人になるにつれて落ち着く傾向があります。 けれど、子どものとき、何をしても怒られない環境や、逆に親が厳しく不自由すぎる環境、虐待を受けていたなど問題があった場合、自己愛性パーソナリティ障がいの発症率が高くなります。 主な症状 自己愛性パーソナリティ障がいは、「無感情型」と「過敏型」の2種類があります。無感情型は、周りの意見など全く気にせず、何を言われても、「自分は誰よりも特別だ」と考えて行動します。たとえば、仕事の営業成績で悪い結果が出たとしても、一番をとったかのようにふるまいます。さらに、自分以外の人を二番以下だと思い、見下す傾向があります。 そのため、周りからは「自己中」「威張っている」「虚言壁」と言われてしまうこともあります。過敏型は、周りの意見を気にしすぎて、行動することができません。けれど、過敏型も同じく、心の奥底では「自分は誰よりも重要な存在だ」と思っており、理想の自分がいます。 その理想の自分と現実の自分との違いに苦しみ、自己嫌悪することが多いです。また自分の意見を反対されることや、傷つくことを極端に避けようとします。「感情を表に出さない」「恥ずかしがり屋」「他人の反応に敏感」といった特徴が見られます。 治療方法について 自己愛性パーソナリティ障がいの治療法は、「個人精神療法」と「集団療法」があります。個人の精神療法では、「精神分析的心理療法」を使うことが多いです。 精神分析的新療法は、カウンセラーと一対一でおこないます。患者はカウンセラーにまず、なんとなく心に浮かんだことを何でも話します。今感じている悩みだけではなく、無意識に自分が何を感じているかを分析するためです。この一対一の療法を長期間ゆっくり繰り返して、自分の無意識の部分を知ったり、問題の解決策を見つけたりします。 つぎに、「集団療法」では、同じ障がいをもった人たちで話し合い、自身の障がいに気づくことから始まります。障がいによって起こっている悩みや問題を共有し、他人への共感力を身につけることも目的の一つです。 また、自己愛性パーソナリティ障がいで気分障がいやうつ傾向が見られるときは、症状を抑えるための薬物療法もあわせて、治療をおこないます。 その他特筆事項 自己愛性パーソナリティ障がいの治療には、ご自身が、「もしかしたら自己愛性パーソナリティ障がいかもしれない」と気づいていること、治したいと思っていること、「どのような自分でも受け入れる覚悟」が大事です。 -
【大人の障がい】演技性パーソナリティ障がいとは?動画で詳しく解説!
『大人の障がい動画』では、様々な障がいに焦点を当て、理解と共感を促進していきます。 今回の動画では、演技性パーソナリティ障がいについて詳しく紹介します。 演技性パーソナリティ障がいとは? 演技性パーソナリティ障害は、劇の役を演じているように感情や考え方を過剰に強く示したり、外見をつかって自分に注目を集めようとしたりするなどの特徴が見られる障害です。有病率は全体の2%以下となっており、発症のしやすさに男女の違いはありません。 演技性パーソナリティ障害の原因は明らかになっていませんが、「子どもの頃に家族から十分な愛情を得られなかった」「演技性パーソナリティ障害の家族がいる環境で育った」 など、養育環境が原因のひとつではないかと考えられています。 演技性パーソナリティ障害は、注目を集めるために、自殺未遂や脅迫をおこなうことがあり、危険が多い障害です。身体症状やそのほか精神疾患を合併している確率も高く、早期治療が必要です。 主な症状 演技性パーソナリティ障害は人の注目を集めるための行動が特徴的です。「ふしだらな格好をして人を誘惑・挑発する」「いつも特徴的な恰好をする」「自分に注目が集まっていないと不機嫌になる」「中身がないような話を重要なことのように話す」「作り話をする・出来事を誇張して伝える」「自分から騒動を起こそうとする」などの症状が多く見られます。 自己愛とは違っており、演技性パーソナリティ障害の患者は注目のされ方にこだわりがありません。自己愛が強い方は、人から賞賛されたい、人に好かれたいという欲求があります。 演技性パーソナリティ障害の患者は、批判されても嫌われていても、注目されていればいい、と考えて行動します。 また、人との関係が実際よりも親密だと思っていることが、ひとつの特徴です。具体的には、「知り合って間もない人を、かけがえのない親友と呼ぶ」「知り合い程度の関係でもハグをする」「何度か話しただけで、相手の職業や立場に関わらず下の名前で呼ぶ」このように、すぐに人と親密になろうとしますが、新しい人間関係に飛びつく傾向があり、親友と呼んだ人とでも人間関係が長続きしません。 治療方法について 演技性パーソナリティ障害は、自分の本当の感情に気づくことがないため、まず精神療法をつかって、自分の内面を正しく把握させる治療が中心になります。医師と患者のあいだで何度もカウンセリングをおこない、自分の本当の感情と劇的な行動が合っていないことに気づかせたり、劇的な行動をとらなくてもコミュニケーションをとれるように学習したりして、演技性パーソナリティ障害の症状を消失させます。この精神療法はじっくりと時間をかけておこなうため、治療が年単位になることがよくあります。 -
【大人の障がい】スマホ依存症とは?動画で詳しく解説!
『大人の障がい動画』では、様々な障がいに焦点を当て、理解と共感を促進していきます。 今回の動画では、スマホ依存症について詳しく紹介します。 スマホ依存症とは? スマホ依存症とは、心身に異常が起きているにも関わらず、スマホを手放せず、スマホに精神的に依存している状態のことをいいます。 「スマホが近くにないと不安を感じる」「着信や通知が気になって何度も画面を確認する」「人との関わりよりもスマホを優先する」「スマホに夢中になって睡眠がとれていない」以上に当てはまる方は、スマホ依存症の可能性が高いです。 スマホは依存しやすい性質を多くもっています。「知りたい情報をすぐに知ることができる」「着信や通知など反応がある」「飽きない」「どこでも気軽に持ち運びができる」という4つの要素が深く関係しています。 また、スマホ依存症は他の依存症とちがって、ずっとスマホをさわっていても罪に問われません。通勤中も食事中もスマホをさわっている人が多く見られるため、危機感なく、自覚もなく依存してしまいます。 主な症状 スマホ依存症の主な症状は、「脳疲労による機能の低下」と「体の発達や体調への悪影響」の2つです。スマホは深く考えることなく、大量に情報をインプットできるので、長時間スマホにふれると脳が疲れます。 脳が疲れると脳の情報処理機能全体が低下します。情報処理機能が低下すると、簡単に得られる快楽に流されやすくなるので、ますますスマホを見てしまい、脳疲労が激しくなるという悪循環が起きます。 脳疲労が激しくなり、前頭前野の働きが悪くなると、「うっかりミスが増える」「判断力・思考力・集中力が低下する」「感情をコントロールしづらくなる」などが症状として現れます。 「体の発達や体調への悪影響」としては、スマホを見ながら同じ姿勢を維持し続けることで、「肩こり」「腰痛」「猫背・巻き肩・ストレートネックなど姿勢の崩れ」が起きたり、 スマホの画面を見つめることで「ドライアイ」「眼精疲労」「スマホ老眼」など目の疾患にかかりやすくなったりします。 さらにブルーライトという強い光を浴びつづけることで、体内時計が狂い、睡眠が適切にとれない「睡眠障害」や、体調不良が続いて「うつ病」になる危険もあります。 治療方法について スマホ依存症は、「発達障害」や、そのほかの精神疾患が関わっていることもあります。そのため、スマホ依存症で病院を受診するときは、まず発達障害や精神疾患がないかを検査します。 発達障害や精神疾患が原因となっている場合は、原因の改善に向けて心理療法や薬物療法をおこないます。スマホ依存症への治療は、「認知行動療法」という心理療法を用いてスマホへの意識の改善、医師の指導による生活習慣の改善の2つを主におこないます。 スマホ依存症が重症の場合は、入院治療をおこなうことがあります。スマホから離れた環境で過ごし、規則正しい生活習慣を身につけたり、現実での人とのコミュニケーションを練習したりします。 その他特筆事項 スマホ依存症を治すには、スマホ依存を自覚し、治したいという強い意思をもつことが大切です。スマホに依存しているかどうかを確認するには、iphoneユーザーは「スクリーンタイム」 androidユーザーは「Digital Wellbeing(デジタル ウェルビーイング)」を設定から開いてみましょう。スマホの日・週・月ごとの使用時間や、アプリの使用時間を知ることができます。予想以上にスマホを使用していることに気づくかもしれません。 スマホ依存に気づいたら、「スマホ依存対策アプリの活用」「通知をオフにする」「少しずつスマホを使わない時間をふやす」「スマホ以外のストレス発散法を見つける」などで対策しましょう。 -
【大人の障がい】パニック障がいとは?動画で詳しく解説!
『大人の障がい動画』では、様々な障がいに焦点を当て、理解と共感を促進していきます。 今回の動画では、パニック障害について詳しく紹介します。 パニック障がいとは? パニック障害とは、理由もなく急に動悸やめまい、吐き気や手足の震えなどのパニック発作が起こり、日常生活に支障をきたす障害のことです。日本人の100人に1人が経験しており、男性より女性の方が発症しやすいことがわかっています。 パニック障害の原因は、「遺伝的要因」と「環境的要因」の二つが大きく関係しています。 強いストレスや不安、激しい疲れ、睡眠不足など不規則な生活習慣、遺伝的要因、性格などが原因となって、脳内の伝達物質の働きに異常が起こり、パニック障害が起こると考えられています。 パニック障害になりやすいといわれている人の特徴は、「ストレスをためこみやすい」「内気で人見知りが激しい」「まじめで完璧主義」「神経質でこだわりが強い」など、 もともと不安やストレスを感じやすい性質をもつ人です。 パニック発作は、就寝前などリラックスしているときや、寝ているときにも起こることがあり、パニック障害の患者は「いつ発作が起きるのか」という恐怖にも苦しみます。その恐怖や不安から、他の精神疾患を引き起こしたり、外出できなくなったりなど、社会生活に大きく影響します。 主な症状 パニック障害の主な症状は、「パニック発作」「予期不安」「広場恐怖」の3つです。「パニック発作」は、極度の恐怖や不安を感じると起こる体の反応のことであり、だれでも特定の場面でパニック発作を経験します。しかし、パニック障害のパニック発作は、恐怖や不安を感じない場面でも体が反応します。 「動悸や息切れ」「めまい」「異常な発汗」「手足の震え」「自分は死ぬのではないかという不安」「逃げなくてはいけないと感じる本能的恐怖」などが症状として現れます。 パニック発作の症状は頻度によって「中等度」と「重度」に分かれて診断されます。「中等度」は少なくとも月に4回以上のパニック発作がある状態、「重度」は週に4回以上パニック発作がある状態です。 「予期不安」とは、このような体の反応が「また起こるのではないか」「いつ起こるのだろうか」「次はもっと苦しいかもしれない」「今度こそ死んでしまうかもしれない」と、 発作が起きていないときにも強い不安を感じるという症状です。この症状が原因で仕事をやめたり、引きこもりになったりするなど、環境に変化が現れることも症状のひとつです。 「広場恐怖」は、発作が起きた状況や場所、発作が起きても逃げ出せないような状況を極度に避けるという症状です。「同じ場所でまた発作が起きるのではないか」「この場所で発作が起きたら逃げられない」「この場所で発作が起きると誰にも助けてもらえない」 広場という言葉が使われていますが、広場だけではなく、一人の外出、自家用車やバスの乗車などにも過度な恐怖を感じるので、外出恐怖や空間恐怖とも呼ばれます。パニック障害の患者の全体の4分の3が「広場恐怖」を経験するとされており、広場恐怖の症状があると外出をおそれ、引きこもりがちになります。 治療方法について パニック障害の治療は、精神科や心療内科で「薬物療法」と「心理療法」がよく併用されます。 SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)、抗不安薬、抗うつ薬を使って、パニック発作を抑えることができます。 これらの薬の服用と一緒に心理療法をおこなうことが重要と考えられています。 心理療法では「認知行動療法」や「曝露療法」の効果が認められています。 薬を服用しながら、恐怖や不安を感じる場面をあえて経験し、発作が起こらないことを学習して、不安や恐怖がなくなることを目指します。 その他特筆事項 パニック障害は慢性化しやすく、再発しやすい障害のため、自分で予防することも大切です。「休養をとる」「生活習慣を整える」「適度の運動」「アルコールやカフェインを摂りすぎない」アルコールやカフェインは脳を刺激し、不安感を強めます。 ストレスや不安をためこんだり、不規則な生活を送ったりしていると、自律神経が乱れ、発作が起きやすくなります。心や体の調子を整えて、パニック障害を予防しましょう。 -
【大人の障がい】離人症とは?動画で詳しく解説!
『大人の障がい動画』では、様々な障がいに焦点を当て、理解と共感を促進していきます。 今回の動画では、離人症について詳しく紹介します。 離人症とは 離人症とは、解離性障害の一種であり、自分の意識や体が自分の物ではないように感じたり、物事がすべて現実ではないように感じたりする状態のことです。 離人症は人口の約2%に発生するといわれており、男女の割合は関係なく、10代から20代の発症が最も多いです。強いストレスや不安、激しい疲労、うつ病など精神疾患、違法薬物の使用などから引き起こされます。 脳科学の観点では、脳内のドーパミン物質の分泌が少ないと、離人症の症状につながりやすくなることがわかっています。離人症の症状は数時間で治まるものから、数日、数か月、重い場合は数十年にもわたって悩まされる方もいます。 主な症状 離人症の主な症状は「外界の見え方の変化」「感情の喪失」「自分の体への意識の変化」の3つです。 「外界の見え方の変化」の症状の現れ方は人それぞれであり、物や人が色あせて見える、物や人がぼやけて見える、ベールのように薄い膜ごしに物や人を見ているように感じる、夢を見ているように感じる、などです。 「感情の変化」は、感情が無くなったように思い、何かをしたりされたりしても、その意味をとらえることができなくなるという症状です。「自分の体への意識の変化」は、自分の体が自分の物ではなく、ロボットのように感じる、身体がまひしているように思う、自分の体の大きさや形がちがって感じる、自分のことを遠くから観察しているように感じる、などの症状があります。 これらの症状がありながらも、離人症の患者は「自分はおかしい状態だ」と気づくことができます。意識の混濁などはなく、妄想と現実の区別がしっかりついていることが、離人症の大きな特徴です。 治療方法について 離人症の根本的な治療法は確立されていません。そのため、精神科や心療内科では、「原因の除去」「心理療法」「薬物治療」などをおこない、離人症の症状を緩和することを目的とします。 強いストレスが原因の場合、ストレスを感じているものや環境から離れる、または問題の解決法を見つけることで、離人症の症状の改善を目指します。また、うつ病などその他の精神疾患から起こっているときは、うつ病など精神疾患の治療をおこないます。 心理療法には、認知行動療法や曝露療法などが用いられます。認知行動療法とは、物事のとらえ方を変えて、ストレスへの耐性を高める療法です。曝露療法とは、不安を感じる場面をあえて体験し、不安感に慣れていく療法です。 まずはカウンセラーと一緒に、不安を感じる場面を小さなことから体験し、少しずつ不安感をへらしていきます。しかし、離人症が心理療法で改善されることはむずかしく、多くは薬物治療が有効になります。薬物治療は、抗不安薬や抗うつ薬が主に使われます。"
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